東海　花の山 （84）焼津アルプス・キスミレ咲く高草山と桜満開の満観峰

静岡市・焼津市・藤枝市にまたがる山塊は焼津アルプスと呼ばれ、高草山・満観峰・花沢山がその主脈にあります。概ね標高500メートル以下の低山の連なりですが、富士山と駿河湾を一望する好展望地となっていて、東は大崩海岸と呼ばれる峻険な海岸線を作り出しています。
高草山（たかくさやま・501ｍ）は緩やかな双耳峰で西峰には三角点、東峰には高草山権現があります。かっては東峰にあった無線中継所がランドマークになっていたようです。
山頂からは焼津市街・駿河湾が見渡せ、夜景のスポットとしても知られています。
この時期、キスミレの群生が見られますが、現在は保護地域でのみ見られます。他にも北と南のスミレが混在するために20種類ほどのスミレが見られる珍しい山だそうです。
満観峰（まんかんほう・470ｍ）は芝生の広がる広い山頂からその名の通り、360度パノラマで、東に相模湾・北に富士山・南アルプス、南に焼津の街並みと駿河湾が広がります。
今回は高草山のキスミレを目的として、花沢の里から周回してぐるっと一周するつもりでやってきました。花沢の里臨時駐車場は少し待っていたら、空いたので停めれましたが常に満車のようです。ハイキングだけでなく、花沢の里へ観光目的の方もいらっしゃるようです。みんな花沢の里へ向かいますが、こちらは主目的の高草山を先に登ります。高草山の中腹までは林道がきているので、車で来た場合はショートカットできます。今回も前半は林道歩きが長く、中腹の登山口からも何度か林道が交差します。よく整備されていて、休憩用ベンチがたくさん設置されいます。上部は駿河湾を背にして歩きますが、山頂直下には水仙ロードもあります。平日ですが、登山者もぽろぽろ、山頂にもランチが出来そうなベンチがあります。
ここから満観峰へ向かいますが、高草山への登山道と違い、樹林帯で花もないので足早に進みます。細い尾根道で一気に下りますが、下りきった箇所から大ベラ山まで登り返した後、車道が走る鞍掛峠に出ます。ここからしばらく展望のない樹林帯のトラバースが続きますが、満観峰まで長く感じます。トラバースが終わると、尾根の登りですが、途中で展望がよい草原の道に変わり、広々した満観峰にたどり着きます。ここは別天地で360度パノラマ。富士山もはっきり見えるはずが、かすんで見えにくいです。
海に近い山はすばらしいですね。
満観峰～日本坂峠まではアルプスらしい小刻みな登り下りの繰り返し。展望も効き、特に家康テラスは静岡市街がはっきり見えるので、良い場所です。
日本坂峠まで来た時に時間がおしていたので、花沢山には行かず、ここから花沢の里へ下りました。花沢の里は短いながら、伝統的建造物群保存地区でなつかしい風景が広がり、落ち着きます。途中の古民家カフェ・カントリーオーブンがまだ空いていたので寄り道して帰りました。

①ウエアー（春の低山）
湿度が低く20℃程度でしたが、風が吹き、程よかった
インナーは（アイスブレーカー）半袖Tシャツ
ボトムスは（ミロ）3シーズンパンツ

②ギア
登山靴は（サレワ）「マウンテントレーナーGTX」、ザックは（カンプ）30㍑、