新緑の黒川鶏冠山（山梨県甲州市）

戦国時代。
武田氏の甲州金を産出していた金鉱が
黒川金山でした。

最盛期には『黒川千軒』などと呼ばれ
栄えていたそうです。
金鉱の機密保持のために人足や花魁達
を、口封じとして殺害したおいらん渕
など、往時をしのぶ史跡も周辺に多く
遺っています。

今日はそんな歴史を感じさせるお山、
黒川鶏冠山へ出かけてきました。



実は山梨百名山には、こちらと同じ字
で（とさかやま）と読むお山もありま
す。
とさかのほうは、ほぼバリエーション
ルートのハードな岩山。
山梨百名山最凶の山、などと言われて
います。
ややこしいのでこちらの方には黒川を
くっつけて黒川鶏冠山（くろかわけい
かんざん）と呼びます。

メインとなる登山口は高低差の少ない
柳沢峠からのようですが、最短ルート
は今回の落合集落から。
新緑の季節なら植生のバリエーション
が豊かな落合からがおすすめです。
距離は長くなりますが、そのまま南下
して大菩薩方面へ下山することも可能
です。

いずれもよく踏まれて歩き易いルート
ですので、森林浴気分でノ～ンビリと
一日遊べます。
横手山峠の周辺は巨樹が多く点在して
いる気持ちのいい森です。

見晴台からは長く稜線を引く大菩薩嶺
の向こうに格好良く富士山が。
お弁当を広げるには黒川山や横手山峠
が、心地よい木陰があって最適です。

登山口の標高も１０００ｍを軽く超え
るので、これからの暑くなるシーズン
にもおすすめです。
ぜひ、出かけてみてくださいませ。