ハイグレードハイキング!赤岩尾根

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2021年11月16日 (火)~2021年11月16日 (火)
メンバー
山仲間5名
天候
晴れ
コースタイム
小倉沢集落跡(60分)赤岩峠(90分)赤岩岳(60分)1583峰(60分)P3(20分)P2(30分)八丁峠(30分)上落合橋
コース状況
●上落合橋~小倉沢集落跡まで車で10分程。歩くと30分かかります。
●赤岩峠~赤岩岳まで尾根を直登で3P。フリーで行くなら西側に巻き道もあるようです。
・1P→35m。尾根のやや左側の壁から取付き。終了点は狭いテラス。
・2P→30m。チョックストーンのチムニー越え。チムニー内部に浮き石多数注意。上に出てから右側の階段状を登ります。白い枯れ木が終了点。
・3P→30m。藪を少し登って左側の壁から取付き。左に行きすぎると屈折してロープが重くなるので注意。残置ピトンのある右側カンテ越えて終了。そこから緩いピークを少し歩いて山頂となります。
●1583峰手前で垂直の壁を3mほど下降します。スタンスが乏しく、7mm補助ロープで懸垂下降しました。
●1583峰は右側(南側)に巻き道あり。トラロープありますがスタンスが薄く、緊張感のあるトラバースとなります。
●P3手前に残置ピトンのあるチムニー越えがあります。一手目が少し遠いです。
●登攀は2名ずつの3パーティで。シングルロープ50m、120cm、60㎝アルヌン数本用意しました。
難易度
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感想コメント

 登山教室の仲良し同期メンバーで、両神山の西に連なる赤岩尾根に挑戦してきました。ロープを出さずに巻きながら登ることもできますが、今回は今までの復習を兼ねた実践山行として3ピッチのクライミングと藪山ハイキング、下山後も温泉にグルメと、盛りだくさんの内容を楽しんできました。
 スタートはかつて日窒鉱山の炭鉱夫とその家族が生活していた、旧小倉沢集落から。関東有数の廃墟としても有名で、怖いというよりかは、時が止まったままのどこかノスタルジックで不思議な雰囲気。そこから赤岩峠まで九十九折をこなし、赤岩尾根を北上、両神山との分岐にあたる八丁峠まで歩き上落合橋へ下ればゴール。車をそれぞれの登山口に置いて周回することにしました。

 朝6時過ぎに登り始めたので、赤岩峠に着く頃には対岸の大ナゲシがモルゲンに染まり幸先良さそうな予感。ここでハーネスやロープの準備を済ませて最初の岩場へ向かいました。
 ビビりなので最初のリードはお任せ、途中で姿は見えなくなりましたが問題なく登れた様子。コールも無線が無くとも十分届く距離なので一安心でした。私が登ってから2パーティー目もスタートした模様、稜線上にこだまする先輩方のでっかい声を聞きながら、2P目リードで登り始めました。
 2Pは真ん中に木の生えた狭いチムニー状。その木を使えば簡単に突破可能で、チョックストーンの上に溜まった浮き石に注意しながら登れば一息つけます。前回ガマルートで浮き石の洗礼を受けたので、怪しい石には触らないようかなり警戒しました。念のため後続にも注意を促します。マルチはこういった気遣いも大切です。
 上に出たら右側の壁へ。切れ落ちているので少し緊張しましたが、トポ通りのはずなので自信を持って進みます。流れが若干悪くなりつつあったのでスリングを長くしてみたり、登った後にロープのラインを整えたり。トポを読み込んでいると道迷いを防いで心の余裕も生まれるので、より安全により早く、そして仲間への気配りも出来るようになります。自然相手なので思い通りにいかないことも沢山ありますが、マルチも仕事と同じで準備がかなり大事。ロープを繋いだ仲間の為、どんなに眠くて疲れていても、下調べは決して怠ってはいけないと常々感じるようになりました。
 
 ネットで見覚えのある枯れ木が出てきたので、迷わずピッチを切ります。3P目再びフォロー、最後に高さのあるカンテ越え、割れ目に残置ピトンがありそこに中間が取られていました。自分ならこの高さをリードできただろうか、そんなことを考えていたらあっという間に終了点に到着しました。
 この先は藪の尾根歩き。地面は広く安定していたのでコンテに切替えて赤岩岳山頂へ。奥秩父の雄大な眺めと、うっすら雪の付いた八ヶ岳などを眺めながら、ここで一旦小休止としました。

 後半は1583m峰の巻きとP4からP1までのピークを繋ぐアップダウン。まずは1583峰の前衛峰。左側の崖に巻き道が付いていましたが、敢えて直登してみるとロープを出した方が安心でした。格別登り応えがあるわけでもないので、時間を短縮するなら断然巻き道がおすすめです。
 その先、続いていた道がいきなり切り落ちていて、クライムダウンしようにも取っ掛かりがありません。仕方なく懸垂でわずか3mほどの壁を下りてコルに着きました。そこから見上げた先に1583mの絶壁。中間を取れる箇所がなく、ランナウトしながら緊張の登攀ということだったので、シューズも無いことだし当然右の巻き道を選択。この巻き道も厄介で、トラロープはあるものの、ホールド、スタンスの薄い壁を延々とトラバースし、気の抜けない登りとなりした。
 その後はアップダウンの繰り返し、登ったと思えば稼いだ分かそれ以上に下ることもあり、次第に皆無言となります。
 P3直下で足場が無いチムニー状が出てきたので、物足りなそうな顔をしていたせいか、私がリードすることに。10mもないチムニーを乗り越え、上でフィックスして皆にアッセンダーで登ってもらいました。短くても登攀はやはり楽しいので、皆自然に笑顔に。両神山の大きく神々しい体が目前に迫っていました。
 再びアップダウン、だいぶ飽きた頃にようやく八丁峠へ。後は下るだけなので、今日の晩餐の話などをしながら楽しく下山、明るいうちに上落合橋へ到着しました。

 難しいルートではなかったものの、細かい反省点がまたいくつか。それより何より楽しかったのが今回は一番の収穫でした。思い出に残る山行が出来て良かったです。
 次の日裏妙義で講習だったので八丁トンネルを通りたかったのですが、通行止めの為西上州まで抜けられず。一度秩父に下ってから名湯と名物の秩父ホルモンで力を付け、翌日に備えました。

フォトギャラリー

赤岩岳登頂し記念撮影♪

まずは赤岩峠までハイクアップ。

1P目。この壁の凹んだラインを登ります。

2P目チョックストーンを越えた後、チムニーをくぐり抜け。落石に注意。

2P終了点。緩い藪の中で安定してます。

最終ピッチ。皆余裕で登ってきます。

3P目はなかなかの高度感。残置ピトンで中間とります。

山頂到着。大ナゲシが眼下に。

ここで一本立てます。

1583峰前衛。直登してみたら悪かったのでロープ出し直しました。

直登のすぐ左に巻き道。フィックスロープがあり安全。

1583mピーク。中央リッジも登れるようですが右から巻きます。

巻き道も悪い。気の抜けないトラバース。

かなりの傾斜でした。

P3直下のチムニー状。ヨジヨジしながらリード。

アッセンダーで登ってくる皆を迎えます。

同じような道のりを延々とアップダウン。何度かデジャブに陥る。

目の前には両神山。迫力があります。

下山後は秩父の新木鉱泉で温まりました。味のあるお宿。

秩父ホルモンでシメ。箸が止まりません。

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