再び春の中央アルプス・木曽駒ケ岳と宝剣岳

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投稿者
本田 康之
イオンモール各務原店 店舗詳細をみる
日程
2023年03月07日 (火)~2023年03月07日 (火)
メンバー
イオンモール各務原店  本田康之
他1名
天候
快晴
コースタイム
しらび平駅9:05⇒千畳敷駅9:12
千畳敷駅(42分)宝剣山荘(30分)宝剣岳(35分)宝剣山荘(30分)木曽駒ヶ岳(17分)中岳(10分)極楽浄土(42分)千畳敷駅
千畳敷駅14:55⇒しらび平15:02
コース状況
アプローチ
・駒ヶ根インターより県道75号線でまっすぐ行くと数分でかやの平バスセンターです
・公共交通機関はJR駒ヶ根駅より伊那バスがあります(ロープウェイに接続しています)
(かやの平~しらび平まではマイカー規制があり、路線バスに乗車する必要があります)
★冬季の下りロープウェー最終は15:55ですので、6時間30分がタイムリミットです★

①かやの平駐車場は1回800円で、トイレや売店が周辺にはあります。
冬季のロープウェイ始発が9:05なのでバスは萱の台8:15が始発になり、バス停では7時くらいには始発にのるべく荷物が置いてあります。乗車券売場があり、平日に空いている場合は30分前くらいに購入可能で、空いてない場合は車内でお釣りが出ないように払う。
②しらび平駅にはトイレ、千畳敷駅ではトイレ、冬季は10時~14時まで食事が可能
③千畳敷駅~極楽浄土まで積雪期は雪崩の危険がある為、カール下側から回り込んで行きます。トレースはたくさんありますのでそれをたどります
④途中のオットセイ岩あたりから急になり、今回は上部は夏道のロープが出ていました
⑤宝剣岳直下は①夏道の鎖トラバースルートと②直登ルートがありますが、雪の状態がよければ②で行きますが、頂上への4mくらいの壁は傾斜がきついです。ザイルを出す場合は支点は出ていれば鎖のみで、下りの方が怖いでしょう。今回は下りは夏道を使いましたが、鎖は完全にでていましたがトラバースになるので雪の状態次第では②の方が下りやすいと思います。
⑥宝剣山荘~木曽駒ヶ岳は冬季は中岳を通過しますが、広い稜線でガス時は注意です
⑦浄土乗越~千畳敷は急坂ですので、注意ですが、堅い雪質の場合は案外早く下れます
⑧立ち寄り湯はこまくさの湯が700円(水曜休 10:00~20:30)、食事も可能
 露天こぶしの湯が750円(木曜休 10:00~22:00)などがあります
難易度
Google Map
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  • おとな女子登山部

感想コメント

木曽駒ケ岳(きそこまがたけ・2956m)は日本百名山で、夏場は百花繚乱で、駒ケ岳ロープウェイを利用すると短時間で登頂できることからたくさんの方が訪れます。宝剣岳の直下に広がる氷河地形は千畳敷カールと呼ばれ、木曽駒ケ岳直下にも濃ヶ池カールが発達し、なだらかな地形が広がります。
宝剣岳(ほうけんだけ・2931m)は千畳敷カールからは、大きな岩峰として望め、中央アルプスの代表的な風景に挙げられているが、急峻な岩峰な為、事故も多いようです。
間違いなく快晴の中、どこに向かうか?前日が遅い帰宅の為、近場の木曽駒宝剣へ。
今日のロープウェー始発、始発バスの人は問題なく全員乗車、平日で少ない登山客、しかも講習会の団体などがあったので個人では少ないと思われます。雲一つない快晴で南アルプスはもとより、富士山も顔を出していました。千畳敷カールは一筋のトレースがまっすぐ上に向かっており、そのまま進むのみで想定通リいい雪の締まり具合でアイゼンがよくきまり、40分程度で稜線へ。ここからハーネスを装着して、宝剣岳へ向かいますが、
雪がほどよく締まり、所々鎖がでていますので引っ掛けないように進みます。雪の状態がよく山頂直下は雪壁を直登しました。2016年は数名で来ましたが、今年は2名なので存分に山頂で記念撮影しますが、狭い頂上でも充分に満喫。下りは夏道の鎖トラバースを選択し、パートナー用にザイルをつけますが、鎖部分より直登ルートに戻るトラバースのほんの数mが怖いようで、その下の傾斜が急な箇所までザイルを結び慎重に下降、その後は全く問題なかったです。
宝剣山荘で12時ということであとタイムリミット3時間弱、足早に木曽駒ヶ岳へ。始発組の登山者とは木曽駒ピストンを終えちょうどすれ違う感じで、これから向かう人は少ない。木曽駒へは暑いくらいの無風の稜線は途中の中岳を超えて行くのが面倒に思います。
山頂は他の登山者が一人のみでほぼ独占状態、平日の醍醐味でまことに贅沢です。
下りの千畳敷は午後になりやや雪が緩み、アイゼンにも団子が付いていました。下り始めは傾斜を感じるので夏道を使ってトラバースしていくのがいいかもしれませんが、私たちはアイゼン歩行の為、直下からピッケルとアイゼンをフル活用しまっすぐ下降していきました。最後にカール下から駅までの微妙な登りが一気に疲れがでる部分です。
結果的に最終一本前の1455便で下れましたが、一番いい条件で春山が楽しめ、満足です。

本日の装備(春のアルプス雪山)
気温はマイナス一桁台でも無風の為、暑いくらい

①ウエアー
アウターに関しては(マウンテンハードウェアー)アルパインジャケット、ノースフェイスのオーバーパンツ。上はすぐにでも脱ぎたいくらいの暖かさで雨具でもよかったかも
インナーは(フォックスファイヤー)秋冬物長袖1枚に山シャツ
ボトムスは(マウンテンハードウェアー)3シーズンパンツ1枚

②ギア
登山靴は(スカルパ)冬山登山靴、ザックは(カンプ)30㍑、ヘルメットはサレワ
ピッケルはDMM55cm、アイゼンはペツルシャルレ12本を終始使用
ロープはマムート8mm30mに支点用にスリングとカラビナ
ハーネスはブラックダイヤモンド
宝剣岳は安定していればロープは不要ですが直下は短くても急です。今回はパートナー用に短いバイルを用意して下りのみザイルも使用しました。

③他
ネックゲーター・ニット帽・目出し帽は持参も全く使用せず
サーモスに暖かい紅茶、冷たいポカリスウェットも持参、両方飲みます
日焼け止とサングラスは必修です

フォトギャラリー

千畳敷駅から宝剣岳

本日はフル装備です

カールは下から巻きます

一筋の道が乗越浄土へ続いています

オットセイ岩

上部は夏道が見えています

ここを登ってきました

宝剣岳へ

頂上直下の雪壁

宝剣岳から空木岳方面の縦走路

宝剣岳から千畳敷駅

帰りは夏道の鎖場トラバースへ進みます

埋まる宝剣山荘

木曽駒ケ岳が見えてきました

宝剣岳・三ノ沢岳・空木岳

木曽駒ケ岳2956m

中岳2925m

伊那前岳もなかなかいい形

千畳敷カール上部の下りは急です

千畳敷駅の最後の登りがしんどい

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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