憧れの槍ヶ岳

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2013年08月06日 (火)~2013年08月08日 (木)
メンバー
天候
雨・くもり/ 晴れ
コースタイム
1日目:新穂高温泉→(65分)→わさび平小屋→(240分)【小池新道】→鏡平山荘→(180分)→双六小屋(テント泊)/2日目:双六小屋→(40分)→樅沢岳→(180分)【西鎌尾根】→千丈乗越→(80分)→槍ヶ岳山荘(テント泊)/3日目:槍ヶ岳山荘→(120分)→槍平小屋→(110分)→白出沢出合→(70分)→新穂高温泉
コース状況
(新穂高温泉~わさび平小屋)一般車は入れない車道を歩いていく。平坦で歩きやすい。(わさび平小屋~鏡平山荘)ひたすら岩を登って行く。ルートは岩に書かれた白い〇印を辿っていく。親切!(鏡平山荘~双六小屋)お花畑の間を通ってメルヘンな雰囲気。双六小屋間近のところは今にも熊が出そう・・・後で熊に会った情報も聞いたので要注意!(双六小屋~千丈乗越)ずーーっと槍ヶ岳を見ながら進める。足場が細い部分もあるので注意。クサリ場もある。天気が良いと360度北アルプスを大満喫できる場所。(千丈乗越~槍ヶ岳山荘)とにかく急登、最後の最後でバテてしまった。山荘はすぐ近くに見えているのに!(槍ヶ岳山荘~槍平小屋)石がゴロゴロの登山道を下って行く。気を抜くと足をとられて尻もち!(槍平小屋~白出沢出合)樹林帯。危険な場所は特にないが、雨が降ると沢を渡れない場合もあるようだ。(白出沢出合~新穂高温泉)関係車両が通れる車道。だらだら長い!
難易度
Google Map

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感想コメント

遂に遂に憧れの槍ヶ岳に登頂しました!感無量であります!


わたくし山がとっても好きなんですが、登りでバテやすく時間がかかる。人よりとっても高山病にかかりやすい。今回も行けるかどうかある意味挑戦でした。いつか行こう!っていつ行くの?ってなって今行くことにしました(笑)無理そうになったらすぐに撤退する気でした。

新穂高温泉、まずは登山者用の無料駐車場を見つけられず彷徨うところから・・・。(私だけ?)
新穂高ロープウェイに抜けるトンネルがあるのですが、抜けてしまってはダメです。トンネルの途中に左折するところがあるのでお見逃しなく。その駐車場から登山道までの近道があるのですが、熊が出没したということで通行止めになっていました。仕方なく車道を歩いて登山道へ。その頃から雨がポツポツ降り始め、登山道のゲートに着く頃には土砂降りになってました。

気を取り直して歩き始めます。平日にも関わらず同じ方向に歩く人、下山してくる人、色とりどりのレインウェアに身を包んだ登山者にすれ違いました。秩父沢の交わるところ、小池新道の始まりまではダラダラと長い緩やかな道です。傘をさしてる人もいました。小池新道は岩の道になります。この辺りから晴れ間も見えてきました。鏡平山荘まではそんな感じで大きな石の上を登るコースが続いて行きます。人のブログや写真でとても楽しみにしていた鏡平。穂高連峰の最高の展望地ってことですが、残念ながら視界は真っ白全く他の山を望めず。残念。そこからは少し斜度も上がり、お花畑エリアに突入です。メルヘンな雰囲気が続いて行きます。疲れが出てきて歩く速度がどんどん遅くなってきました。一日目に泊まる双六小屋が見えるのですが、見えてから着くまでが本当に長く感じました。今にも熊さんが出てきそうな雰囲気です。そして再び雨が降ってきたところで双六小屋到着です。受付を済ませ(500円/ひとり)、テントを張ります。既にテント場にはたくさんのテントたち。春頃買ったものの、今まで使う機会を逃していたニーモのタニ1Pの初登板です。前室が大きくて良い!と感じました。何より見た目がカッコイイ・・・!地図を眺めながら明日のシュミレーションをする。全ては天気次第!どうか晴れてください!!

4時過ぎに目覚め、ダラダラ用意をして6時前に双六小屋を出発しました。ビックリするほど良い天気にテンションがあがります。樅沢岳(モミサワダケ)を越えるとトンガリ槍ヶ岳が出現します。そこから最後まで西鎌尾根上9割方ずーーーーっと槍ヶ岳を拝みながら歩けます。それはそれは心躍る尾根散歩でした。途中クサリ場や足場が狭い場所など、慎重に歩くべき場所は所々ありますが、それ以外は高山植物と歩く素敵な場所です。千丈乗越から槍ヶ岳山荘までは急登が続きとっても辛かったです。10:50到着です。断崖絶壁にあるテント場は受付順の早いもの勝ちです。受付をするとテント場の位置を指定されます。(700円/ひとり この料金にトイレ使用料が入っているのが良心的)

いよいよ穂先に挑戦です。山荘からは穂先に登る人・下る人の長蛇の列が見えます。ザッとこの部分に100名前後いたのではないでしょうか。岩によじ登り、垂直のハシゴを慎重に登っていきます。怖くて足が竦む人、へっぴり腰な人、色々な人がいるので時間もかかります。私はあの高度感がとても気持ちよく、行列に待たされるのはさほど苦痛ではありませんでした。いよいよ頂上ですが、すでに20名位の人たちで満杯状態。ひとりひとり写真を撮って、順々に下りて行きます。下りは登りよりもっと怖いかと思いましたがそうでもありませんでした。

その夜。頭を鈍器で殴られたような頭痛に一晩中苦しみました・・・案の定高山病がきてしまったのです。いつも肌身離さず持ち歩いている携帯酸素缶、実は前日の登り最中になくなってしまったのでした。辛く長い夜を過ごしました。トホホ

ガンガンの頭痛と共に何とか朝日を見て、早々に下山開始しました。高度を下げるにしたがって元気になる実感が湧きます。下山のコースはずっと樹林帯を歩き、沢を渡って行くルート。単調な登山道なので休憩もせずにグングン下りました。


初めて槍ヶ岳に登ってみて。
本当は槍平小屋経由のコース(今回下山で通ったルート)のピストンで最初は考えていましたが、友人の助言もあり、双六小屋経由の西鎌尾根を通れて本当に良かったと思います。ずっと槍ヶ岳を眺めながら進めるっていうのはとてもやる気が出ました。そして久々の3000m峰で恐れていた高山病はとってもキツかった。今後は酸素缶を切らさないようにと決めました。

槍ヶ岳は総合的にみて、自分が恐れていたよりは遥かに登りやすく、整備されていて有難かった。
今度は上高地からの道も歩いてみたいと思いました♪

フォトギャラリー

やったー!先っちょなう!

登山口で本降りに・・・泣

行動食にりんごを買う

小池新道ずっと岩岩

あれ?展望なしの鏡平山荘

お花畑に癒される

兄弟みたいに一緒に咲いてる

本当に今にも出てきそうな雰囲気

テント村@双六小屋

明日は晴れてくれ!

ヘリコプターたくさん飛んでた

お天道様に感謝です!

元来た道を振り返る。わぁぁーーー

槍の核心部。大渋滞。

高度感ありまくりのハシゴ

断崖絶壁のテン場

新しい朝」 with 槍の穂先

帰りはゴロゴロ岩岩

キレイな沢を渡って

着いたーー!ロープウェイ駐車場横

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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