百丈岩でマルチピッチトレーニング
- 投稿者
- つじまい(おとな女子登山部)
- 日程
- 2020年07月28日 (火)~2020年07月28日 (火)
- メンバー
- GRなんば 岡見
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 駐車場から15分で岩場
- コース状況
- やまびこ茶屋に駐車
ハイキング道との分岐は、案内のとおりに進む。
岩の急登を登りきると、ローソク岩の直下に出る。
感想コメント
来月に控えている剱岳クライミングの練習に、岡見氏と百丈岩に行ってきました。
本当は保塁岩に行こうとしたのですが、六甲山の上は雨で岩がビショビショに濡れていたので、転身しました。
二人とも百丈岩は行ったことがないのですが、早朝から心優しい知人がルートを教えてくれたので、なんとか岩場までたどり着きました。
百丈岩、初級者向けの岩場だと勝手に思っていたのですが、ローソク岩の存在感にまず驚きました。
正面の垂直な壁の威圧感がすごいです。
まずは、百丈岩に来たらだいたいの人が登るらしい、ローソク岩左ルンゼと東稜をやろうと思いました。
ローソク岩左ルンゼの1ピッチ目を快適に登ると、左に「まむしルート」と書かれたプレートが目に入りました。
岡見さんに、「こっちのほうがおもしろそうやで」とそそのかしてみたら、乗り気でリードしてくれるとのこと。
岡見さんが登っていくとポロポロと小石が落ちてくるので、これは・・あかんやつ・・と嫌な予感。
フォローで登ると、案の定ホールドが脆く、おそろしい思いをしました。
山頂につくと、最高の景色で、岩のてっぺんにいる感じが気持ちいいです。
懸垂は、あえてローソク岩のど真ん中を下りました。
ちなみに終了点の懸垂支点で下り、またすぐ下に支点があるので、そこで一回切ったほうがいいです。
懸垂しながら、正面のルート(ダイレクトルートというらしい)を観察すると、やはり難しそうでした。
でも、岡見さんがとてもやりたそうだったので、挑戦してみることにしました。
1ピッチ目は岡見さん。
だんだんと傾斜が強くなり辛い。
全体的に岩が脆いです。ルートを外すと危険。
2ピッチ目はつじまいで、かなり必死でオンサイトしました。
最後のピッチは岡見さんが、本当にがんばってくれたのですが、核心はA0で突破。
正直めっちゃ悪いです。
ハング抜けが核心かと思ったらその後が・・
全体通して、傾斜が強く、テラスなどないので、ハンギングビレイとなります。
関西でここまで傾斜の強いマルチピッチはなかなか無いだろうと思います。
ドロミテでのクライミングを思い出しました。
事前に何の情報も仕入れず、トポもない状態で、見た目がかっこいいからという理由だけで取り付いた私達でしたが、やってよかったです。
やはりと思いましたが、人工(アブミ)ルートのようです。
プロテクションは新しいリングボルトが打たれています。
岩は脆いですが、自身のある方はフリーで挑戦していただきたいオススメのラインです。
ただし、下に他のクライマーがいたら取り付くのはやめたほうが無難でしょう。
このあと、東稜に移り、荷物を全て背負った状態で登りました。
1ピッチでかなり上まで登り、ビレイを解いて頂上に立ちました。
すると、なんか見たことあるような景色・・。
思い出しました。
ここは4年前、私がクライミング研修で初めて岩登りをした場所でした。
当時はすごくこわかった思い出。
https://www.kojitusanso.jp/tozan-report/detail/?fm=19897
なんだかとても懐かしい気持ちになりましたし、成長を感じることができました。
涼しくなったらダイレクトルートをやりにまた行きたいです。
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