小赤壁リービテーション5.11c

ゴールデンウィーク中、コロナで遠出は控えました。
その代わりに兵庫県の姫路にある海岸の岩場「小赤壁」にクライミングに行きました。
ここには、この半年ほど私がしつこく取り組んでいる課題があります。
そのルートは「リービテーション」
キャメロット６番サイズが必要となる純粋なワイドクラックです。
いままでこのルートのために７日間訪れ、２０トライくらいやりました。

いつ訪れても「これやってる人初めて見たわ」と言われるほど不人気ルート。
それもそのはず、小赤壁でカムが必要なのはこのルートだけなのです。

何度もトップロープで繰り返して練習しましたが、傾斜を抜けるところでいつも落ちました。
諦めて、リードに切り替えてトライ。６番をズラしながらになるので、恐怖心はあまりありません。
６番と気持ちを一つにして何度もトライしました。
ナバラーの方が大型カムに名前をつける理由が少しわかった気がしました。

春に、アルパインクライマーの佐藤裕介ガイドのワイドクラック講習を受けに行きました。
それで、かなりワイドクラックの技術が身につきました。

先生に教えてもらったことを試し、一番辛くなるところで「チキンウィング」を決めることができました。
そして。ついにこの日レッドポイントすることができました！
登りきったあとにみた景色は忘れられません。

いつも、あのテラスに上がると、クラックと向き合う孤独で静かな時間が流れていました。
ふとしたときに、またあの隙間に挟まりたい・・と思ってしまいます。


使用カム：キャメロット４番、５番、６番