宮崎県　九州の山21　遠見場山(とんばやま)　185ｍ　島浦島周回

山と渓谷社「分県登山ガイド 宮崎県の山」に掲載されている山の中では唯一の島にある山。
ずっと気になっていてようやく行けました。

島なのでもちろん船でアクセスするのですが、それがまた旅情を誘います。
浦城港から出ているフェリーというより漁船のような大きさの船で20分。
すぐに島浦島まで着いてしまいますが、上陸する時の高揚感はやはりいいですね。
港に着いてすぐに海を覗くと、底までしっかり見えるほど透明度が高く、さらに気分が盛り上がります。島の風情を味わいながらトレイルの入口へ徒歩でゆっくり向かいました。

住宅を縫うように走る狭い路地に入り込んでいくと、津波の避難にも使われているトレイルの入口が表れ、そこから登っていきます。
ガイド本に書いてある通り、道程には何体も観音像が据えられており、よくある低山に厳めしい表情を加えてくれています。
海風に晒され、風化して崩れていく観音像。
詫び寂びですね。
特に千手観音像が見事でした。

灯台(頂上)からの眺めは、やや木々で邪魔されているとはいえ、海が見る景観は気持ちのいいものです。そこで昼食を取りたかったのですが思ったより風が強かったので長居せずに下山へ。
住宅地に出てからやはり徒歩で島浦港まで戻りました。
全て徒歩での行動ができる規模というのが島浦島のいいところですね。
春の気持ちのいい陽気と島時間にすっかり癒されました。