山の辞典 : さ行

積雪期(せきせつき)

積雪期とは山に雪が深く積もっている期間。山岳を降雪期、積雪期、残雪期、厳冬期などと分ける場合、山域、つまり標高、緯度、日本海側気候か大平洋側気候かによってその期間は異なる。中部山岳の北アルプス北部では10月に入ると雪が降りだし、年を越して5月末になってからも降雪をみる場合がある。一年の内八ヶ月強、雪が降る厳しいエリアである。大陸からの冷たい季節風が直接ぶつかる山岳地帯では冬と春が同居する4-5月、秋と冬が同居する10月は雨、ミゾレ、雪が降る最も気象遭難が起きやすい時期である。厳冬期とは強い冬型の気圧配置が比較的長く続く1-2月をいう。残雪期は新たな降雪が無くなり溶けていく期間をいうが、中部山岳地帯では5月末であっても降雪があるので正確に言い表していない。