鐘撞堂山 桜吹雪とディープやきとん
- 投稿者
-
中澤
ららぽーとTOKYO-BAY店
- 日程
- 2014年04月15日 (火)~2014年04月15日 (火)
- メンバー
- 友人1名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 寄居駅ー(15分)ー天正寺ー(20分)-大正池ー(40分)-鐘撞堂山ー(30分)ー円良田湖ー(10分)ー少林寺ー(60分)-かんぽの宿寄居ー(15分)-波久礼駅
- コース状況
- 駅から道標があるので歩きやすいのですが、町中のほうが意外とわかりにくかったです。山頂までは階段が多くよく踏まれています。
- 難易度
感想コメント
軽いハイキングで花見をして、温泉でさっぱりした後に酒を飲みたいというメールが友人から入り、山の本をぱらぱらめくったらぴったりの山があったので行ってみることにしました。
駅から道路をぶらぶら歩いて、寺や池に寄ったりしながらほぼフラットな道を進むのは、山初心者の友人にとってはちょうどよさそう。最後に階段が続くけれど、山道はとても歩きやすいです。
山頂には立派な桜の樹が何本か生えていて、もう終りに近いかんじでした。でも山頂に向かって舞い上がる桜の花びらが、ちいさく揺れながら風に吹かれて散っていく風景は美しく、日本の里山にいるんだと感じることができました。
下山後、波久礼駅近くのかんぽの宿で温泉に入りました。ここは小高い丘の上に建つ宿で、6階の風呂からの展望は最高です。山や町を見下ろしながらゆったりと温泉に浸かることができます。日帰り入浴800円は山の温泉としては若干高めですが、ロケーションを考えると納得の料金です。
さて、寄居に戻って駅前で地場野菜を買い(のびる120円、かき菜70円、紫キャベツの手前のネギ風の野菜100円)、今回の裏メインである東松山に向かいます。
東松山といえば日本3大やきとんの町。過去に2回、ハイキング後にディープやきとんを体験しているわたしは、行きの電車の中でめぼしい店の情報をスマホで見せてくれる酒飲みの友人に、ネットの下調べがあまり意味をなさない、ある種昔の酒場的な町であることを説明するが、やはり実際に見てみないと伝わらない。
東松山駅に降り立つと、大きい「やきとんの町東松山 ひびき」の看板。いつの間にか、敷居が低く気軽に入りやすい雰囲気のやきとん屋が駅前にできていて、来る度に町がきれいになっているなと思う。
駅前をうろうろ一回りして、目当ての「子虎」へ。東松山には駅前に100件のやきとん屋があるそうだけど、駅前の通り沿い以外はぽつんぽつんと店があるので、ちいさい店はすこしわかりにくい場所にある。スマホの地図なんて見てもわからない方向音痴のわたしたちはやや迷ったが、いつものように酒飲みの勘だけを頼りになんとなく歩きながら看板を探すと、300mほど先に「子虎」を発見。なぜかちいさい飲み屋を勘で見つけることだけは得意なわたし。
この店は女性でも比較的入りやすく、サイドメニューが充実しているという。席につくと、お通しとしてかしらがまず2本出てくることが説明され、壺の中の味噌ダレを皿に出さずやきとんに直接塗って食べろと言われる。そう、この辛いコチジャンのような味噌ダレを塗って食べるのが東松山流。かしらは脂っこくなく、ねぎまのように串の半分にねぎが刺さっていてうまい。まずは生ビール(600円)で乾杯する。
さらに、たん、なんこつ、レバー、キャベツサラダ(300円)を頼む。やきとんは東松山価格一律120円のようだ。味噌ダレをつけるのでもちろん塩もたれも聞かれないが、いつもの癖で思わず塩かたれか友人と相談してしまう。
出てきたやきとんはやはりそれぞれ半分くらいがねぎだった。野菜がないと肉が食べられないわれわれにはちょうどよい。キャベツはごま油と塩と白ごまを和えた、あっさりやさしい味。やきとんと黒ホッピー(400円)の間をつなぐ、いい仕事をしている。友人は味噌ダレが気に入ったようで、店のお姉さんに隠れてキャベツに塗って食べている。
隣にやってきた常連らしき2人連れのオーダーがやきとん以外の「今日のおすすめ」に集約されているのを見ると、地元の人は普通に居酒屋として活用しているのだなとわかる。ちょっとした1品料理がうまい店は信頼できる。
串4、5本で肉がもういらなくなってしまったわれわれは店を後にした。「あれで女子でも入りやすい店なんだー」と喋りながら2軒目を探していると、以前行った「松川屋」の前を通りかかる。ここは「ザ・やきとん屋」というかんじの、いかにもシブい店構えで、昭和の大衆酒場の匂いがする。メニューもやきとん一筋でサラダやおしんこはもちろん、ねぎくださいと言ったら、ないのよとおばちゃんに言われた記憶がある。うまいが苦しかったやきとん初体験の日だ。
結局肉がもう無理になったわれわれは、刺身が食べられて座敷に座れて酒の種類が豊富な、かんじのいい地元居酒屋「虎太郎」に行き(このあたりはなぜか虎がつく店が多い)、やきとんと山と次回の酒飲み旅行の話をしながら、ひたすら酒を飲み続けて東松山の夜を過ごしたのだった。
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。