雲上の楽園 五色が原へ
- 投稿者
-
酒井 健
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2018年08月21日 (火)~2018年08月22日 (水)
- メンバー
- 妻
- 天候
- 両日とも晴れ
- コースタイム
- 21日:室堂<65分>浄土山<140分>ザラ峠<40分>五色ヶ原キャンプ場
22日:五色ヶ原キャンプ場<90分>刈安峠<60分>平ノ小屋<195分>ロッジくろよん<20分>黒部湖駅
- コース状況
- 良好。きちんと整備されています。
注意したいのは浄土山への登りとザラ峠への下り。
黒部湖畔では梯子を使った場所が多く、また山肌をトラバースする細い登山道も出てきます。
平ノ小屋のお水は必須です!
- 難易度
感想コメント
いろんな人からとてもいい場所だよ、と聞かされていた五色が原へ。
お休みが取れれば薬師岳から折立へと縦走したいところなのだが今回は1泊2日。
室堂から獅子岳を経て五色が原でテント泊、翌日黒部湖畔の平ノ小屋へと下りそのまま湖畔を黒部湖へと歩くコースで行く。
初日の核心は浄土山への登りとザラ峠への下り。
室堂山荘で右に折れ石階段を登る。展望台へとの分岐から足場の悪い岩場の連続した急登となる。朝一のカラダにはキツイ。でも前方には元気な小学生が登っている。ムム、負けてはいられぬぞ。ほどなく浄土山に到着。第一の核心だった。
今日の空模様は薄い雲が流れてきて真っ白になったり突然きれいに晴れわたったり。
時折見える目指す五色が原(遠いっっ)。
龍王岳を横目に過ぎ鬼岳の東面を巻いて獅子岳の山頂へ。たまに梯子が出てきたりロープが設置されていたりと岩場が多いもののそれほど歩きにくくはない登山道だ。ほどよいアップダウンでテンポよく進む。
獅子岳で大展望を楽しみつつ休憩をとったあとが第二の核心だったザラ峠への下りだ。
非常に滑りやすい上になかなかの急坂。足裏全体で慎重に進むが妻は滑ってこけていた。おりてもおりても終わらない感じ。長かった、、、第二の核心終了。
峠まで下りてしまったのでもちろんまた登る。このコースは登ったり下ったりの繰り返しだ。下りに対応していた筋肉を登りに切り替えるのはキツイ。
登りきると分岐へ。左に折れキャンプ場を目指す。一部工事中の木道を進むとひらけた五色ヶ原キャンプ場に到着だ。ついた。ここだ、ここなのだ。【広大な溶岩台地上に広がる草原地帯で山々に囲まれたまさに山上の楽園】まさにその通りだ。残念ながら花の時期は過ぎていて今日は綿毛になったチングルマの群生が出迎えてくれた。そして正面にはドドーンと針の木岳。かっこいい。宿泊の受付が五色ヶ原山荘でこのテン場から15分も歩かなくてはいけないのがちょっと難点だが、受付さえ済ませてしまえば水もトイレもある。整地もされていてテントも張りやすい。そんなにメジャーなルートではないのできっと静かなテント場だろう(今日は自分たちを入れて6張)。なるべく早めに着いてのんびりと過ごしたい場所だ。夕陽もきれいだった。
翌日の日の出は針ノ木岳方面からあがる。これまた感動ものだ。
今日は一気に黒部湖へと900m近い標高差を下る。でもその下りは今日の核心ではなかった。なんといっても核心は黒部湖畔を延々と3時間以上歩くことだったのだ。
爽やかな朝の空気に気持ちよく木道を進む。遠く槍ヶ岳もはっきり見える。何度も振り返っては五色ヶ原の広大な草原を眺める。ほんとに気持ちのいい場所だ。その眺めに後ろ髪をひかれつついよいよ急坂に入る。細い急な登山道を正面に針ノ木岳を眺めながら一気に下る。刈安峠まではまだ視界は開けていて日差しもあり暑い。刈安峠につくと展望のない樹林帯をジグザグとつづら折りで下る。川の流れの音がはっきりとしてくるといよいよ黒部湖だ。今年は雨が少ないからか黒部湖の貯水量が非常に少ない。と、突然平ノ小屋が現れた。着いた。小屋前のベンチで休憩とする。小屋の方から“お水が美味しいので沢山飲んで”と言われた。本当だ!美味しい!やわらかい!ハイドレーションの水まで入れ替えた。居心地が良くのんびりしてしまった。さぁ、いよいよ湖畔歩きだ。
今日の核心だった湖畔歩き。前半はおもいのほかアップダウンがあり木の梯子の連続で気が抜けない。山肌を歩く細いトラバース道もあり滑ってしまたら湖へ落ちてしまう。だが後半になるとだらだらとしたゆるやかなアップダウンの登山道を延々と続くのでこれまた別の意味でキツイ。いつになったら着くのだろう、、、と思わせる。
こうしてようやく黒部ダムに到着。
そのあとは観光客よろしく観光に勤しむ。そして文明の力で立山へと帰るのであった。
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