越沢バットレス・デ・アルパインクライミング!
感想コメント
10月に控えた計画、「一ノ倉南稜アルパインクライミング」に向けたトレーニングをしてきました。
首都圏にあるマルチピッチクライミングのできるゲレンデの中でもより本番に近い(本ちゃんっぽい)ゲレンデでした。
これが私にとって初めてのマルチピッチクライミング!
鳩の巣駅から歩くこと約30分、うっそうとした森の中に突如現れる「越沢バットレス」!!!
標高約70mの花崗岩の絶壁が、我々を威圧するかのようにそそり立っていました。
「すごいところに来てしまった…」
少々弱気になりましたが、今日は経験豊富な深沢先輩もいるのでなんとかなるでしょう(笑)
今回登ったのは「第二スラブルート」。全3ピッチで下降は2ピッチの懸垂下降です。
私と妻は初心者ということもあり、全ピッチを深沢さんにリードしてもらいます。
●1ピッチ目
中盤に若干むづかしいところあり。ホールド、スタンスともに豊富そうに見えるが、よくよく探さないと使えるものは少ない印象。
20mほど登り、トイ状の落ち着ける場所でピッチを切る。
●2ピッチ目
核心である「第二スラブ」の直前までの中継ピッチ。
特にむづかしいところもなく、なんなくクリア。だが、この辺りから高度感がすさまじい!
●3ピッチ目
核心「第二スラブ」。
人がやっと二人立てる程のテラスから巨大なスラブを登る。
前半はホールド豊富だが、中盤左にルートをとる辺りからホールドが乏しくなり焦る。
左の角まで行くとまたホールドがあるが、ひとつひとつの間隔が遠く、若干ダイナミックに体を動かさなければ突破できない。
この高度感の中なのでかなり緊張する。
●登攀終了!
草付きの斜面を慎重に登り、落ち着ける所で一休憩。そのまま懸垂下降ポイントまで移動。
懸垂の支点は直径40cmほどの立木。鎖で頑丈に補強され、信頼性はかなりありそう。
そこから2ピッチ(70m)の懸垂下降で無事に着地!
三人で固い握手を交わし、反省点をおさらいし、越沢バットレスをあとにしました!
深沢さん、ありがとう!
ものすごい高度感の中、ロープ二本に命を預け、己の四肢のみをたよりに登る…
アルパインクライミング、癖になりそうです…
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