世界遺産の裏山にある田母沢下流を歩いてみる(日光)
- 投稿者
-
大島
横浜西口店
- 日程
- 2024年09月11日 (水)~2024年09月11日 (水)
- メンバー
- 天候
- 晴れのち雨
- コースタイム
- 日光田母沢御用邸記念公園バス停(45)若子神社(30)羽黒滝(60)左俣出合(10)左俣F1下(35)登山道(30)若子神社(30)日光田母沢御用邸記念公バス停(60)東武日光駅
- コース状況
- 遡行情報は極めて少なく20年近く前のものがネット検索では引っかかる程度。本は足尾山塊の山に出ているそうだ。その他では日光四十八滝と言う本に少し沢の様子が書いてあります。
堰は右岸左岸どちらかで巻けます。
・羽黒滝(一の滝)15m 直登は難しいでしょう。
・羽黒滝(二の滝)10m 右側から可能のようです。ソロなので今回はパス。
・5m滝 深い釜を泳いで右から。左岸から巻ける
・左俣 F1 7m おそらく直登可能。やっぱりソロなのでパス。左から巻いて落ち口のちょい下にトラバース。
- 難易度
感想コメント
今年はタイミングが合わなくて遅くなってしまった沢はじめ。前から気になっていた日光東照宮の裏山の山腹にある田母沢へ行ってみました。遡行情報は自体は極めて少ない沢なのですが羽黒滝のみ滝愛好家さんたちのおかげで情報豊富でした。
東武日光駅前からバスに乗車し日光田母沢御用邸記念公園バス停で下車。若子神社まで45分程で到着です。駐車場もあるので車であれば入渓までは一瞬です。芦沢(寂光沢)にかかる寂光滝(7段50m)を拝んでから入渓準備を済ませ入渓。
田母沢は砂防工事で大きな堰が多くあります。入渓するとすぐに1つ目の堰です。左岸に整備時の道が残っているようですが今回は右岸側から越えました。堰を越えると雰囲気の良い沢が広がり20分ほどで羽黒滝(一の滝)に到着。この日は水量も多くマイナスイオンのオーバーフロー。ほぼまっすぐに落ちる水が飛沫をあげてとても気持ちが良く見ごたえのある滝でした。直登はできないので右岸から巻きます。次の羽黒滝(二の滝)も見ごたえたっぷりの滝でした。下部を左岸から巻き気味に中段まで上がり滝の右側を登るようですがソロなので安全策でここも右岸から巻きます。さらに5m滝が現れました。深い釜を持つ滝で釜を泳いで水流右側を登れそうでしたが左岸から巻きました。左岸には堰整備時のものでしょう古いトレックが朽ち始めていました。そこからまた堰登り。右岸側からはしごを使って2段堰を越えるとバックウォーターが行く手を遮ります。左岸側は深さがありそうでしたので右岸側の水際を足元の沈み込みを確認しながら渡ります。
中央の河原に出るころ山の上を見上げると思い雲が広がっていくのが見えましたがもう少し進んでみましょう。穏やかな流れをさらに進みまた巨大な堰がこれを越えると左俣出合でしょう。堰を右岸から越えていると…眩暈が…脱水?(アプローチで汗をかきすぎたのでしょうか?) 左俣出合で休んでいたのですが天気の危うさもあるので予定の右俣はキャンセルして左俣から脱溪することにしました。
左俣に入るとわずかでF1 7m直登はちょっと難しそうなので巻きになるのですが少し戻って左岸から大きく巻くかと思ったのですが右岸ザレから落ち口ちょっと下にバンド状の棚が伸びるのがみえたのでそこから抜けました。滝を抜けたら右岸の女峰山への登山道まで薮漕ぎも急登もなく一瞬でした。あとは快適な下り道。若子神社までは少しの時間で到着です。ちなみに脱系地点から100m程度登って隣の沢へ入ると寂光沢の聖天岩へ行けます。
体調不良と天候判断で田母沢下流のみとなってしまいましたが 沢自体は楽しめました。また今度さらに上流を詰めたいと思います。あと装備が重かったので少し最適化しよう。それと沢一で入る沢じゃなかったかなぁ…やっぱり。
田母沢下流(1級上)
基本沢装備、ザイル30m
巻も滝も落石注意。脱渓ポイントはかなり限られる。
熊も生息しているので要注意。
※本谷は2級以上になると思う。
本谷の素行図は1件ネットで拾えます。すでに更新の止まっているサイトなのでいつまで拾えるかは不明。
もっとも有効なのは「随想者 日光四十八滝を歩く」田母沢 本谷、右俣、左俣の様子が書かれています…が渓相変化の多いエリアなのと発行から24年経っているので参考程度に。
《今日の主な装備》
・サレワ TOXOヘルメット
・キャラバン サワタビ
・ファイントラック フラッドラッシュタイツ、ジップアップ
・ファイントラック ドレイレイヤーウォームT、アームカバー
・ミレー ドライナミックボクサー
・サレワ プーエズアクア3ジャケット
・ロックテリクス アルペンライト
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。