飯士山 負欠スラブ

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2021年09月19日 (日)~2021年09月19日 (日)
メンバー
山の先輩
天候
晴れ
コースタイム
駐車場(30分)五十嵐登山口(15分)尾根コース分岐(20分)スラブ基部(20分)負欠岩(240分)尾根コース分岐(30分)登山口(20分)駐車場

※濡れている所を避け右斜面から藪漕ぎしながらのアプローチ、私が初心者でコース取りに手間取った為時間かかってます。
コース状況
・駐車場は登山口から200mほど上に行ったところに6台ほど停められます。今回は下の駐車場から歩いて行きました。トイレなし。
・分岐から負欠岩コースに登りスラブの途中からアクセスすれば2ピッチで負欠岩までいけるようです。アンカーも打ってある模様。
・スラブ基部からアクセスするには、一旦尾根コースに進路を取り2つ沢を越え、3つ目の左手の枯沢を5分ほど登ると辿り着けます。
・乾いていればロープを出さずフリーで登る人もいるようです。フリクションの効いた靴やクライミングシューズを履いていると安心です。
・負欠岩にはペツルが打ってあるのでリードで簡単に登れます。頂上の捨て縄は怪しいのでかけ直したほうがベストです。
・負欠岩のすぐ上に登山道が続いており飯士山山頂まで行けます。下山道は岩の右側に続いていますが滑りやすく悪路です。しばらくはフィックスロープを伝ってロワーダウンしました。
難易度
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感想コメント

 沢に行く予定でしたが、台風一過の為安全を考慮して登山に転進、越後湯沢の飯士山・負欠(おいかけ)岩を登ってきました。
 飯士山は南側は岩原スキー場、西側に登山道があり、新潟側から見ると綺麗な鋭峰が特徴の山です。標高も1,111mと縁起が良く、山頂からは百名山の巻機山が間近に見渡せます。
 以前鋸尾根から登ったことがあり、そこから見た特徴のある負欠岩が忘れられず、今回数年越しに登頂を果たしてきました。

 沢はダメでも岩ならという考えは甘く、見上げたスラブは水が滴り、中央部は小滝がちょろちょろ。スラブはフリーで登るつもりでしたが、濡れて黒々した岩を見たら不安になり、始めからシューズとロープを出すことになりました。上部は日が当たり始め、時間が立てば乾きそうな様子。そうなることを願ってとりあえずスタートしてみました。

 左斜面にはちゃんとボルトやペツルが打ってあるようですが、右側は灌木や岩のクラックのみ。ナチュラルプロテクションを利用しながら、少しずつ左にトラバースして進みました。藪にロープが引っ掛かる上にトラバースしているのでロープが重く、時折引っ張られそうになることも。切り立った岩の上にいるわけではないのに結構な緊張を強いられました。おまけにビレイ中に蟻が足元にもぞもぞ。虫たちのテリトリーを荒らした罰を受けながら、一向に近付かない負欠岩を目指しました。
 思っているよりもロープが出ていてピッチを切るタイミングを逃したり、支点作りに時間がかかったり、及第点をもらうにはまだまだ遠い仕上がり。現場ごとに全く違うから難しい、それでもやりがいが大きいのがマルチの魅力の一つ。もっといろいろな経験を積んで精進していきたいと思います。

 わずか数十mの距離を進むのに数時間要しましたが、なんとか負欠岩に到着。負欠岩は藪もなく、ボルトもしっかり付いているのでお手軽で簡単。ここまでの苦労は何だったんだと思うくらい、あっという間のクライミングを楽しんで帰路に就きました。
 
 帰りは湯沢の温泉にささっと入ってから地元のスーパーへ。滑らかさが特徴の旬の里芋・帛乙女が店頭に出ていたので迷わずゲット。安田ヨーグルトや栃尾のあぶらげなど、懐かしい新潟の食材に囲まれてほくほく。もう少しゆっくり過ごしたかったのですが、また今度。後ろ髪引かれる思いで故郷を後にしました。

フォトギャラリー

下から見た負欠岩。

登山口。すぐ近くに駐車場あったの悔しい。

分岐。スラブ下から登るにはまずは尾根コースへ。

炭焼き釜跡なんてあるんですね。

2つ目の沢を横切って。

3つ目の枯沢。赤テープあり。

ここを登ると...

びっちゃびちゃのスラブ。

最初からロープ出します。灌木沿いに右から徐々にトラバース。

いい加減乾いてください。

高度が上がると向こう側に湯沢高原と苗場山。

負欠岩がやっと近付きました。ここまで難儀かった。

上から見たらとんがってる。

ギアの整理。いつも人様のものを持って帰ってしまうから要点検。

負欠岩登ってみました。4ピンで頂上へ。

怖いけど写真頑張って撮りました。

頂上はこんな感じ。

昼過ぎにはスラブ乾きました。これくらいが良かった。

下りも楽ではありません。

下から飯士山全景。負欠岩も見えてます。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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