残雪の洗礼 平標山

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2021年03月24日 (水)~2021年03月24日 (水)
メンバー
友人1名
天候
晴れ
コースタイム
平標山登山口(20分)ヤカイ沢取付(150分)平標山(80分)松手尾根4合目鉄塔(60分)登山口
コース状況
・平標登山口のトイレや自販機はまだ使えません。
・松手尾根は残雪と藪で大変歩きにくいです。雪が完全に溶けて夏道になるまではヤカイ沢ルートの方が楽だと思います。
・今回は平標山頂へダイレクトに出る尾根を歩きましたが、かなり急なので、谷を挟んで一本隣の南側の尾根がおすすめです。こちらのレコがほとんどです。
・山頂稜線は風強いので、仙ノ倉まで向かう場合はバラクラバやゴーグルなど風対策必須。
難易度
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感想コメント

 まだまだ雪山遊びがしたくて上越の平標山へ行ってきました。この日は久しぶりの快晴、絶好の登山日和。たくさんのハイカーやスキーヤーがいるかと思いきや、すれ違ったのはわずか数人。静かな残雪山行となりました。

 今回登ったのは冬ルートのヤカイ沢から。雪は締まっていてワカン無しでも十分、上部ではさらに固くなってアイゼンがしっかり効いてくれました。4月上旬まではこちらのルートで楽しめると思います。
 大抵は沢を挟んで右側の尾根から登るようですが、いつの間にか山頂に最も近い急な尾根に取り付いてしまいました。登りきれば三国山からのルートに合流するので、そのまま急登を詰めることに。ただ思った以上に急だったので、背後の苗場山を見ながら休み休み進みました。1700mを越えた辺りから、周りにはダケカンバに付いた霧氷がキラキラ。まだまだこの辺りは風が強いようです。
 最後の急斜面を登りきってようやく稜線に出ると、草津白根山や八ヶ岳、御坂の山々の上に頭をぴょこっと出した富士山まで見えました。上越から富士山を見たのは初めてです。ここから僅かに登ると平標山頂、山の反対側から風が強く吹き付け、温まった体が一気に冷えるのを感じました。
 山頂からは懐かしい新潟の山々や、昨年歩いた馬蹄形の峰々。隣の仙ノ倉から谷川へはかなりの距離に見えましたが、気持ち良さそうな稜線が続いていました。またいつか歩いてみたいです。

 下りは夏道の松手尾根コースへ。ここ何日かのお天気と強い風で木段が思い切り出ている箇所もありました。松手山から先は急な藪漕ぎで非常に厄介です。藪を嫌って雪に近づくと雪庇が怖いので結局は藪道に戻ることに。土が出てきてアイゼンを外すと、またもや出てくる大量の雪。滑らないように気をつけて下り、やっとかわしたかと思ったら今度は雪解けの泥濘。冬靴がなるべく汚れないように、さらに慎重に下りました。
 下りきってようやく人心地つくと残雪期のお約束、くしゃみと鼻水の応酬が始まりました。体に付いた花粉や埃を一刻も早く洗い流すべく、一番近い宿場の湯へ。毎年春山へ行く度に苦しい思いをしているので、今年こそは真面目に花粉症治療に励もうと思います。

フォトギャラリー

この日は最高の雪山日和!手前が平標、奥が仙ノ倉山。

ヤカイ沢ルート。沢の南側のこの辺りから取り付きました。

尾根に出るまでなだらか。テント張れそうです。

稜線の雪庇。発達してます。

登り出したらかなり急だった。35°くらい?

ゴールが見えない。雪は締まってるけど念のため木に沿って進みます。

さらに急になったのでポイントで登ります。

霧氷がキラキラ。素敵。

稜線に出ました!山頂は目の前。

風がかなり強かったです。

お隣、仙ノ倉。強風の中先に進む登山者がいました。

山頂からの景色。右奥に草津白根山。

新潟の山々。越後三山や守門岳が見えてます。

日本海方面。米山も見えてます。

下りは松手尾根から。

テーブルマウンテン苗場山。

夏の階段が出ています。アイゼン外しました。

山頂を振り返ります。ようやく風が落ち着きました。

そして暑い。もうハードシェルはしまいます。

鉄塔付近。この辺から藪漕ぎ。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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