快晴の硫黄岳
- 投稿者
-
酒井 健
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2018年03月05日 (月)~2018年03月06日 (火)
- メンバー
- 妻・友人2人
- 天候
- 5日:雨 6日:快晴
- コースタイム
- 5日:赤岳山荘<60分>堰堤広場<70分>赤岳鉱泉
6日:赤岳鉱泉<100分>赤岩の頭<30分>硫黄岳山頂<20分>赤岩の頭<60分>赤岳鉱泉<45分>堰堤広場<40分>赤岳山荘
- コース状況
- 赤岳山荘から赤岳鉱泉までチェーンアイゼンもしくは6本爪以上のアイゼンが必要です。雪より凍った個所のスリップに注意してください。
赤岳鉱泉から硫黄岳までは踏み跡も明瞭で赤テープもしっかりと付いています。雪なのでいろいろなショートカットの踏み跡があります。赤岩の頭からは雪がほとんど付いておらず岩場のアイゼン歩行に気をつけてください。
美濃戸から赤岳山荘まで車で上がる時は四輪駆動車でスタットレスタイヤ、さらに最低2本の鎖チェーンの装着が必要と注意がありました。今回、雪は少なかったですが場所によっては轍が凍っています。
- 難易度
感想コメント
あぁ、久しぶりの八ヶ岳!
テンションアゲアゲといきたいところだが初日の天気は完全に雨。それでも登頂日の翌日は快晴予報なのでなんとか気力を出して赤岳鉱泉まで歩く。
堰堤広場までの林道はかなり凍っているということなのでスタートの赤岳山荘からアイゼンを付ける。こんなときにおすすめなのがチェーンアイゼン。軽くてやわらかく靴裏全体に爪が配置されているので滑落の危険がない凍った林道歩きなどにはうってつけだ。実はこのスタートの林道歩きが一番辛かったりする。単調でダラダラと登る道。とはいっても今日は赤岳山荘まであがれたのでいつもより1時間は短縮できた。それでも妻はいつものごとく文句たらたら。おまけに容赦なく降り続く雨。堰堤広場で一息入れて一気に赤岳鉱泉へ。次第に雪が深くなってはきたが遠く見える大同心にはまったく雪が付いていない。今年は雪が少ないのだろうか。金沢は例年の7倍の雪だったというのに!!そうこうしているうちにシンボルのアイスキャンディーが視界に入る。着いた!!赤岳鉱泉に到着だ!濡れたものを乾燥室に入れ荷をほどき早々にくつろぎタイム。ここにはビールはもちろん日本酒にワインも売っている。自炊室ではバーナーを使って調理もできるし、広くて暖かな談話室もある。おまけに漫画や本がたくさん。悪天候で外に出られなくてもなんとも贅沢に過ごせる快適な山小屋だ。久しぶりに豆のまま持ってきたコーヒーをミルで挽き香りを楽しんだ。
夕飯はビーフシチュー。こんな山の上でビーフシチューとは。とても美味しかった。
翌日は予報通りの晴れ!テンション上がってきた!12本爪アイゼンとピッケルでスタート。最初は樹林帯の中をつづら折りに高度をかせぐ。このところの暖かさと昨日の雨の影響か気を付けないとすぐに踏み抜く。すでに踏み抜いたトラップのような穴がたくさんある。それをよけているのに結局踏み抜く。そこここから“わーーー” “きゃーーー”と聞こえてくる(笑)なかなか手強い。15分程歩くと次第に山が顔を見せ始める。まずは阿弥陀岳に中岳、そして遠くに中央アルプス。今日は晴れというよりかなりの快晴。青々とした空に雪の山々が映える。贅沢な景色だ。踏み抜きにあくせくしながら1時間と少し。ついに樹林帯を抜け視界が開ける。眩しい!いや素晴らしい!ふわふわで爪がかまない最後の急登を登り赤岩の頭に出る。八ヶ岳連峰はもちろんその奥に北岳、そしてその先に中央アルプスから御岳、乗鞍岳に北アルプスの山々。とても素敵な景色が広がっていた。いやいや、ここ山頂じゃないし。まずは山頂に向かいましょう。ここから先はほとんど雪が付いておらず岩にアイゼンを引っ掛けないよう注意して進む。いよいよたどり着いた山頂は全く雪がない!完全に夏山状態だ。(笑)今日はほとんど風もなく快適に登ってきたがやはりここは山頂。それなりに風は吹きカラダが冷えていく。ひとしきり景色を堪能したらとっとと下って赤岩の頭でのんびり休憩する。素晴らしい景色、青々とした空、暖かい日差し、最高の休憩タイム。
その後は最悪の踏み抜きタイム(笑)登りよりさらに踏み抜きやすくなってきた雪の状態に皆はまりまくる。嫁の友人と助けに行ったはずの嫁がついに自分では抜け出せなくなり他2人で掘り出す。笑いの連続の下山だった。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。