八ヶ岳連峰 主脈 全山 縦走
- 投稿者
- 田渕 幹敏
- 日程
- 2012年10月16日 (火)~2012年10月18日 (木)
- メンバー
- 単独
- 天候
- 10/16 晴 (強風) ⇒ 10/17 曇のち小雨 (強風) ⇒ 10/18 雨
- コースタイム
- 【10/16】 全体で11時間 (休憩込)
蓼科山 七合目登山口 ⇒ 蓼科山荘 ⇒ 大河原峠 ⇒ 双子山 ⇒ 双子池 ⇒ 大岳 ⇒ 北横岳 ⇒ 三ッ岳 ⇒ 雨池山 ⇒ 雨池峠 ⇒ 縞枯山 ⇒ 茶臼岳 ⇒ 麦草峠 ⇒ 白駒池 ⇒ 高見石 ⇒ 中山 ⇒ 中山峠 ⇒ 黒百合平 (黒百合ヒュッテ 泊)
【10/17】 全体で7時間 (休憩込)
黒百合平 ⇒ 中山峠 ⇒ 東天狗岳 ⇒ 根石岳 ⇒ 箕冠山 ⇒ 夏沢峠 ⇒ 硫黄岳 ⇒ 横岳 ⇒ 赤岳 ⇒ 旭岳 ⇒ 権現岳 (権現小屋 泊)
【10/18】 全体で8時間 (休憩込)
権現岳 ⇒ 編笠山 ⇒ 押手川 ⇒ 雲海 ⇒ 観音平 ⇒ 八ヶ岳横断歩道 ⇒ 天女山 ⇒ 甲斐大泉駅
- コース状況
- 全体に良好。
登山道は概ね整備されており、トレースもはっきりついている。
双子池~大岳の間は大き目の岩を縫う登山道で、状態は比較的悪い。
トレースも薄く悪天時には道迷いに注意。
赤岳からの降り、真教寺尾根分岐を過ぎた辺りからのザレ尾根は落石や転倒に注意が必要。
一般に悪いと言われる三ッ岳や横岳は、鎖場の岩稜だが良く整備されている。
転滑落には注意。
八ヶ岳横断歩道は一部を除きとても良く整備されている。
但し、昭文社の「山と高原地図」のコースタイムはかなり厳しい。
山間部と比べかなり早い時間設定になっているので、×1.2位でいつも通りと考えると良いかもしれない。
- 難易度
感想コメント
無積雪期最後に少し長く山に入りたくて八ヶ岳へ行って来ました。
当初は北鎌尾根を予定していたのですが、天候がイマイチであった事と予定していた幕営地が冬期閉鎖で使えない事を知り急遽変更。
南北八ヶ岳を繋げて歩きたいと以前より思っていたので、この機会に行ってみる事にしました。
本当は4日の日程を確保していたのですが、初日は疲れて家で寝てしまい残り3日に(笑)
1泊と2泊で登山計画を立て、あまり予定に縛られずどちらで行くかは山に入ってからの心持ちで決める事にしました。
初日は終電で佐久平駅へ行き、デニーズで仮眠してタクシーで7合目登山口へ。
4時出発のつもりが…、久々のソロ夜間山行に暗闇が怖くて登山口でウロウロ(笑)
結局4時半に出発しました。
日出までは熊除けに長渕 剛の名曲を熱唱しながらの登山、熊もさぞ驚いた事でしょう。
幸いこの日は天気が良く、雲海に昇る朝日は素晴らしいものでした。
稜線ではもう終盤の紅葉も、白駒池ではとても綺麗でしたよ!
高見石小屋での宿泊を予定していたのですが、足が良く動いたので宿は一気に黒百合ヒュッテまで。
ツェルト泊の予定で入山したものの、気圧配置は良くないし寒気は来てるしで贅沢山旅に変更です(笑)
夕食に持って行ったレトルトの親子丼が予想外に美味しかったですョ!
前日に行程を稼いだので、2日目は少し遅く6時出発。
昨日も強かった風が更に強くなり、南八の稜線ではかなり吹きました。
八ヶ岳は晴れていても強風が吹きます。
転滑落は勿論ですが、稜線での急激な体の冷えにも注意が必要です。
この日は午後から天候悪化の予報。
1泊2日での下山も考えたのですが、13時に権現小屋に着いた時には既に強風に雨が混じっていたのでもう1泊する事にしました。
結果的にはコレが大正解!
権現小屋は感じの良い小屋番さんがランプの灯と豆炭の炬燵でもてなしてくれる素敵な小屋で、実に楽しい夜を過ごさせて戴きました。
夜は最近よく採用する献立、「棒ラーメンを食べた後に残汁でアルファ米を煮炊く&バターたっぷりマフィンの網焼き」にしました。
水も節約出来て、美味しいですよ!
最終日は昨日一泊したお陰で時間は余裕です。
ゆっくり朝御飯を食べてお茶を飲み、8時半に出発。
編笠経由で甲斐小泉に降ろうと思っていたのですが、観音平の時点で少し余裕があったので予定変更。
八ヶ岳横断歩道を通って天女山まで登り返し、甲斐大泉に降りました。
この歩道は一部を除き実に良く整備された美しいトレイル、途中には鹿が多く何度も群や単独の若い牡鹿に遭遇しました。
冬の鹿は、毛皮も黒っぽくなり良く太って迫力がありますね。
鹿と出会うにも紅葉狩りにも、とても良いコースだと思いますよ。
ただ、熊のマーキングした爪痕や熊棚も見かけたので注意をして下さい。
今回の縦走で、また新しい八ヶ岳を知る事が出来とても楽しかったです。
北八ヶ岳が思っていた程には森の山でなく岩場も多い事、南八ヶ岳にも北八や奥秩父を思わせる深い苔の森が沢山ある事。
言葉にするとごく当り前の事なのですが、全山を通して歩く事で少し山の印象が変わるのです。
どんな山もそうですが、登る度に新しい出会いや気付きがあって嬉しいですね!
※ この記録のコースタイムは少し速目です、通常は3泊4日のコースですのでご注意下さい。
※ 途中で予定変更する可能性がある場合は、出来る限り全ての予定を計画書に記載し変更の条件も明記して登山届を出す事が大切です。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。