中央アルプス厳冬の木曽駒ヶ岳~2012年登り初め

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2012年01月06日 (金)~2012年01月06日 (金)
メンバー
天候
晴れのち雪
コースタイム
千畳敷(10:20)→稜線<和合山付近>(12:25)→宝剣山荘(12:40、小休憩15分)→中岳(13:00)→木曽駒ヶ岳山頂(13:30)→乗越浄土(14:10)→千畳敷(15:20) 行動時間:約5時間
コース状況
 「例年よりは少ないですね」。今年の積雪具合について聞き、答えてくれた前日宿泊した宿の方の言葉。それでも下から見る木曽駒ヶ岳(*山頂は見えないので宝剣岳など前衛の山)の白さは十分興奮させてくれました。
 山行自体はロープウェイ利用の「日帰り」です。菅の台バスセンターからロープウェイ駅のしらび平までは路線バスで。約35分の乗車です。さらに高低差950m(日本最高)、終点の千畳敷駅の標高2611.5m(これまた日本最高)まで運んでくれる駒ヶ岳ロープウェイで一気に!!こんな高所登山が日帰りでできる素敵な山なんです。千畳敷からは広大な千畳敷カール。その先には超鋭鋒『宝剣岳』が望めます。夏なら宝剣岳を左前に見ながらカールの底へ下りていくのですが、ここは雪崩の巣!冬期は通行禁止です。カールの底からは…。先行者が右の和合山への直登ルートを選んでおり、ラッセルが激しそうなので我々はそのルートを利用させてもらいましたが、20名ほどの団体はカール右側の夏道を行きました。先頭のガイドさん(?)はスノーシューを履いており、後続はそのトレースを進んでいました。我々もカール底部からスノーシューへ履き替えましょう♪途中から一気に高度が上がり、さらに天候も急変しました。宝剣岳も霞み始め、風も強く、指先の感覚を奪います!息は上がり、サングラスの内側も凍り始め、気持ちが萎えそうになる頃稜線へ到着。ここからは休憩できる場所はありません!宝剣山荘前で軽く食事を取り、中岳で荷物をデポ(荷物を置いて)して木曽駒ヶ岳へ向いました。ふうぅー、ロープなどのクライミングギアが重かった…。
 下山は乗越浄土から夏道を使いました。シリセードができるかと想定していましたが、雪が深すぎて出来ず。
難易度
Google Map

より大きな地図で 120106木曽駒ヶ岳 を表示
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感想コメント

 明星は6度目の登頂にもかかわらず、寒さ対策をやや失敗しました。インナーグローブが薄く、このまま数時間居れば凍傷になるんじゃないかと思ったくらいです。3000mクラスのアルプスですから風が強いことは言わずもがな。また、登りではスノーシューが威力を発揮した一方、飯沼さんのわかんは苦しそうでした。やはりスノーシューのグリップ力には敵わず、見る見るうちに差が広がっていきました。彼が登山レポートで言っているように「アイゼン歩行」がよかったのかな…(-_-)。
 
 行程中の注意箇所は主に二ヶ所。
1.宝剣岳に向って左側へは近づかない!
 千畳敷から真っ直ぐ下りていく夏道は通らないように。雪崩が頻発します。カールを右から巻くように乗越浄土へ向かうか、和合山、オットセイ岩方面(さらに右)を選択します。

2.中岳の巻き道(西側)は通らない!
 夏でも高度感がある道です。冬期はほぼ全面凍結しており危険。夏は高山植物の宝庫で楽しいのですが…。

 下山後の温泉、蕎麦、名物のソースカツ丼と登山以外の楽しみにも事欠かない木曽駒ヶ岳。是非また登ります↑↑!!

フォトギャラリー

この先に続くものは…

前日夕方、宿から見た木曽駒。

戦闘準備完了!!

左は宝剣岳、危険。右に先行者が。

団体さんはカールの右側から攻めるようです。

いやぁ、それにしても天気がよいね~♪

南アルプスもきれいだー!

ここでスノーシューに履き替えます。飯沼さんはわかん。

んん?ちょっと雲行きが…。

宝剣岳も霞んできました。

おぉーい、がんばれー!

必死必死!

空身で木曽駒山頂へ。

祠にお参り。

そして意味も無く叫ぶ。いやテンションを上げるためです!

吸い込まれるような下山道。

スノーモンスターになってしまう前に下りましょ、下りましょ!

おおー、この結晶見てください。いい雪質です。

叫んだおかげで下山後もハイテンション。

映画『岳』で長澤まさみさんが着ていたウェアが展示されていました。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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