北八ヶ岳~基本おさらいの旅~(長野県)
- 投稿者
-
浅見 直紀
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2014年01月14日 (火)~2014年01月14日 (火)
- メンバー
- ららぽーと横浜店 田渕、石井、根本
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 北八ヶ岳ロープウェイ→(60分)→三ツ岳分岐→(30分)→三ツ岳Ⅲ峰→(10分)→三ツ岳Ⅱ峰→(10分)→三ツ岳Ⅰ峰→(35分)→雨池山→(20分)→縞枯山荘→(20分)→北八ヶ岳ロープウェイ
- コース状況
- (今回はトレースがついていましたが)雨池山への登りにワカンが必要かと思われます。
JR茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイまではタクシーで7500円。
- 難易度
感想コメント
雪山に慣れよう、という名目の元に田渕師団長によって企画された山行。日帰り可能で色々な復習・確認がし易い場所ということで、北八ヶ岳へ。私にとっては、今シーズンで初めてのアイゼン使用だった。昨年使用した記憶が無いのはきっと気のせいだと思いたい。
出発はJR茅野駅からタクシーである。四人という人数が可能にしたプチ贅沢。一人では無理。
スキーの誘惑を振り切って、マスコットであるキツツキ付近でルートや諸々の確認。田渕師団長を先頭にして、不肖私がシンガリを受け持つ。さて、三ツ岳分岐まではアイゼン無し歩行の練習である。田渕師団長の懇切丁寧、且つ、配慮の行き届いたキメ細やかな説明が静かな森にこだまする。
三ツ岳分岐まではアイゼンを使用しないで行く。勿論、あえて、である。アイゼンがあると忘れがちな歩行技術がここでは大事でなのだ。
-15℃だが、微風で晴というコンディションは油断すると汗まみれになる。パーティ山行で有りがちだと思うが、自分が口火を切って何かを言うことに抵抗を覚えてはならない。と、大学時代の先輩に口酸っぱく言われたことを思い出す。
「上着脱ぎたい人ォ~?」
「は~い!!」
真っ先に手を元気よく挙げて言ってやった。そぅら、これで無口な人も・・・
しかし「汗などかいてはならないのだよ」という田渕師団長の一言の方が効果的だったみたいだ。着脱が目の前で展開されていく。・・・・ちぇ
三ツ岳分岐でアイゼンを装着。刺さるねぇ!ぐさりと刺さるねぇ!!
三ツ岳Ⅲ峰が見えた。チョコクッキー味のアイスみたいな風貌。チョコ多めか?
なんだか北八ヶ岳じゃないみたいだ。鎖場の取付きから一人ずつ登る。6~7mくらい。アイゼンのガリッという岩と擦れる音が胸に響く。思わず笑う。「フハハハハハハハ!!」
見れば見るほど北八ヶ岳っぽくない。ここ(正確には分岐)に来るまでにすれ違った人達の殆どが、スノーシューだった。でしょうね。えぇ。あれ?なんだか不思議に楽しく・・・「フハハハハハハハ!」
ちょっと待て。笑いが止まらなくなってきた。「フハハハハハ!」
結局自分の番になるまで止まらなかった。他の三人に三様のツッコミを戴いた。何の話なんだか解らなくなってきたんだが、つまりはそんな感じということだ。
三ツ岳はⅠ~Ⅲ峰まである。いずれも風があったのでスルー。樹林帯を黙々と下る。雨池山までの登り返しを少し経て、山頂へ。途中、滑ったらこうやるんだよと、わざとこけてピッケルをブスゥしてみたんだが、マジコケに見えなかっただろうか?
雨池山から縞枯山荘を経由し、途中でラッセル&滑落停止練習。「ラッセルはスピードが大事」という合言葉の下、慣れていない人達を追い立ててやった。「ほらほらほら!追い抜くぞぅ!?」「鬼がいる!」
鬼じゃありませんよぅ?悪魔ですけど。
斜面の途中でピッケルを埋めて、スリングでぶら下がってみたりした。「タイタニックっすね?!」
タイタニックじゃありませんよぅ?
ロープウェイまでは平坦極まる道。先頭の師団長が立ち位置の利点を活かして、木に積もった雪を後方に飛ばして来る。「うぇーい!」「グッハァ!?」アジなまねをしてくれたお礼は、後で何かしらの形で返さなければなるまい。
具体的な策を考える間もなく到着。そして終了。その後に振る舞われた師団長お手製のマフィンの効果で、復讐は忘れ去られた。美味かった。
復習メインだったが、楽しい山だった。久々の八ヶ岳を満喫できたと思う。人によってはマジコケしたり天使が舞い降りたりしたのだが、詳細は省こう。夕焼けがキレイすぎて不気味だった。明日は天候が崩れそうだと思いながら帰り路につく。
あ、温泉に寄った。「望岳の湯」。北は蓼科、南は編笠まで、八ヶ岳全山が見渡せる広間が良い。一見の価値あり、である。
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