第5回WCM(ウィンタークライマーズミーティング)@明神2263峰
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日本を代表するアルパインクライマーが一堂に会し、
親交と技術交流を深めるイベント、「ウィンタークライマーズミーティング(WCM)」に、
幸運にも参加する機会が得られました。
今回の開催地は、かつて第1回WCMが行われた明神岳2263m峰。
学生時代から憧れていた壁に、遂に触ることができました。
上高地にある日本山岳会の施設に宿泊し、快適なクライミングとなりました。
世話人がクライマーを振り分け、なるべく面識の少ない人と組むというスタイルで2日間、登りました。
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【2/9】2263峰東壁「左側」 快晴 無風 全部フォロー
私の初日のパートナーは谷口けいさん、東北のアイスマスターCさんという、大御所とのクライミング。
ケイさんが良さそうなラインを見繕って、取り付く。
しょっぱなから脆く、バランシーで、フォローなのにA0してしまう。
Cさんに「フロントポイントを意識して」とアドバイスされ、2P目以降は安定して登れた。
草付き、岩、氷、雪壁でフィニッシュ。
ナッツはバチ効きだし、潅木も拾えそうで、次はリードしてみたいと思いました。
下降は3P180m近い懸垂下降。
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【2/10】2263峰 南壁「右ガリールート」 吹雪 全部フォロー
この日は、実は高校の大先輩だったYさんと、山屋で有名なOさん。
岩と氷のスラブから、チムニー状を登り、さらにいやらしいスラブ、氷を越えて3Pでフィニッシュ。
ナッツは外れかけ、ワートホッグ(イボ付きハーケン)は半分までしか刺さってない・・・
なのにホールドは激甘・モロモロ・・・これをリードするなんて・・!
2Pのながーい懸垂下降。
この日、行動が遅れてビバークしたパーティーがあり、深夜に救援隊を出し、
翌11日いっぱいを救助活動に充てました。
詳細は別の機会にご報告しますが、本部要員として、貴重な経験ができました。
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「ピオレドール」クライマーや数々の記録保持者など、一流クライマーを始め、
各地の有名クライマーが集い、過去最大規模になったWCM
短いあいだでしたが、刺激と発見にあふれた3日間でした。
施設の提供や、炊事などのサポートに尽力してくださった日本山岳会の皆さん、
同じく、献身的にサポートしてくれた信大山岳部の学生くんたち 本当にありがとうございました!
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・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。