大分県 由布岳(豊後富士・1583m) ~完全周遊達成と豪華な昼食~
- 投稿者
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酒井 健
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2016年10月18日 (火)~
- メンバー
- 福岡パルコ店 酒井・小西 他1名
- 天候
- 晴れ時々曇り
- コースタイム
- 登山口<40分>合野越展望所<60分>マタエ<20分>西峰<お鉢巡り 70分>東峰<60分>合野越展望所<25分>登山口
- コース状況
- 西峰の鎖場もしっかり設置されているので問題はない。お鉢廻りもロープ等張っている個所はあるが登山することには問題なく、道も不明瞭な感じない。一枚岩は濡れていると滑りやすくなると思うので注意が必要。乾いていればグリップの利きは良い。
- 難易度
感想コメント
今回のパーティにまだ登ったことがない小西さんがいたので、だったら初めてついでに“お鉢廻り”もやってしまおうということでやってきました通称“豊後富士”こと由布岳。いや~個人的には久しぶりだなぁ。
正面登山口に車を止め、目の前に聳える由布岳をみると「一日で本当い行けるのか」と疑問に思うほどデカい。九重連山からでもすぐにわかる独特の双耳峰のシルエットはここからではわからないが、山頂自体は“西峰”と“東峰”の2つの峰がある。どちらからでもいいのだが、“マタエ”の分岐からグルッと火口を周遊できる通称“お鉢廻り”。昭文社の山と高原地図には点線で示されているコースだ。
準備を済ませ、ゆっくりと“合野越”まで登り、そこからつづら状態の登山道を進むと視界が開けた眺めのいい“マタエ”の分岐に着く。お鉢をしない場合はこの分岐を起点にピストンでそれぞれの峰を登る。荷物がデポできるので身軽に登ることも可能だが、今回はお鉢を廻るので持って登る。登りは“西峰”から。つまり時計周りになる。“西峰”の登りには鎖場があり、慣れていないと高度感と相まってとても緊張する何気に核心部分。岩登り自体の経験もほとんどない小西さんにとってはなかなかの挑戦。まずはまっすぐに登り、斜め右方向に上がってから左にトラバースする。真新しい鎖を頼りに慎重に足の置き場を確認しながら一歩一歩進む。その後ろを「気もちいい~」「楽しい~」とニコニコしながら嫁と友人が上がってくる。緊張感の欠片も感じない。逆に小西さんは若干疲労困憊気味ではあったが、その難所を越えまずは“西峰(1583m)”に着くと緊張感も緩み笑顔が戻る。ここで小休止。天気が良くて展望が最高。さてここから反対側に見える“東峰”に向けて改めて気を引き締め“お鉢廻り”の出発だ。
“お鉢廻りへ”の看板を過ぎると、まずは下る。そして道幅が人一人分程度に細くなる。反対側方来られたらすれ違うことも難しい。登山道は不明瞭なことはないが、多少歩きにくい部分はある。下りながら先を見ると一番低いところまで行ってから“東峰”向かって登り返す言わばアルファベットの“V字”になっていることが確認できる。案の定「登らせんなら下らせんなよ」と登山者らしからぬ理不尽な文句が後ろから聞こえてくる。もうお気づきだろう。そう、嫁だ。もはやコレは口癖と言っても過言ではない。なので勝手に言わせておくことが賢明。
ようやく下りが終わると岩が出てくる。非常に硬くて歩きやすい。両側が切れ落ちている感じで高度感があるが実際にはそんなに厳しい道ではない。手がかり足がかりもしっかりあるので問題なく小西さんも歩いている。途中、道が途切れ由布市側に下りそうになるが火口側に岩を登る。そのあと、5mくらいの垂直気味な壁を下る。岩がしっかりしているし、段差もあるので慎重にいけば問題ないだろう。そこを通過したあとも岩が続くが、特に難しい個所はない。そして、核心と言われている“一枚岩”になる。結構な斜め感で湿っていたり濡れていたら嫌らしい感じだ。基本的に乾燥していればグリップはしっかり利くので問題ないだろう。そこを越えてしまえばあとは登り。“東登山口・日向岳”方面の分岐の道標を過ぎれば、もう山頂にいる登山者の声が徐々に大きくなってくる。最後の岩場を登り切ってようやく“東峰(1580m)”に到着。約50~60分が標準と考えれば、岩場的な登山が初めてな小西さんがいて70分で廻れたのは上出来だったと思う。時間的にも山頂では昼食中の登山者で賑わっている。記念写真だけ撮り一段下の広いスペースを確保しようやく我々もランチタイム。今回のメニューは、時間短縮水戻しパスタ、お湯で戻すビーフ&クリームシチュー、パン、おにぎり、デザートにリンゴと柿。とっても豪華。
山でのご飯は間違いなく美味しい。ついついゆっくりしてしまう。あんなにいた登山者の姿はなく我々が最後。ザックの中身がお腹に移り、多少身軽になって下山を開始。“東峰”側の登山道には鎖場はないが分岐まではそこそこ斜度があるので慎重に下る。そして“マタエ”に着き完全な一周グルッと廻ったことになる。あとは駐車場まで来た道をひたすら下るのみだ。そして下山恒例行事「まだー?下り長くなーい?」(長くねーよ)「こんなに登ったっけー?」(登ったよ)「あと何分~」(知らねーよ)という呪文大会(内は俺の心の声)。“合野越”までひたすら続いたことは言うまでもない。
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