烏帽子岩左稜線 14Pまで
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2022年06月18日 (土)~2022年06月18日 (土)
- メンバー
- ジム仲間2名
- 天候
- 曇→雨
- コースタイム
- 廻り目平(45分)1P取付(240分)13Pクラック(90分)14P下降点(60分)廻り目平
- コース状況
- ・取付まで渡渉あり。行きは堰堤を裸足で、帰りは飛び石伝って渡りました。岩の堆積したモレーン地帯はガレてて歩きにくいのでスニーカーはおすすめしません。要所要所にケルンあるので迷いにくいです。
・ハンガーはなく、たまにハーケンやリングボルトが少しあるだけ。リッジや立ち木にスリングかカムなど基本ナチュプロで突破します。
・10P目左側トラバース→スタンスは見えにくいですが、カムで中間を取りつつガバを掴んみながらクライムダウンするように通過します。
・核心は13P目の15mクラック。ジャミングできなくても足は決まります。レイバックでよじ登ってから横に走る溝に両手をかけてカチ持ちし、無理やりトップアウトしました。
・懸垂点は太い木に残置ロープ、ビナ多数あり。
・使用ギア:ダブルロープ50m×2本,カム0.5~3,アルヌン各種。フォロー同時登攀しました。
- 難易度
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感想コメント
ジムの先輩に誘われ、小川山の烏帽子岩左稜線に行ってきました。最高グレードは5.8ということですが、長丁場でほぼナチュラルプロテクション。ちょっとだけリードできないかなぁなんて安易な考え方は捨て去り、経験豊富な先輩に導かれながら憧れのロングルートに挑戦しました。
アプローチは小川山のマルチにしては少し長め。冷たい水に悶絶しながら渡渉し、その後はガレガレの急登。涼しい小川山とはいえ汗が滲んできます。ケルンに従って歩き進めると、それらしい岩壁に突き当たりました。
この日はフォローなのでのんびり構えていましたが、リードがテイクオフしたらみるみる緊張してしまい、心の準備ができないまま1P目若干フォール。やれやれと終了点で休んでいると、エースクライマーのOさんが涼しい顔して登ってきました。
2P目、3P目は樹林帯を抜け高度感のあるクラック。高さに慄き手が決まらずあたふたしている私に、上から的確な指示をくれるベテランSさん。頼もしい2人の先輩と共に、1ピッチずつ確実に駒を進めていきました。
際どいトラバースや思わず足が震えそうなリッジなど小さな核心を乗り越え、いよいよハイライトの15mクラック。切り立ったスラブに一本の縦線、無慈悲なぬり壁を前に先行パーティーが苦戦しているのを見て、思わずリタイア宣言しそうになりました。
そんな私を見かねてSさんがカムを連打、おまけにザックも先に引き上げてくれました。ここまでしてくれたら登らないわけにはいきません。なりふり構わずA0しながら何とかトップアウト。このピッチの順番はラストだったので連打してくれたカムも慎重に回収、カムを落とさずに登れてほっとしました。
最後まで行くと20Pほど、ワイドクラックなど更なる難関が出てきますがこの日はそのまま下降。下に降りたときにちょうど雨が降り始めギリギリセーフでした。
今回は経験者と登りましたが、あと数回はフォローで行かないととてもリードはできそうにありません。何回かチャレンジしていつかルート全クリできたら良いです。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。