関西　花の山（65）青根ヶ峰～吉野の桜を見ながら下る

吉野山は平安時代頃から桜が植え続けられてきて、 特に桜が数多く集まる所があり、約3万本にも及ぶ桜の名所になっています。いずれも一目千本と呼ばれ山下の北から山上の南へと順に下千本・中千本・上千本・奥千本と呼ばれています。
青根ヶ峰（あおねがみね・858ｍ）は南北8kmに伸びるその吉野山の最南端で最高峰です。
吉野山は大峰奥駆道の北の起点ですが、かっては吉野川の柳の渡しになります。現在では吉野山界隈は観光道路のようになり、奥千本の西行庵あたりまでは観光客も足を運びますので、この青根ヶ峰が起点のようなピークになります。青根ヶ峰へは金峯神社から林道のような登山道で短時間で終わりますが、蜻蛉の滝と絡めて登る人も多いです。今回は大半が舗装道路なのでバスで奥千本口まで一気に進み、蔵王堂まで下るというコースをとりました。
下市から竹林院近くに出る才谷吉野山線（県道257号）からアプローチするのが渋滞に巻き込まれないとのことでこれを使い、駐車場も表参道に近い日乃雄駐車場で駐車。
今日は下・中・上千本が満開ですが、コロナウイルスの影響で観光バスがいないこともあり、観光客はかなり少なめだったのでこの駐車場も楽々、駐車できました。竹林院口から奥千本口へのバスは随時来るようですが、いっぱいになるまで動かず、タイミング次第です。奥千本口から若干の登りで金峰神社へ、ここから樹林帯の山道ですが、整備されていて歩きやすい。駐車場の方が奥千本は全く咲いていないとのことでしたが、蕾程度でした。学生の時に奥駆道を歩いていますが、青根ヶ峰周辺はえらい変わりようで、桜の植樹をやっているのか樹木が伐採され、ハゲ山のようになっていました。青根ヶ峰自体は展望もなく、大峰縦走者にとっては通過していいピークです。
さて、ここから引き返し、桜を見ながら下りましたが、やはり花矢倉展望台から見る景色とその下にある丘陵地から見る蔵王堂と中千本は見事でパンフレットによく映るシーンを拝めました。
ここから如意輪寺へ一旦、下り、中千本を下から見るつもりでしたが、これは失敗し、頼りない地図と不親切な道標で時間を無駄にして、中千本公園へたどり着きました。感じとしては如意輪寺の上の方の道路沿いがグラデーションが鮮やかといった感じで、どこから撮るのがいいのかいまいちわからず。表参道に戻ると吉水神社からの中千本や上千本の景色がよかったです。表参道では葛きりを食べ、お土産の柿の葉寿司を購入して、退散しました。
なお柿の葉寿司はたくさんありましたが、常温保存できる「ひょうたろう」という店のを選択しましたが、この店の柿の葉寿司は2日目がおいしいということでしたが、確かに味が染み込み、そうでした。