三河の山・鞍掛山

名古屋の登山者からの人気の高い鞍掛山。
大代地区の千枚田が有名で、ヤマケイさんの分県登山ガイド
愛知県の山の表紙も飾っている山です。

仏坂峠からの入山がおおいようですが、今回は７７１Pから
四谷の県道出合へ一直線に伸びる尾根に微かに残るルートを
詰めてみることにしました。
登山道入口には木の階段があったりして、充分ウェルカムな
雰囲気でしたがすぐにそれもなくなりルート探しへ。
幸い明瞭な尾根なので、変に迷うことはない。
しかしすぐに大きな岩塊が尾根をふさぎ、なかなか手強くな
ってきます。
岩壁の弱そうな所を探して確実に稼いでいきます。
浦和店の大島君が現れてきそうな藪を抜けて、小一時間かけ
て７７１Pへ到着。
このルートはアルパインのクライミング技術と経験がある方
なら楽しいと感じるでしょうが、初心者を連れて行く場合は
ロープを出した方がよい場面があります。もちろん下山には
不適切なルートと言えます。
また、ススメバチの営巣が予想しやすい地形です。　今回も
それらしい巣を岩棚に見かけましたので注意してください。

さて、鞍掛山はといえば、とても多様な森を抱えた魅力溢れ
るすてきな山でした♪
ブナやカエデ類の明るい広葉樹林や、360°全て杉に囲まれる
静かな針葉樹林。足下には多様な草花が揺れ、アカガエルや
沢ガニの姿も見ることができます。
展望はない山ですが、春や初夏や秋の花の季節には彼らに逢
いに出掛けてみるのも充分価値があるかと思います。

千枚田の秋の実りの頃にまた訪れてみたいと思います。