土合橋~白髪門~朝日岳~清水峠~蓬峠~土合橋

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2013年10月29日 (火)~2013年10月30日 (水)
メンバー
天候
29日晴れ時々雲 30日晴れのち曇り下山後雨
コースタイム
1日目:土合橋駐車場(登山口)→210分→白髪門→55分→笠ヶ岳→75分→朝日岳→110分清水峠
2日目:清水峠→60分→七ツ小屋山→50分→蓬峠→55分→白樺避難小屋→90分→JR見張り小屋→100分→土合橋
コース状況
白毛門~笠ヶ岳、朝日岳手前と、清水峠までの、北・東斜面に積雪あり。特に切れ落ちた斜面の積雪は、軽アイゼンも利かないので、かなり危険です。
11月より避難小屋以外もほぼ無人小屋になります。また、季節を問わず稜線上は非常に天候が変わりやすく、適切な状況判断が必要な上級者の山域ですので、ご注意ください。
難易度
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感想コメント

谷川岳、馬蹄形縦走には、やっぱりちょっと時期が遅かった。
白毛門からみえる谷川岳は何回見ても壮大でかっこいい。でも、あの雪の斜面をテント背負って無事に通過するのは私には無理だ。
「どうしようか」
まだ歩いたことがない清水峠まで行って、引き返して笠ヶ岳避難小屋で泊って白毛門経由で土合に戻ろう。ジャンクションピークを過ぎたあたりで、この日初めて人に会った。「人だぁ~!」大源太キャニオンから登ってこられたそう。この先ちょっと少しだけ斜面に雪がついているけど、蓬までならなんとか行ける、という貴重な情報を収穫。結局この日は清水峠泊に。夕方から風が強まり、夜中から暴風雨。テントが吹っ飛ぶのではと冷や冷やしつつ、あったかいシュラフにくるまり、いつの間にか熟睡。3時過ぎに目が覚めて、テントの外を見たら、星空が。あんなにひどかった風もピタリと止まっていたので、急いでテントをたたんで出発。夜が明けると、嵐の後の笹原に朝日がキラキラ光って綺麗。七ツ小屋山手前で大源太山に登りたい衝動に駆られるが、この青空にひっかかるものか。奇跡的に電波を拾ったiphonの示すみなかみ町の天気が悪いので、後ろ髪をひかれつつ通過。雲の流れが速い。目の前には青空が広がっていても、後ろを振り返ると遠くに黒い雲がうすく広がって流れていく。蓬峠から茂倉岳まで登ると長い尾根下山になるので、手前の白樺尾根のエスケープルートを使って直接土合に下りることに。
樹林帯に入ると紅葉した木々の明るい道が続き、あまりの綺麗さになんども足を止めて写真を撮る。
途中、昨夜の嵐のせいで増水した沢渡りにかなり神経を使ったけれど、湯檜曽川沿いに下りる頃までは気持ちのよい快晴が続く。ただ、山の天気は本当に変わりやすい。駐車場手前で、ホッとひと息という時に、背後から雷鳴が。「え?」振り向くともう山の上に真っ黒な雲が覆っていて、それからはもうあっという間だった。ポツンポツンと大粒の雨が落ちてきたかと思ったらいきなり本降り。
駐車場手前で滑り込みセーフで車に到着。間一髪セーフ。稜線に残っていたらと想像すると背筋がヒンヤリ。無事に下山できたことに感謝して、帰路につく。途中冷え切った体を水上の温泉であっためてようやく心からホッとひと息。よし来年また来よう。テント背負って。(雪のない時期に)

【登山情報】
■土合駅には冬でも暖かい綺麗なトイレと水場有り。(駅の中には自動販売機もあります)
■土合橋の無料駐車場は、駅を通過して右側のロッジのすぐ脇の道を進みます。
■基本的にすべて無人の避難小屋です、水場、避難場所、エスケープルートを事前にしっかり把握しておく必要があります。
■冬山直前の難しい季節です。日の長い夏が一番歩きやすいと思います。
■清水峠の水場は、地図上で2か所ありますが、土合方面へのエスケープルートである旧国道を3分ほど下ると分りやすい沢が見つけられます。
■下山後の温泉は、近くて安い、「湯テルメ」か、時間にゆとりがあれば、月夜野町の「上牧 風和の湯」が小じんまりしているけど、ロケーションもよく空いていてお勧めです。

フォトギャラリー

谷川連峰

好きで好きで何度も登った道

思いがけず素敵なプレゼントが

北・東側はこうなってる。もう軽アイゼンもきかない。

清水峠

嵐の後の夜明け

蓬ヒュッテ

エスケープルートになる白樺避難小屋への新道

はじめの一滴

小さな森

ちょっと休憩

山で食べるラーメンおいしい。谷川岳の天然水仕立てでございます。

駐車場手間で振り返ると…

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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