奥秩父山塊 瑞牆山

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投稿者
田渕 幹敏
日程
2013年04月17日 (水)~2013年04月18日 (木)
メンバー
ららぽーと横浜店 田渕 (TL)
他 1名
天候
04/17 晴 ⇒ 04/18 晴
コースタイム
【04/17】
瑞牆山荘 ⇒ (50) ⇒ 富士見平小屋 (テント泊)

【04/18】
富士見平小屋 ⇒ (30) ⇒ 天鳥川 出合 ⇒ (120) ⇒ 瑞牆山 山頂 ⇒ (90) ⇒ 富士見平小屋 ⇒ (40) ⇒ 瑞牆山荘

※ 単位は分、途中休憩含む。
コース状況
全体を通して登山道は良く整備されている。
後半は岩場が増えるが、しっかりとルートを見極めれば難しくはない。
この時期は、日陰の斜面には雪が残っている。
また「天鳥川へ降る斜面/山頂手前の登り/直下のコル(黒森分岐)から山頂の裏を巻く登り」の辺りは、特に登山道全体を氷が覆って非常に滑る。
アイゼンは六本爪以上を携行する方が良い。
難易度
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感想コメント

富士見平小屋にテントを張り、のんびりと一泊で瑞牆山へ行って来ました。

小屋の御主人と奥様には、昨年の夏に奥秩父山塊 全山 縦走をした際にもお世話になりました。
珈琲も食事も美味しく、可愛らしい本当に素敵な小屋ですよ!

瑞牆山は多くの岩峰と美しい沢を擁する、とても豊かな山です。

良質の水源を持ち魚も豊富で、多くのアングラーが山域の渓流を訪れます。
また周辺には、その水を活かした花畑やワイナリーもあります。
昔からロッククライミングの練習場として使われていましたが、岩場のトポ(登攀コースを示す岩の地図)が雑誌で紹介され再度クライミングエリアとしても注目を浴びています。

山頂は開けた岩場で、大ヤスリ岩をはじめとする迫力ある岩峰の数々や、小川山から金峰山へと続く美しい稜線が一望出来ます。
深い森と露出した岩稜が混在するその独特の景観には、どことなく神秘的な趣があり素敵です。
神の宮居(ミヤイ)の玉垣(タマガキ)、即ち瑞牆(ミズガキ)との呼び名は、当にこの山に相応しい様に感じます。
玉垣は常世と現世の境であると言われます。
瑞牆山には、現世にあって幽世の神秘と癒しを感じる事が出来る様な不思議な魅力があるのです。

古より、日本人は山には神が宿ると信じてきました。
きっと瑞牆山には、今でも山の神が住んでいるのでしょう。
金峰への稜線にこだまする山彦は、言葉の通り木霊のこたえる声なのかもしれませんね。

富士見平の美しいテント場に幕営し、静かな夕陽に秩父の優しさを感じた山旅でした。

フォトギャラリー

韮崎駅からお世話になるな山梨峡北交通のバス。このバスのお陰で山域へのアクセスがとても便利になった。

宮里様。自然と一体になった素敵な神社。

富士見平の水場は良く整備されている。水量も豊富で、水質は極めて良い。とても美味しい水です。

富士見平小屋のテン場。まるで秋の様なフカフカ落ち葉だが、気温は春。寒くはない。

富士見平小屋の誇るマーレー珈琲。ビスケットにのっているのは自家製のバラのジャム。絶品!

夕飯はラーメンとお蕎麦!

ふと空を見上げると、夕焼けに染まる薄雲に下弦の三日月が美しい。

翌朝は山頂へ。当に玉垣の如きその山容は、荒ぶる迫力の中にもどこか気品を湛えている。

天鳥川への下り。一週間前に来た時には、この道は全面凍結していた。

この日、天鳥川は涸れかけていた。水量の多い時しか見た事が無かったので、少し驚いた。

桃太郎岩。恐竜の卵みたいですね。

登山道上部は、ゴツゴツとした岩場になる。

大ヤスリ岩の上を一羽のタカが飛んでいる。風を掴み風に乗る、滑空してまた風を掴む。悠々と飄々と。

黒森分岐。ここから先は、雪と氷がかなり残っている。

スケートリンクの様な登山道。六本爪の軽アイゼンが頼もしい。

金峰山へと続く奥秩父山塊の主稜線。この森には神が宿っていると言われたら、きっと僕は疑わないだろう。

山頂は珍しく無風。春の優しい陽光を浴びて、のんびりと過ごした。

小川山への稜線から金峰山への稜線へ、その二つの尾根を繋ぐ岩稜がある。いつかあそこを渡ってみたい。

瑞牆登山の必需品。珈琲と韮崎駅前のパン屋さんで買ったパン、そして軽アイゼン。

帰りは増富の湯で湯浴み。湯治が主目的の、低温で気持ちの良いラジウム温泉。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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