ラッセル祭り タカマタギ
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2013年02月23日 (土)~2013年03月24日 (日)
- メンバー
- 天候
- 雪
- コースタイム
- 3/23:土樽駅(30分)毛渡沢出合入山口(240分)P741にてビバーク
3/24:P741(120分)P900(30分)P741(120分)毛渡沢出合入山口(30分)土樽駅
- コース状況
- 土樽駅〜毛渡沢出合入山口:道路上に湿った薄雪
毛渡沢出合入山口〜P741:膝〜腰まで湿雪のラッセル
P741〜900:膝〜腰まで湿雪のラッセル
P900〜毛渡沢出合入山口:膝〜腰まで湿雪のラッセル
毛渡沢出合入山口〜土樽駅:道路上に湿った薄雪
- 難易度
感想コメント
ラッセルの練習として、谷川岳より少し北東にあるタカマタギへ行ってきました。
毛渡沢出合入山口はいつもは車が停められるスペースがありますが、この日は連日の降雪で埋まっておりました。早くも地獄のラッセルの予感。。。
尾根の取り付きまでは平坦な道。
つぼ足で一歩踏み込んでみると胸まで埋まりました。
いつもに増してすごい積雪。ワカンをつけていざ出発!
先攻グループのトレースがありましたが、今回は練習なので敢えてノントレースのところを突き進みました。久々のワカンの感覚、足が上がらず、そして中々進まず苦笑い。
仙ノ倉山への分岐(埋まっているので知らないと気付かないです)を過ぎて少し進むと尾根への取り付きに差し掛かります。
今回一番傾斜があるのはここでした。
立ちはだかる深雪の壁をピッケルでくずしながらワカンを蹴り込み、ポンポンと踏み固めながら足場を作り立ちこんで行きます。
体重のあるメンバーは先行者の足跡に足をのせても崩れていたので、ゆっくりとした体重移動がポイントかと思われました。
その後は終止腰ラッセル。
おいらん歩きを意識しながら進みました。
この日は雪は降っていましたが、比較的穏やかな天候。
鉄塔を越え、P741に着いた時、先まで行くか悩みましたが、ここをビバーク地と決めました。
テントをはり、スノーマウント(かまくら)を作り、立派なトイレを作り、
皆で豪雪を楽しみました。
夕食にはキノコのベーコンのバジル風味(ジップロック蒸し)なんぞという珍しくオシャレなメニューがあり話題に。簡単でおいしかったので今度自分でもやろうと思いました。
雪山はテントでのお食事も楽しみの一つです。
翌朝は吹雪。
湿雪で風があるので体感温度はぐっと下がりました。
天気はチェックしていたので、あまり無理せず時間を見て下山しようと話し合い、
P900まで行きました。
ひたすらラッセルなので、暫くするとコツをつかんで、おいらん歩きが上達!
足を上げる時、しっかりもう片方の足に体重をのせて身体を傾けると楽ということがわかりました。
そして意外と大股で行くと効率が良かったです。
p900で休憩後引き返し、テントに戻りましたが、行きにつけたトレースは早くも消え下りラッセルとなりました。吹雪の怖さを垣間見ました。
P741に戻り、荷物をまとめて下山。
最後までラッセルで、他のパーティ(1組)と協力して下り、無事下山。
入山口にてワカンをはずし、少し安心して土樽駅まで歩きました。
が、しかし、吹雪いていたので駅までが長かった。。。
ホワイトアウトとはこのことかと思う瞬間もしばしば。
そして、駅に着いてみれば、一本道で他の車がスタックしていたり、自分たちの車が1メートル近く埋もれていたりと大変なことに。在来線はもちろん止まっていました。
居合わせた皆で道路を整備し、車を掘り出し、車を押し、スコップを持っていて良かった〜としみじみ思いました。
大寒波の襲来で例年以上に厳しいラッセルでしたが、思い出深い山行となりました。
お出かけの際は行き帰りも注意が必要だと実感した今回でした。
しかし上越の山並みは大好きなので、タカマタギ再度チャレンジしたいと思います。
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