北信五岳巡りその壱 戸隠山(日本二百名山)

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投稿者
家田 森
浦和パルコ店 店舗詳細をみる
日程
2017年09月11日 (月)~2017年09月11日 (月)
メンバー
家田(単独)
天候
晴れ時々曇り
コースタイム
戸隠奥社バス停(0:35)戸隠神社奥社(1:30)蟻の塔渡り(0:30)戸隠山山頂(0:45)九頭龍山(0:45)一不動避難小屋(0:15)不動滝(0:10)滑滝(1:15)戸隠牧場(0:15)戸隠キャンプ場バス停(0:35)戸隠奥社バス停

実動時間:5時間50分
コース状況
〇奥社バス停~奥社
 売店は周辺にはありません。自販機はありましたが。バス停に公衆トイレ有り。トイレは後は奥社の10分程手前にもう一つ公衆トイレがありますが、その先奥社にはトイレはありません。奥社に観光用水場はあります。スニーカーで十分歩けます。
〇奥社~
 コース全体を通じて湿った黒土。登る前数日間は晴れだったはずなのに、あまり乾いていない。靴底に泥がたまりやすく、岩も風化や崩壊も激しく、浮石もある。やせ尾根や切り立った断崖絶壁のすぐ脇を歩くことも多い。高度感のある鎖場も多く、鎖はある程度アテにはできるが、アテにしすぎる人には不向きなコース。八方睨の尾根は登りに使うのが吉。ヘルメット推奨です。
〇蟻の塔渡り、剣の刃渡り
 どちらも条件が良ければ、度胸次第では立って歩いて通過も可能なよう。足場が濡れている時や、不意の風等に注意。蟻の塔渡りにはしっかりしたエスケープルートがついている。登山口の案内にはエスケープルートは崩壊しているようなことが書いてあったが、問題なく通過できた。情報が古いのだろうか。その直後の剣の刃渡りにはエスケープも鎖もない。先行者が動けなくなっていたが、やはり覚悟が必要。
 いずれにせよ、登山口に鎖場と合わせて概念図のようなものがあったので、よく見ておくと良いでしょう。
〇八方睨~戸隠山~九頭龍山~一不動避難小屋
 主稜線に取り付くまでは急で鎖場も多いが、上は概ね快適な稜線漫歩。ただし、戸隠山の北側の斜面に一部、黒土の滑りやすい長いスロープがあり、ロープが張ってはいるが下りはややいやらしい。また、戸隠神社側の断崖絶壁にはくれぐれも注意。
〇一不動~戸隠牧場(大洞沢)
 下りに使うと、水の流れる沢の下りとなるので中級者以上向け。靴を濡らさずに歩くことはできず、浮石も多い。不動滝、滑滝共に鎖がしっかりしているので、見た目程難しくない。寧ろ鎖場よりそれ以外の沢中を歩くことがこのコースを中級者コースたらしめている。慎重な足運びをしながら、コース取り、沢から外れるタイミングを見逃さない、等周りも見ながら歩くことがより高度に求められる。
 このコースは高妻山の登山道でもあるのだが、本当に100名山のルートか?と思ってしまったくらいである。高妻山に登るなら、初心者は新しい弥勒尾根ルートをとるべし。もしこのルートを歩くのであれば、登りに使って、下りは弥勒尾根で下ると良いでしょう。
 ただ、戸隠山に登るのであれば、大回りして弥勒尾根を下るのでなければ、八方睨の尾根の鎖場を下るのは更に難しいと思われるので、今回のように神社から登り、一不動から大洞沢を下る方がまだ良いと思われます。
〇戸隠キャンプ場~奥社バス停(さかさ川歩道)
 観光用歩道。木道&玉砂利中心。下草やや煩いところもあったが、スニーカーで十分。
難易度
Google Map
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感想コメント

 今回は戸隠に遠征して、色んな仲間と北信五岳のうち日本200名山でもある戸隠山、飯縄山、黒姫山の三座にそれぞれ日帰りで登って来ました。まずは初日、単独で戸隠山です。
 『蟻の塔渡り』の事はもちろん前から知っていて、色々写真を見たり話を聞いて、ややビビっていたところもあるのですが、結局エスケープ出来てしまいあっさり通過してしまいました。エスケープルートは足場が悪くそこも危険と聞いていたのですが、その後整備もされたのでしょう、良かった良かった。ちゃんと『剣の刃渡り』はお約束通りまたいで通過もしてきましたし、心残りはありません。仮に次があったとしても、僕は蟻の塔渡りは立って歩いて通過なんてしないことでしょう。
 下山後、戸隠そばを食べようとしたのですが、めぼしい店は軒並み早仕舞い。何とか一軒開いていたので食べることが出来ましたが、観光地は夜が早いので気を付けましょう。

フォトギャラリー

戸隠神社奥社越しに臨む戸隠山の岩壁。大迫力!

バス停から奥社まではスニーカーでもOK。400年前の杉並木は圧巻。さすが戸隠神社、全国屈指のパワースポット。

奥社の脇に登山口&ポストがあります。さぁ、気合を入れて行きます。

五十間長屋では、法螺貝を吹く吹山伏さんがいらっしゃいました。ここら辺までは鎖もまだ初心者レベル。

西窟上部の祠。登るのは難しくはなさそうでしたが、取付きの足場が悪そうだったので無理せずスルー。

西窟の後辺りから鎖の難易度が上がります。確かここの最上段のトラバースがいやらしかった。

斜度約70°、15ⅿ鎖あり。ここも最上部トラバース。下りに使うと怖いだろうな。

左の鎖が『蟻の塔渡り』入口。右に鎖で下りるとエスケープルート。

次いで『剣の刃渡り』。エスケープはできませんのでまたいで通過。(写真横ですみません)

八方睨より難所を振り返る。やはり僕には上を立っては歩くことはできそうにないなぁ。高所恐怖症。

戸隠山ピーク。この頃から時々ガスにまかれ、展望効かず。残念。

一不動までの稜線は鎖場の難所はないものの、黒土のスロープの長い下りがまたやや手強い。

気持ちの良い稜線漫歩ですが、東側は切り立った崖のすぐ脇を歩く所も多い。ぼんやり厳禁!

一不動避難小屋。中は綺麗だし使い捨てトイレブースもありますが、緊急時以外は宿泊の使用は控えましょう。

一不動から15分程下ると沢が始まり水場があります。ここから沢下りが始まります。

水場から5分ほどで不動滝。ここからスリリングな鎖場の下りがしばらく続きます。

前の写真のすぐ次が帯岩のトラバース。晴れてれば見かけほど難しくないので問題無し。

更に10分弱で滑滝。流れの脇の鎖、足場はあるので怖がらずに慎重に。

道が荒れていて、一度この写真の赤テープを見落とししばらく沢をそのまま下り時間ロス。早めに気づいて戻れて良かった。

(続き)てか、今気づきましたが下の岩に沢を下る矢印があるやん。そりゃ間違えます。…戸隠牧場に着いて、やっとホッとできます。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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