北アの最奥へ№1(黒部五郎岳~三俣蓮華岳)
- 投稿者
- あやや(おとな女子登山部)
- 日程
- 2016年09月25日 (日)~2016年09月28日 (水)
- メンバー
- おとな女子登山部:荻野なずな部長
- 天候
- ①晴れ②雨③晴れ④雨
- コースタイム
- 1日目
折立(225)五光岩ベンチ(50)太郎平小屋(10)太郎山(5)太郎平小屋(20)薬師峠キャンプ場泊
2日目
薬師峠キャンプ場(15)太郎平小屋(75)北ノ俣岳(200)黒部五郎岳(100)黒部五郎小舎泊
3日目
黒部五郎小舎(70)巻道分岐点(40)三俣蓮華岳(60)双六岳(50)双六小屋(90)鏡平小屋(30)シシウドヶ原(45)秩父沢(60)わさび平小屋・テント泊
4日目
わさび平小屋(60)新穂高温泉
- コース状況
- ・コースはよく整備されていますが、ゆるやかな地形部分は視界不明瞭時は迷い易いです。
≪お手洗い情報≫
・折立ヒュッテ(簡易水洗/ペーパー有)
・太郎平小屋(未確認)
・薬師峠キャンプ場(簡易/ペーパー有)
・黒部五郎小舎(簡易水洗/ペーパー有)
・双六小屋、鏡平山荘(未確認)
・わさび平小屋(水洗/ペーパー有)
・新穂高ロープウェイ(未確認)
- 難易度
-
感想コメント
3か月振りに大きな山へ出掛けて来ました。
北アルプス最奥へのアクセスは容易ではなく、前泊も行う事に。
関西からは余裕を見て山中3泊4日、のんびり秋を満喫して来ました(#^^#)
■1日目
富山にて前泊の後、今年最後の折立行きのバスに乗り込みます。
20名/40名定員程の登山客がいらっしゃいました。
バスに揺られること約2時間。ようやく折立ヒュッテに到着。
最初は樹林帯の急登ですが、それよりも久し振りに山に登れる嬉しさで、気が付けばかなり高度を稼いでいました。
要所要所にあるベンチからは有峰湖が綺麗に見えます。
薬師岳を臨みながらぴったり見頃を迎えた紅葉や、白い花を落としたチングルマ。
整備の行き届いた石畳を歩きながら、部長は新調したカメラでいつもより沢山写真を撮っていました。
スタートしてから約4時間でひとまず太郎平小屋へ到着。
待ちきれず部長と冷たい飲み物で乾杯。そう、とても暑い日で長袖1枚で丁度位の気候でした。
少し休んでからすぐ近くにある太郎山へ登る事に。
この太郎山を侮るなかれ。富山湾まで見渡せるとても景色の良い山なので、是非登って頂きたいです。
明日は雨予報だったので、薬師岳方面、雲ノ平方面の写真をしっかりと納めテント場へと向かいました。
テント場は水も豊富で、最奥とは思えない程お手洗いも綺麗で安心しました。
また、自分たちを含めて5張りのテントがありました。
この日は部長特製の「ガパオライス」を頂き就寝。。。
しようと思いましたが、室内が20℃と思いのほか暑く、カイロや湯たんぽ用のプラティパスも用意していましたが全く必要ありませんでした。
■2日目
夜中に雨が降ったり止んだりしており、4:00起床時にはテントはびっしょりでした。
それでも止んでいる間に撤収し、一旦太郎平小屋まで移動してから朝ごはんを食べました。
歩き出すと霧雨が降り始めたり、そうかと思えばカッっと太陽が出たり。。服装を慌ただしくチェンジするのに忙しかったです。
北ノ俣岳から小さなアップダウンを繰り返し、池塘が点在する中俣乗越へ。
黒部五郎岳へ近づくにつれ本格的に降り始めました。
こうなるとゆっくり休憩する事は出来ず、急登をノンストップで登りました。
分岐で荷物をデポして、超特急で山頂へ。
本来なら、360度の大展望が望めますが、全く何も見えず。
「(私が)絶対にピーク踏みたいやろうと思って」と、部長。
強烈な雨の中、山頂まで一緒に来てくれてありがとう!!
雨なら小屋泊と決めていたので、後は気持ちが楽になり、五郎のカールで長いこと2人で戯れました。
それにしても黄金の野原と巨石群が本当に美しく、今まで見てきた景色の中でも殊更感動してしまいました。
ダケカンバの木々を抜け、ようやく黒部五郎小舎へ到着。皆ずぶ濡れでテント泊から小屋泊に変更した方が多かったようです。
■3日目
小舎の方のご厚意の御蔭で靴やテントまで乾燥室を使わせて頂き、気持ちよく出発する事が出来ました。
昨日はガスに見舞われていた黒部五郎岳ですが、幸運にも朝焼けが望めました。
今日は長丁場。
私の調査ミスにより、今日は一気にわさび平小屋まで下る事に。
サクサク歩かないと行けない事は分かっているのですが、目の前に見える大絶景になかなかペースが上がりませんでした。
北に鷲羽岳、南に槍穂・・・三俣蓮華岳からは昨日の雨で特にクリアに見えました。
ここから南にコースを取るのですが、いくつかルートがあります。
双六岳を経由する稜線コースを選択し、ハイマツに囲まれたゆるやかな稜線を堪能しました。
双六岳はかなりの強風で、初めてグローブを着用しました。
気温は10℃でしたが、体感的には0℃位に感じました。
→№2へ続く
■基本の服装
上:スキンメッシュ半袖+薄手メリノウール長袖
下:サポートタイツ+オールシーズン用パンツ
■気温
9/25 折立8:30(18℃) 五光岩ベンチ11:00(26℃) 20:00太郎平テント場(18℃)
9/26 太郎平小屋6:00(14℃) 黒部五郎小屋14:30(20℃)
9/27 双六岳8:50(10℃) 双六小屋10:00(16℃) 鏡平小屋13:30(25℃)
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。