飯豊周回 梶川尾根~ダイグラ尾根

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投稿者
飯田 真仁
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日程
2016年09月14日 (水)~2016年09月16日 (金)
メンバー
単独
天候
曇のち晴
コースタイム
14日 飯豊山荘(120)湯沢峰(160)梶川峰(60)扇の地神(30)門内小屋
15日 門内小屋(65)北俣岳(70)烏帽子岳(130)御西小屋(70)大日岳(60)御西小屋(70)飯豊本山(15)本山小屋
16日 本山小屋(15)飯豊本山(80)宝珠山(130)休場の峰(100)桧山沢吊橋(60)飯豊山荘
コース状況
・梶川尾根
 急登と大きな段差を超えていきます。足の届かないような段差でもよく見るとステップがありますので探してみてください。
・梶川峰〜門内小屋
 これまでと打って変わってなだらかな道になります。門内小屋の水場は往復15分位かかりますがきちんと出ています。
・門内小屋〜本山小屋
 急なアップダウンは北俣岳と烏帽子岳、大日岳直下。それ以外は飯豊らしい緩やかな稜線です。梅花皮小屋の水場はどばどば出ていました。本山小屋の水場も出ていますがガレ場を通過するので、サンダルではなく登山靴のまま行った方が良いです。
・本山小屋〜ダイグラ尾根〜飯豊山荘
 ダイグラ尾根上部はアップダウンと谷側に傾斜したトラバースに苦しめられます。下部、休場の峰を過ぎるとこれまた飯豊らしい急坂の下降が始まります。ザレ場やヌメった岩など滑りやすい場所が多いです。また吊橋を渡っても温身平への林道に出るまでは気を抜けません。ロープのある崩壊地や滑ったら玉川にドボンの歩きにくい藪道が続きます。
難易度
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感想コメント

少し遅い夏休み、大好きな飯豊の稜線を歩いてきました。

初日は飯豊山荘から梶川尾根で稜線に出ます。
飯豊はどこから登っても急登ですが、この梶川尾根も例外ではありません。大きな段差も多く、ステップが見つからない時は根っこなどつかんで乗り越えます。ガスっていたせいかあまり暑くなかったのが救いでした。
梶川峰まで来ると傾斜も緩み、飯豊らしいゆったりとした尾根歩き。ガスってさえいなければ景色を堪能できたのに…、でもおかげで暑さをしのげるのだから文句は言えません。門内小屋に着く頃、一瞬ガスが晴れ、いい感じの景色が。時間的にはまだゆとりがありましたが明日の好天を期待して門内小屋に宿泊。同宿の方はなんと大阪からいらしたとか。小屋番さんはおられず、一人寂しい避難小屋泊まりかと思っていましたが、おかげで楽しい泊まりとなりました。ありがとうございました。

2日目は主稜線を縦走し、大日岳に立ち寄り本山小屋まで行きます。
前夜からの風が強まり、雨も降っていたので二度寝して様子見。雨が止んだ頃予定より遅く出発です。
飯豊に来ると大抵ガスっていることが多いので視界は気になりませんが風が冷たい!ウィンドストッパーのグローブを持ってきて正解でした。今日も結局ガスの中か、と歩いていると北俣岳に着いた頃からガスが取れだし、烏帽子岳の登りにかかる頃には青空が広がりました。いつもガスの中だったので北俣岳の全貌を見たのは初めてかもしれません。
さて出発が遅くなったので大日岳に寄れるかどうか微妙になってきました。烏帽子岳から御西小屋までは割と平坦な登山道。飛ばしに飛ばし、ギリギリの時間で大日岳に登ることができました。
御西小屋に戻り、小屋番さんとお話しさせて頂いたり、本山小屋に小屋番さんがいない場合に備えてビールを抜かりなく購入したりし(小屋番さんの「飯豊ですがアサヒです」がツボでした)、本山を目指します。
この辺りからガスが出たり晴れたり。御西小屋の小屋番さんに教わった弘法清水で喉を潤し本山に到着。あいにくとガスの中でしたが、本山小屋では同宿となった地元の方、新潟の方と共に山の話に花を咲かせ、楽しい泊まりとなりました。ありがとうございました。

3日目はダイグラ尾根を飯豊山荘まで降ります。
本山から急なガレた道を下り、宝珠山を目指します。いやらしいトラバース、アップダウンに苦しみながら岩稜の1830峰。どうも宝珠山のピークは巻いてしまうようです。それにしてもダイグラ尾根のトラバースのいやらしいところは谷側に傾斜しているだけでなく、濡れた草、滑りやすい岩などが危険度を高めている点です。よく言われますがそういった箇所にもロープ、鎖などはなくとにかく慎重に歩を進めるしかありません。
トラバースにうんざりしてきた頃、休場の峰に到着。ここからはほぼ急坂の下降です。飯豊らしいと言えばその通りですがここまで神経をすり減らした身にとってはしんどい降りでした。
吊橋までたどり着いた時にはヘロヘロ。ロープで登る崩壊地に出会った時には「え〜まだこんなの行くの?」と根性のない叫びをあげる始末。それでもなんとか飯豊山荘の駐車場に帰還!ザックを投げ出し大の字になってしまいました。

稜線まで出る、または降るのがつらい飯豊ですが一度稜線に出れば素晴らしい山容を見せてくれました。また行こう!

フォトギャラリー

烏帽子岳より御西方面。

夏山をあなどらず、登山届を出しましょう。

急登の梶川尾根。いきなりこれもんですよ。

崩壊地にかけられたハシゴ。

稜線に出るも、ガスが本領を発揮。

2日目、北股岳を越えてゆく。

飯豊を愛する方々による保全事業の施された天狗の庭。お疲れ様です。

大日岳はガスの中にお隠れに。

駒形山から本山方面。

ガスってしまいましたが本山到着!

長い一日の終わり。

3日目、いよいよダイグラを下る!

ルートは判りにくいヶ所もあります。

岩場から稜線を振り返る。

ダイグラ名物、凶悪なトラバース。

草の中に道があります。すべらないよう慎重に!

宝珠山はいつの間にか超えてしまいました。

千本峰の岩場。木の根も総動員で登ります。

休場の峰から急下り。

桧山沢吊り橋に着いた!しかし道はまだ険しかったのでした。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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