宝剣 極楽尾根三角岩峰南西面
感想コメント
縦走路からF沢だと思う沢をスノーボラード、ダケカンバ、ハーケンを打ち下降し、7回懸垂で三角岩峰下の雪壁から極楽尾根に入る。末端からだと、時間が厳しくルーファィにも時間がかかり、この取りつき方に。トポらしいものはなく、概念は絶版の日本登山大系9に宝剣の岩場という記述があるだけ。
先達の記録がわずかにあり、予習したがまこと、わかりにくい。一瞬、GPSをと、よぎったが、それでは自分の感性の訓練にならない。それも含め、アルパインを楽しむということだと先輩から学んできたし、そういう山登りを大切にしたいと思う。
結果、うまくアプローチできなかったが、同行者が登れ・判断できる先輩のため、せっかくなので三角岩峰の本来のルートより右、南西面を登ることに。同行者は未登かあまり触られてないねとコメントする。
体感Ⅳ 、氷のないピンのないけっこう辛く感じるライン。花崗岩にモノポイントをきかせ、暖かいので素手になり登る。碧い空と花崗岩と残雪がキラキラと美しく、牧歌的だ。一段上がり、岩角とクラックにきめたナッツで支点。そこからひだりに立った溝状を上がり岩峰から懸垂し、右に回り込み、本来の極楽尾根ルートに合流。別の先輩がチムニー状からフェース、棚にロープいっぱい伸ばし、次は左に巻けそうだが正面が行けそうだったので右壁のひだを登る。辛めのところの残置は腐っていてほかノーピン。小さ目ナッツを使う。上がり、岩峰から懸垂して雪壁を上がる。時間を気にしつつ極楽平から駆け降りる。ロープウェイは間に合った。春めいたこの状態でなく厳冬期はなかなか修行の場と化すと思われる。1日で行くアルパインには宝剣はいい。途中、左に宝剣第2、3尾根、が見える。写真黄色い〇囲いの逆相のスラブとハングの尾根だ。ここもなかなか記録は少ない。同行の先輩は何年か前、登っていた。見るからに凄い。宝剣は面白い。
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