錫杖岳　「見張り塔からずっと」

１泊２日で錫杖に行ってきました。

初日に左方カンテを登り、２日目にお目当ての「見張り塔」を登りました。
（左方カンテのレポートは割愛します）

「見張り塔からずっと」は前衛壁左端の北沢大滝横から長い岩の斜面を登り、
草付の斜面を歩き、本峰フェースや草付ルンゼを経て山頂に至る１０ピッチほどの
オールフリー、ナチュラルプロテクション主体のルートです。　


１０ピッチのうちハンガーボルトがあるのは出だしの１か所だけで、基本的にはSLCDや灌木などを
支点にします。（たまに残置ハーケンがあります）
セットできる場所が結構限られていたりするのでプロテクションのセットに習熟
している必要があります。


長丁場のルートで夕方に天気が崩れそうとのことで、朝４時にテン場発。
１P目はヘッデン登攀。　新しく買った自動調光のヘッドランプが大活躍しました。

１P目のフォローがビレイ点に着くころには明るくなり、
本峰フェースに向けて順調にロープを伸ばしていきます。

４ピッチ登ったところでアプローチシューズに履き替え、
本峰フェースの大洞穴を目指して歩きます。


大洞穴からは穴の横からテラスまでのクラックを登るピッチと
その次のコーナーからフェースをトラバースする２ピッチが核心となります。


登りたかった最初のピッチはじゃんけんに負けてフォローでしたが楽しめました。

次のピッチはトラバースからフェースの部分がプロテクションのセットできる位置が
限られ、ランナウトして少し緊張しました。

フェースを抜けたら緩傾斜のスラブを駆け上り、１ピッチのトラバースをして
草付のルンゼへ。


草付ルンゼを登り、最終ピッチの５．７くらいのクラックを登ると山頂に着きます。
終了点が山頂って最高！


山頂から踏み跡をたどり南側の有名なピッケルが刺さったピークへ向かいます。


そこからの下山は、まず踏み跡をたどり南のコルまで。（目印あり）

コルからは笹藪を漕ぎながら下りていくと錫杖沢になり、
岩小屋に着きます。岩小屋からは左岸の踏み跡をたどれば出合まで下りれます。