奥秩父の美渓 鶏冠谷右俣 ~ 絢爛たるナメ滝を遡る (笛吹川水系東沢)
- 投稿者
-
伊藤 岳彦
横浜西口店
- 日程
- 2013年08月09日 (金)~
- メンバー
- 単独行
- 天候
- 晴
- コースタイム
- 西沢渓谷入口(40分)鶏冠谷出合(90分)二俣(120分)大滝下(30分)登山道(120分)西沢渓谷入口
- コース状況
- ■ 惜しむらくは倒木が多いです。
■ 魚止ノ滝の高巻きには立派な踏跡があります。
■ 逆さくの字滝の屈曲部に残置スリングがあります。
■ 二俣先の大滝25mは左岸を高巻きしましたが、巻きすぎないよう注意する必要があります。踏跡は不明瞭。地形をよく見て最適なトラバースをすれば懸垂下降なしで滝上に出られます。
■ 大滝30mは倒木を利用して右壁を巻き気味に上がりますが、足場が不安定なので慎重に登ります。
■ 詰めの藪こぎはありませんが、約30分の結構きつい登りです。
- 難易度
感想コメント
鶏冠谷右俣再訪【2017年6月】の記録はこちらをご覧下さい
笛吹川東沢の支流である鶏冠谷は、甲武信岳の隣に位置する木賊山を水源とし、戸渡尾根(近丸新道)と鶏冠尾根の間を流れる渓で、中間部(二俣)で豪快なスラブ滝をもつ左俣と、美しいナメ滝が連続する右俣に分かれます。
右俣は、二俣までの逆さくの字滝や、二俣から先のゴルジュ、上流部に次から次へと現れるナメ滝、迫力ある大滝など見所満載で、奥秩父を代表する美渓として名高いことでも知られます。
笛吹川水系のなかでは最も遡行価値の高い人気の沢で、休日の入渓者は多いそうですが、さすがに平日の早い時間帯では誰もおらず、とても静かで充実した遡行を満喫することができました。
名のある滝を意気込んで登るというよりも、一枚岩のナメ床やナメ滝のえもいわれぬ美しさに心洗われながらの遡行がメインとなりますが、二俣先の大滝25mの巻きや大滝30mの登りなど慎重に行動しなければならないところもあります。
一口に奥秩父といっても様々な水系がありますが、やはり笛吹川の明るく美しい渓相は、訪れる者の心を優しく癒してくれるだけでなく、明日へ生きる活力さえも身体に注ぎ入れてくれるような気がします。
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