後立山縦走-前編【扇沢~鹿島槍ヶ岳・八峰キレット~五竜山荘】

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2012年09月17日 (月)~2012年09月21日 (金)
メンバー
天候
終日ガス。曇り又雨の繰り返し。
コースタイム
9月17日
扇沢ターミナル⇒(20分)柏原新道登山口⇒(180分)種池山荘⇒(60分)爺ヶ岳・南峰⇒(80分)冷池山荘テント泊 ※歩行時間のみ/340分

9月18日
冷池山荘⇒(60分)布引山⇒(45分)鹿島槍ヶ岳・南峰⇒(90分)キレット小屋⇒(80分)口ノ沢のコル⇒(30分)北尾根ノ頭⇒(100分)五竜岳⇒(40分)五竜山荘 ※歩行時間のみ/445分
コース状況
柏原新道は一部ガレ場がありました。

爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳までは快適な稜線歩きが満喫できます。

鹿島槍ヶ岳から五竜岳までは岩稜帯の“八峰キレット”の通過となります。今回は台風の接近と重なり、風速10m以上の強風とガスの中でのコンディション。天候不良時は特に注意が必要です。
今回は自己確保のためハーネスを持参しましたが使わず。キレット通過はパーティーの状況によっては必要と考えます。
天候が良ければ北アルプスならではの稜線歩きが楽しめるはずです。
難易度
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

自身念願の後立山縦走へと行ってきました。4泊5日の行程の前編レポです。
かなり色々な貴重な???経験ができました。

今回の行程はせっかくの長期ですし八峰キレット・不帰ノ嶮を一気にテント背負って一人旅を実行。天気は台風の接近と重なりあいにくでしたが、気分は最高でした。

道中はガスの中でしたので視界不良でしたが、タイミング良くテント休息中の冷池山荘からの剱岳や、鹿島槍ヶ岳の景色は晴れ間となり、山の神様に感謝。歩く時はガスの連続、晴れ間はほぼありません(涙)……八峰キレットでは台風特有?の強風で気をつけなければ体が持って行かれそうでした。テント装備での縦走は慣れていますが荷物もザックも大きいので今回のようなコンディションでは少し不利です。
高山はただでさえ天候の変化が激しい上、今回は台風通過の二重パンチ。変化に対応できる装備は必携です。

爺ヶ岳直下では雷鳥の群にも遭遇しましたが、彼らと会えば天候悪化の兆しなので「やはりね。」と雨男の自分らしい気がしてあきらめの境地でしたが、逆にすごい近くで観察できたのは感激でした。

そして極めつけは2泊目の五竜山荘にて、テント設営完了後に山小屋でお買い物中に強風でテントが飛ばされる不運!!
間一髪、お隣さんがテントを回収してくれて大事には至りませんでしたが急遽素泊まりに変更。。。
他の方もあまりの強風でテント撤収し避難するほどでした。
今まで体験したことのない強風でしたので、今後の教訓となりました。


※以後のレポは『後立山縦走中編・後編』と続きます。よろしければご覧ください。

フォトギャラリー

信濃大町駅から扇沢までは定期便バスが運行してます

扇沢のターミナル。人がたくさん。ここ扇沢(長野県側)から立山にも抜けられます

スタート地点の扇沢には水場あり便利です

雷鳥のかわいい看板

柏原新道登山口。ここから本格的な山道

気をひきしめます!

今回はトレッキングポールも装備にいれ長距離を歩きにもばっちり

柏原新道は一部ガレ場はありましたが、おおむね歩きやすく手入れがゆき届いてます。300人以上の人たちとすれ違いました

スタート時は晴れてましたが、だんだんと雲行きが怪しくなってきた

日本100高山のひとつ、爺ヶ岳やりました。98位です

1泊目の幕営地の冷池天幕場。稜線上でかなり風が吹きます

2日目の朝は天幕場より剱岳が望めました。自然と行ってみたくなりました。これが山の魅力・吸引力

さらに途中の剱岳のヒトコマ、剱岳に片思い

ダイナミックな景観、ガスがなければもっと視界は広がるはず

双耳峰が特徴的な鹿島槍ヶ岳。見事なシルエットで流石100名山と納得

八峰キレット通過時は強風、身体ごと動きます

雷鳥と遭遇

キレットの核心部

体力と根気、それが縦走登山。岩が混ざるとプラス忍耐?

五竜岳登頂!稜線上ではウインドシェルが大活躍です

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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