那須岳~全部盛り山行~(栃木県)
- 投稿者
-
浅見 直紀
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2013年08月08日 (木)~2013年08月08日 (木)
- メンバー
- 天候
- 晴れ/雲り
- コースタイム
- 那須ロープウェイ山頂駅→(25分)→茶臼岳→(45分)→朝日岳→(20分)→北温泉分岐→(15分)→三本槍岳→(18分)→北温泉分岐→(40分)→スキー場分岐→(40分)→北温泉→(20分)→北湯入口バス停
- コース状況
- 茶臼岳から朝日岳間の鎖がすれ違い注意。
朝日岳から三本槍までは湿地なのでぬかるみが激しい。スパッツが便利。
北温泉分岐からは整備されきっているが、樹林帯はクマ笹が道を隠しているので足元注意。
- 難易度
感想コメント
北アルプス・焼岳の日帰り登山と天秤にかけ、迷った挙句こちらにした。“硫黄のかほりがする山”という天秤だ。北アを日帰りとかモッタイナイ等と、日本人独特のアレを発動させちまった。あ、けっして那須岳を見下してる訳じゃない。
スリル満点のロープウェイ(車掌殿がわざわざ超揺れることを強調してくるというサービス付き)で一気に高度を稼ぎ、茶臼岳を目前に。イイんすかね、楽しちまって。
サクッと茶臼岳を踏破し、朝日岳を目指す。今回は那須岳の三座を一気に攻め立てるので、時間はあればある程惜しい。と、いきなり近くでシャリンシャリンという音がした。はて、聞き覚えがあるぞ。これ、知ってる!錫杖だ!
修験者が出現した!
要所要所でホラ貝を吹き鳴らすので、他の登山客の餌食になっていた。写メの嵐。満更でもなさそうな修験者の笑顔と声。素敵だ。道中は夏休みだからか、お子様とそのご家族が非常に多かった。が、それも峰の茶屋跡を過ぎると急激に少なくなった。
山頂はそれなりのスペースがあるので、まぁ、団体さんが来なければ休憩にはもってこいだろう。目の前に茶臼岳が広がり、眼下には人の群れ・・。
朝日岳を踏破したら、次が最後。三本槍岳を目指す。実は朝日岳を発った時から、後ろにオジサマがいらっしゃった。一定の距離を保って、ずっと付いてきている。やだ、ここ砂漠じゃないよね!?幻影と書いてマボロシと読みたくなる心境を抱きつつ、振り払おうと夢中で進んだ(ちなみに、どうみても道迷いとか独りで不安とか、そういう雰囲気ではない)。
山頂は丁度ガスが出てきたので、景色がイマイチ。軽食を素早くとってオジサマを突き放すべく、これまた早めに出発(この頃には負けん気が体を支配していた)。
北温泉分岐からは、やたらと整備された歩き易さ300%の道をひたすら下る。下りまくる。なんなら駆け出したい気分にすらなる。やがて綺麗なブナ林に突入し、スキー場分岐からはクマ笹と格闘しつつ下る。
下りきった所で川を発見し、腕を洗って涼んでいると、何やら見覚えのある建物が目に入った。北温泉の母屋だ。ここは初めての来訪のはずなのに・・。だが、すぐにピンときた。
あ、ここはあのローマを舞台にした温泉活劇の舞台なんじゃ!?
見れば見るほど確信が持てる。思わず温泉技師の“あの人”を探したくなる。何だよぅ、全部最後にローマに持って行かれたじゃんかよぅ・・。
そんなボヤキを口の中で転がしつつ、車道を辿ってバス停へ向かったのであった。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。