東北百名山縦走~①紅葉初めの八幡平・岩手山

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2013年09月24日 (火)~2013年09月26日 (木)
メンバー
天候
曇り→雨→晴れ
コースタイム
一日目:八幡平山頂レストハウス(15分)八幡平山頂(15分)八幡平山頂レストハウス(15分)裏岩手連峰登山口(80分)諸桧岳(30分)石沼(30分)嶮岨森(40分)大深山荘<避難小屋泊>

二日目:大深山荘(30分)大深岳(90分)小畚山(110分)三ツ石山荘(30分)大松倉山(45分)犬倉山(50分)姥倉山分岐(30分)大地獄谷分岐(45分)御苗代湖近くの御花畑(60分)不動平避難小屋<避難小屋泊>

三日目:不動平避難小屋(40分)岩手山山頂(30分)不動平避難小屋(10分)鬼ヶ城の稜線(110分)大地獄谷分岐(90分)犬倉分岐(20分)網張温泉スキー場トップ(70分)休暇村岩手網張温泉
コース状況
 『岩手県北バス』でJR盛岡駅から八幡平山頂レストハウスまで約2時間です。ただし季節運行ですのでご注意ください。冬は超豪雪地帯ですし。ここは売店、食堂、駐車場などが完備されている絶好の登山基地。しかも八幡平山頂までは約15分です。

 岩手山、秋田駒ヶ岳へ向かう「裏岩手連峰縦走路」の入り口へは八幡平樹海ライン(車道)を15分ほど歩いたところにあります。ここから大深山荘までは適度なアップダウンを繰り返しながら広大な風景が広がる気持ちのよい縦走路をひたすら進みます。時々前方左手に岩手山が望めます。湿原、湖沼も多く、木道も整備されており歩きやすいです。この時期の平日だと登山者に会うこともめったにないでしょう。途中の嶮岨森は「森」という名は付いているものの、眺望抜群で東北の山深さを感じられます。大深山荘はきれいな避難小屋。東北にはこういうきれいでロケーションのよい避難小屋が多くて大好きです。水場は小屋から5分弱下ったところ。こんこんと湧いていました。

 大深山荘から大深岳までは30分ほどの登り。昨日と同様適度なアップダウンを繰り返しながら岩手山を目指します。三ツ石湿原にある三ツ石山荘もこれまたきれいな山小屋。湿原の真ん中に建っており、ここが八幡平方面、松川温泉方面、岩手山方面、秋田駒ヶ岳方面への道の交差点。犬倉山を経て姥倉山の分岐辺りから様相が一変します。時折硫黄の臭いがするようになり、眼下には所々噴煙が上がっています。分岐からは「地熱地帯」で最高地表温度が80度のところもあり、そっと地面に触れてみると温かいです。当然草木は生えず荒涼とした稜線。
難易度
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より大きな地図で 130924八幡平・岩手山 を表示
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感想コメント

 岩手山は東京に住んでいた7年前、一泊二日(八合目避難小屋泊まり)で登ったことがありますが、八幡平からの縦走ははじめて。一方同行者は10年以上前に秋田駒ヶ岳から八幡平へは縦走の経験あり。ということで、お互いの経験と未経験を鑑みて、この縦走プランを立てました。特に宇都宮に住んでいた頃、東北の山の魅力を再発見し、何度も訪れ、登りつくしたいという想いが強くなっていました。

 早朝、神奈川県の同行者の自宅を出発すると東北新幹線、路線バスを乗り継いで昼過ぎには八幡平の山頂に立つことができました。ここは岩手県ですぞ!!

 八幡平はあっけないほどあっさり登頂できます。本当は八幡平周辺も縦走したいのですが今回の目的は岩手山までのロングトレイルなので再びレストハウスへ戻り縦走開始です。紅葉を狙っていたのですが、ピークには2週間ほど早かったようで、色づきも半分くらいでした。しかし、関東、関西近郊、あるいはアルプス、八ヶ岳のような人気登山エリアではないので初日は登山者に会うこともなく、同行者との会話(大声で歌ってもOK♪)に花を咲かせながら気兼ねなく歩けました。ただし、天気予報を見ていたので、当初から二日目に崩れることは予想しておりやや気が重い…。事実、遠くに望む岩手山には徐々に雲がかかり始めていました。大深山荘での宿泊者は我々二人のみ。小屋のノートに大爆笑し、夜は塩麹鍋に舌鼓…と、楽しい避難小屋の夜はふけていく…。

 翌二日目は朝からガスのなかを出発。その前に使わせていただいた小屋の掃除も忘れずに。天候が崩れていくなか歩を進めます。三ツ石山荘ではボランティアの方が松川温泉から小屋の掃除に上がってこられていました。ご苦労様です。岩手山の八合目避難小屋の水場の水が少ないかもしれないので犬倉山の水場で汲んでおいたほうが良いとのアドバイスをいただきました。

フォトギャラリー

紅葉のピークには早かったが、こんなところも♪

八幡平山頂へは空身で行きます。石畳で歩きやすい。

八幡沼を望む。

あっという間に山頂です。山頂は眺望なし。

めがね沼。並んでいますね。

いよいよ縦走開始。まだ、天候がよくテンション高めです。

紅葉の序盤を楽しみます。

縦走路に立ち、これからの行程と人生に思いをはせる。

諸桧岳と嶮岨森の間にある石沼。

曇ってきましたが岩手山が遠くに見えます。

ゲゲッ?!こんな大きなナメクジ見たことない!10cm以上ありました。

きれいなきれいな大深山荘。お世話になります。

水場は5分弱下ったところ。

稜線の先に夕陽が。

同行者発案の塩麹鍋。おなかいっぱいです。

2日目の朝、お世話になった小屋を掃除して出発です。

天候が悪化してきましたが紅葉を愛でながら。

さらにその先へ。

三ツ石湿原に建つ三ツ石山荘。

最高温度80度の地熱地帯へ入ります。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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