残雪の北アルプス 鹿島槍~五竜岳~唐松岳縦走

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2012年06月11日 (月)~2012年06月13日 (水)
メンバー
天候
11日晴れ時々曇り 12日曇り 13日晴れ
コースタイム
11日 扇沢=(6:00)=爺ヶ岳南峰=(1:05)=冷池山荘
12日 冷池山荘=(2:05)=鹿島槍南峰=(0:40)=北峰=(1:30)=
   キレット小屋=(5:25)=五竜岳=(0:55)=五竜山荘
13日 五竜山荘=(2:55)=唐松頂上山荘<唐松岳ピストン約0:35>
   =(1:40)=八方池=(0:40)=第1ケルン=(0:40)=兎平

休憩を含むトータル行動時間
 11日 7時間35分
 12日10時間55分
 13日 7時間35分
コース状況
今年は例年に比べ、雪解けが進んでおらず残雪がかなり残っています。
今回、ロープは使いませんでしたが、状況によっては必要となります。
アイゼン、ピッケルは必須。
残雪でルートが不明瞭なところも多々あるのでGPSがあると心強いです。
雪で石が緩んでおり、足元が非常に不安定です。
落石にも細心の注意が必要。
今後の雪解けしだいですが、安心して夏道を楽しめるのはまだまだ先になりそうです。

【小屋情報】
冷池山荘:6/16より営業。準備中ですがスタッフがおり、時間限定で水等販売していただけます。テント500円
キレット小屋:完全にしまっています。
五竜山荘:6/16より営業。準備の為スタッフはおりますが、営業は行っていません。WCは使用可。
唐松頂上山荘:営業中

【柏原新道】
6/14に全線開通したようですが、2000mあたりから上は残雪が多いです。
ステップを切っていただいてますが、安全に通れるのはまだまだかかりそうです。

【爺ヶ岳~唐松岳】
危険箇所多数。
鹿島槍北峰斜面、残雪のトラバースあり。
ハシゴが雪に埋まっている箇所あり。
トラバース道がながれている箇所あり。
夏道と残雪の取り合いにシュルンドあり。
雪庇の踏み抜きに注意。
G4直下で1m大の落石あり。
岩場のホールドも緩んでいるので動かないかしっかり確認ください。
五竜岳から五竜山荘への下りの岩場で残雪がイヤな付き方をしている箇所あり。

【八方尾根】
残雪は多いですが、ベンガラでルートの明示もありトレースもしっかりあります。
雪道に慣れていない方はアイゼンの使用をお勧めします。
難易度
Google Map

より大きな地図で 20120611鹿嶋槍~唐松縦走 を表示
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感想コメント

前から行きたかった八峰キレット。
もうちょっと雪が少ないつもりでしたが・・・
残雪の多さにアイゼン・ピッケルはもちろん、ロープ・ハーネス、フル装備でチャレンジ!
(ロープは鈴木さんにお持ちいただいてましたが)

久々の3000m級ロングコース、テント泊重装備で体力に一抹の不安はありましたが、ヘロヘロになりながらもほぼ予想通りの時間で完走!
やり遂げた感たっぷりの山行でした♪

天気予報は「曇り時々雨」だったのでレインウェアを着ての山行を覚悟していましたが、雲の上に出ました♪
2晩とも夜中には雨が降りましたが、行動中は時々ガスられたくらいで景色も堪能♪
最終日はまさかの快晴!
山の神様に嬉しいプレゼントを頂いた気分です♪

写真では紹介できませんでしたが、雪解けと共に咲き始めるたくさんの花を見かけました。
G4を過ぎたあたりではウルップソウの蕾がいっぱい。
ぜひ、花のベストシーズンにも行ってみたいです。

フォトギャラリー

唐松岳より五竜岳。予報に反して快晴♪

柏原新道。ケルンまでは残雪はありませんが、2000mあたりからかなり増えます。

残雪が増えてきたところで南尾根へ。

1日目の核心。数mの藪漕ぎで南尾根へ。

爺が岳南峰到着!

冷池山荘の自炊室をかりて豪華ディナー?営業前ですが小屋明け準備でスタッフがいらっしゃったので使わせていただきました。ありがたい!

翌朝、鹿島槍へ!曇っていますが視界は良好♪

縦走路を振り返る。東側は一面の雲海。下界は雨だったようです。

鹿島槍南峰!立山・剱もバッチリ!遠くに槍・穂も見えていました♪

五竜への縦走路。八峰キレットに押し寄せる雲海。

五竜直下の残雪。と言うより雪壁状態。

五竜岳到着!白馬をバックに。一日中この景色が見れるとは思っていませんでした♪

朝日を受ける五竜岳。夜中の雨からは予想もしなかった快晴です♪

目指す唐松岳。雲海が滝雲となって流れていきます。

唐松岳頂上山荘前にて。唐松岳を眺めながら至福の乾杯♪

唐松岳山頂より立山・剱。

白馬方面もクッキリと見渡せます。

雲海に浮かぶ丸山ケルン。下山は残雪を駆け下ります。

下山中に雷鳥発見!ほとんど夏毛に変わっていました。

八方池近くではハクサンコザクラ。登山道では他にも沢山の花を見かけました。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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