霊山 / 伊賀
- 投稿者
-
上田 哲也
グランフロント大阪店
- 日程
- 2017年10月26日 (木)~2017年10月26日 (木)
- メンバー
- グランフロント大阪店:上田
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 霊山寺・駐車場~60分~白藤滝~40分~田代池~50分~霊山(765.8m)~45分~霊山寺・駐車場
- コース状況
- 白藤滝は足元が少し滑りやすいので、下りに注意が必要です。
水場:なし
WC:霊山寺と白藤滝にあり
- 難易度
感想コメント
三重県伊賀市にある霊山に行ってみました。
霊山は山の姿がインドの霊鷲山(リュウジュセン)に似ていることから名付けられたといい、最澄により開かれた霊山寺が中腹にありますが、山頂にあったものが天正伊賀の乱で焼失した為、江戸時代に復興されたそうです。また山頂には霊山経塚と呼ばれる遺跡もあります。
山の南側には紅葉の名所で知られる白藤滝があり、定次という武勇者が滝口で鹿狩中に約二丈(6.6m)の大トカゲを討ったという伝説が残っています。「伊乱記」には「この近郊(壬生野郷)の兵士等は昔も今も勇兵にして、其のむかし頼朝公に手向かひし…」とあり、昔から武芸盛んな地であったようです。
第二次天正伊賀の乱(1581年)の際、壬生野城や春日山城に集まって織田信長の軍勢を迎え撃った壬生野郷・山畑村の伊賀衆として徳山、米野、亀井などの名前が「壬生野官山の合戦」に記されていますが、山畑の忍者は村から徒歩1時間ぐらいの所にある白藤滝で修行していたそうです。
また幕末の黒船来航の際、ペリー艦隊の船に潜入して探索を行った藤堂藩「忍びノ衆」の澤村甚三郎保祐は壬生野郷・川東村の出身といい、代々川東に住む忍家だそうです。「壬生野官山の合戦」にも先祖が参陣しており、川東の忍者も隣村の山畑にある白藤滝で一緒に修行していたと考えられます…。
霊山寺の駐車場から出発。まずは舗装路を歩いて南下。早朝の木漏れ日が綺麗な森を眺めながら20分ぐらい歩くと、右手に大きな「蛇池」があり。さらに40分ほど歩くと、左手に梵字の刻まれた石碑があり、その少し先が「白藤滝」入口。先日の台風の影響で激しい勢いで滝が流れ落ちていましたが、紅葉は皆無。
舗装路道に戻りさらに登って行くと、「親子滝」「二位の滝」「三寶滝」があり、その辺りでほんの一部だけ紅葉が始まっていました。「田代池」の所でやっと舗装路から開放されると、東海自然歩道の標識に従って霊山へ。
階段で整備された少し急な山道を20分ほど登って行くと途中で傾斜が緩くなりはじめ、さらに20分ほど歩いた所で霊山寺への分岐に到着。最後に10分ほど登った所で、石段を登ると霊山の山頂に到着。三角点あり、展望あり。気温16度で微風。
山頂からは西に南宮山、南に青山高原が望め、伊賀の里からもよく見える山である事から、古の時代には見張台や烽火台が設置され狼煙による合図が行われたと考えられます。帰路は分岐に戻り「たいこ岩」「櫻地蔵」などを経由して、霊山寺の駐車場に戻りました。
霊山を舞台にした「NINJA TRAIL RUN」(忍者トレイルランニング)という山岳レースの大会が開催されていますので、「忍びの道」に興味のある方は参加してみては如何でしょうか。
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