2020年ご来光登山◎福智山系縦走
- 投稿者
-
細内 勇輔
調布パルコ店
- 日程
- 2019年12月31日 (火)~2020年01月01日 (水)
- メンバー
- 山トモ Fさん
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 帆柱公園立体駐車場(90分)→皿倉山(20分)→権現山(70分)→建郷山(45分)→白畑山(15分)→双伍山(45分)→音滝山(95分)→尺岳(120分)→福智山(100分)→山犬の峠(25分)→牛斬山(60分)→採銅所駅
- コース状況
- 良好。皿倉山から登り始める場合、いつもは皿倉平まで車でいけますが年末年始はケーブルカー山麓駅より先にいけませんので注意が必要です。帆柱公園立体駐車場は一日300円です。福智山~牛斬山は急登の連続なのでストックやサポーターなど持っていくと安心です。
水場は皿倉山~尺岳に一箇所、福智山山頂直下、それ以外にはないので多めに持っていくことと、その二つの水場も汚染の可能性がある水場なので、利用する場合は浄水器か煮沸するためにストーブ・コッヘルを持っていってください。
- 難易度
感想コメント
登り納め、登り初め、ご来光登山、すべてを一緒にやってしまおうという計画。
どこの山にするか悩みました。定番の九重連山。サクッといける近郊低山。。。
否、ここはひとつ、2020年という1年を実りある時間にするための願掛けも兼ねて、少しハードな北九州でやりたかった登山をこのタイミングですることにしました。
皿倉山~牛斬山までの縦走、総距離30km超。
新日本三大夜景のひとつ、「100億ドルの夜景」とも謳われる皿倉山からの夜景を眺めながら登り始め、英彦山・古処山・由布岳・九重連山・阿蘇山まで遠望できる山頂がとても気持ちのいい牛斬山まで繋いでいきます。
皿倉山山頂まではちょこちょこ舗装路を横切るルートを通ってしまったため、気持ちが萎えつつナイトハイクの慣らし運転。
スタートが遅かったため、年越しを皿倉山山頂で迎えられるようにペース配分をしました。
皿倉山山頂は小さいお子さんを連れた家族や普段登山をしないであろう若者でそこそこ賑わっていました。
登山装備の自分たちはむしろ少し恥ずかしい想いを・・・。
年越しカウントダウンの嬌声を聞きながら2020年を迎えて先に進みます。
次のピーク、権現山の先から中学生くらいの6人グループが普段着でライトをつけたスマートフォン片手に皿倉山に向かってすれ違いましたが、皿倉山から権現山に向かう人はどうやら自分たちだけのようでした。
権現山山頂から尺岳方面が少しわかりづらいです。
山頂標を背に、電波塔右側に登山道があり踏み跡も赤布もあまりないので迷う前にGPSに頼りました。
権現山~尺岳の間に2つのピーク、建郷山と双伍山があります。
縦走なのですべてのピークを踏もうと思いましたが、建郷山は土地所有者の許可が必要なため断念しました。
双伍山山頂直下には動物侵入防止柵(?)がありますが、開けて入れます。鉄塔と拓けた広い山頂が特徴です。
この辺りから眠気で意識が朦朧としてきていて歩きながら半分眠っている状態でした。
次のピーク、尺岳でご来光を見ることにして待ちながら仮眠を取ることにしました。
山頂に着いたときには私たちのほかに4人ほどしかいなかった山頂も仮眠から覚め空が白んでくるころには20人くらいがご来光を見に集まっていました。
小さい子を連れた人もたくさんいたのでここにだけ上がってくるのはそこまで難しくはないのでしょう。
昨晩から星もかなり出ていて予報どおりの快晴で素晴らしいご来光を見ることができました。
いい一年になりそうな予感がします。
山頂から3分ほど下った広場で飯盒炊飯や大鍋で汁物を作ったり日本酒を飲んだりしていました。
毎年恒例のようで新年の挨拶をしながら楽しそうに味わっていました。
尺岳から次のピーク、福智山まで、道を間違ったのかどう頑張ってもコースタイムどおりに行かない距離の看板の連続に心が折れそうになりながら、もうここまできたら引き返せないので心を無にして進みます。
朝日で少し暖かくなるもこの時間が一番寒かったです。気温は-1℃。
上下メリノウール200、フリース、シェル、トレッキングパンツ、ネックウォーマー、手袋、ニット帽でも動いていないと震えるほど寒いです。
福智山山頂手前に水場がありました。
避難小屋もあります。中に入ると先ほどまで酒盛りをしていたのでしょう、お酒のにおいが鼻を衝きますが汚すことなくきれいに保たれていました。
窓に使っているガラスを自由に持ち帰れるようですが、どこに需要があるのでしょうか・・・。
ここから福智山まで笹薮の中を歩きます。
景色も開けていて気持ちが良いです。
山頂は360度パノラマで付近のどこからでもご来光が見れるので先程まではたくさん人がいたのでしょうが、この時間には誰もいませんでした。
福智山から牛斬山がこの山行のメインディッシュでした。
輝くススキを横目にありがたい気持ちで歩を進めますが、急登の連続です。
アップダウンアップダウン・・・。
スキーのジャンプ台のようにも見える登山道・・・。
すでにへし折れている心に止めをさすかのようです。
牛斬山手前の山犬の峠のあたりで休憩した時は座ることもしんどく横たわって休んでいました。
それにしても牛斬山山頂直下でファミリー登山を楽しんでいる方々とすれ違いましたが、こどもたちが一人ももれずに
「明けましておめでとうございます!」
と言ってくれたことにはとても感心しました。
疲れすぎて元気に返事が出来ていなかったかもしれないけど、嬉しかったです。
牛斬山からは古処山系や英彦山系がよく眺望でき、とても気持ちいい場所でした。
山頂にいた登山者にあそこはなんの山かなどなど教えてもらいつつ今日の行程を伝えると、せっかくここまで来たのなら香春岳まで登れば全縦走ですよ、と言われるも、どう行っても舗装路に出てしまうため雰囲気が無いことを言い訳にして、採銅所駅に下る事にしました。
最後に、Fさん、おかしなわがままを聞いてくれて、わがままを言われたほうなのに引っ張ってくれて、本当にありがとうございました。
うーん、鍛えないとなぁ・・・苦笑。
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