厳しくも優しい母の山 日光・女峰山

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2019年11月29日 (金)~2019年11月29日 (金)
メンバー
友人一名
天候
晴/風
コースタイム
霧降高原駐車場(30分)鹿避け回転扉(70分)赤薙山(100分)一里ヶ曽根(100分)山頂(50分)一里ヶ曽根(70分)赤薙山(40分)鹿避け回転扉(30分)霧降高原
コース状況
・駐車場付近は道路積雪あり。冬タイヤでお出かけください。駐車場無料、レストハウス営業時間外はトイレはP3のみ利用可。
・山頂手前から積雪、くるぶし程度。風が強く所々凍結してるのでアイゼン必須。岩場のロープは一部凍っていました。
・西からの風がかなり強く体感はマイナスを下回っていました。山頂直下は真冬の寒さでした。
難易度
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感想コメント

 夏に男体山へ登った時に見た女峰山。見た目の力強さと名前の優しさのギャップに惹かれ、寒さ慣らしに登ってきました。

 関東はこの日寒波が訪れ今季一番の寒さ。燃えるような朝日に誘われ辿り着いた霧降高原は、一面薔薇色に染まり幸先が良さそう。しかし登るにつれて時々ガスが沸き起こり、日が照っていないと極寒の世界。冷たい寒風に耐え太陽を待ちわびながら先へ進みました。止まるとたちまち冷えてしまうので休憩はほどほどに。短い間になるべく食べ物を口に入れて行動不能にならないように注意しました。 

 一里ヶ曽根までは岩場、急登のアップダウン、迷いそうな樹林帯、なかなか簡単には前へ進ませてはくれません。そして何と言っても体力を奪う冷たい風。山頂に近付けば近付くほど風の強さは増し、時々地鳴りのような恐ろしい音がします。手足は痺れ鼻水を垂らしながらも、バランスだけは崩さないよう踏ん張りながら前へ前へ。
 山頂まであと僅かのところで遂に手が限界を迎え、指先に今まで経験したことのないような強烈な痛みが走り、その場にうずくまってしまいました。運良くそこは風が当たらない場所だったので、ポケットからホッカイロを取り出しその場で手を必死に暖めること数分。幸いすぐに痛みは和らぎ気持ちも落ち着いてきたので、改めて山頂を目指しました。
 山頂は強風が吹き荒れすぐに退散することになるだろうと思っていましたが、意外にも太陽が顔を出し穏やかな冬の空が広がっていました。さっきまであんなに辛かったのが嘘のよう、頑張ったご褒美なのか山頂では暖かい一時を過ごせました。
  
 下山はさらに風が強く長く吹き、赤薙山を越えたところでようやく落ち着いてきました。私が山頂にいた間だけ風が弱まったのは、ただの地形の問題なのかもしれませんが、何かに導かれ山頂に立つのを許されたから?そうだと嬉しいなあ。
 
 女峰山はその名の通り、厳しさと優しさを持ち合わせた母のような山でした。今回は厳しさの方いくらかが勝ってましたが・・・。ニッコウキスゲの時期は麓の高原が黄色に染まるとか。また違った時期に訪ねてみたいです。

フォトギャラリー

霧降の滝から見上げた女峰山。

醤油漬け卵の黄身のようなご来光。

朝陽を浴びて目を覚ます霧降高原。

まずは1445段の木段を登ってアップ。表面が凍ってました。

階段終わって登山道へ。霜柱だらけ。

黄金色に輝く笹の原。

遠いなあ。

雪の結晶見っけ。

やっとここまで来た。

強風エリア突入。

シャクナゲの咲く道は雪がべったり。

やっと着いた。お母さ~ん。

お父さ~んと息子。男体山と大真名子山。

高原山。形の良い山。

この谷底に雲竜渓谷があるみたいです。

日が沈む。

高原に帰ってきました。

ハートに見える崩壊地。

翌朝の日光ファミリー。

日光といえばここ。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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