ドロミテクライミングツアー② トレ・チーメ(ドライチンネ)チーマ・グランデ Dibona Arete
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クライミング2日目はトレ・チーメ・ディ・ラヴァレード(Tre Cime di Lavaredo)。
ドライチンネともよばれる3つの岩峰はドロミテを代表する景観といってもいいほど有名です。
私がドライチンネを知ったのは、ガストンレビュファの「星と嵐」でした。
その中でヨーロッパ6大北壁のうちのひとつとして書かれているのが「チマ・グランデ・ディ・ラヴァレドの北壁」。
レビュファが登ったルートは私にとってはお話にならないほど難しいですが(星と嵐では70年前に登っている驚愕!)、北西壁であるディボナ稜は、Ⅲ~Ⅳ+のグレードです。
コルティナ・ダンペッツォからミズリーナ湖を越え、オーレンツォ小屋の駐車場へ。
ちょうど朝日が昇るころで、素晴らしい景色でした。
アプローチは1時間ほど。途中で教会があったり、牛があるいていたりして、楽しい。
峠から、一般道を離れていきます。
はじめの数ピッチは傾斜がゆるく楽勝かと思われたのですが、中盤になるとだんだんと厳しくなってきました。
イタリア人二人組と抜きつ抜かれつしながら、順調に高度を上げていきましたが、私はこれまで500mを超える壁を登ったことはなく、体力的精神的にもいっぱいいっぱいでした。
疲れがピークのところで、時間もなくなってしまいました。
クライミングは終わり、あとは歩きで数ピッチというところだったので、悔しいですがここで終わり。
リングテラスというところが最終到達点でした。
(リングテラスをしばらく歩いた場所にテン場を見つけ、ここでビバークしたいと言ったのですが却下されました)
基本的には、ノーマルルートを下降するようなのですが、私達は見つけることができませんでした。
わかるだろうと思って、しっかりと調べていなかったこともありますが、ドロミテでは下降がわかりづらく困難だと思いました。
15ピッチを登ってきたルートを懸垂下降を繰り返しました。
途中で真っ暗になってしまって、しかもガスガス。不安でしかたなかったですが、パートナーがいつも懸垂支点を見つけてくれて助かりました。
下山は20時半。長い一日でした。
もし行かれる方はぜひ「星と嵐」を読んでいってください。
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