西上州 両神山 西岳新道~薮岩魂15 両神の廃道を行く ~

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投稿者
大島
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日程
2014年05月11日 (日)~2014年05月11日 (日)
メンバー
Mさん、Tさん
天候
晴れ
コースタイム
八日見神社→橋詰(30分)停車場廃屋(15分)鉄塔(30分)夢見台(120分)舟ガババ
(60分)西岳(40分)八丁峠(60分)大岩(70分)坂本→八日見神社
コース状況
・西岳新道入口~夢見台 鉄塔巡視路を使い標高を上げる。日窒鉱山の古いケーブル跡なので踏み跡あり。各所に廃屋、廃鉄塔あり。とくに危険箇所はない
・夢見台~西岳 夢見台より先 急登となり地図上の岩崖記号にあたると西側から巻くように登るのだが腐り木に注意。舟ガババへ降りる鎖は下りには使用は控えたい。中段部から10m懸垂下降。その後は70°くらいの斜面を樹間を縫って登る。
・八丁尾根 鎖が完備。下り方向時は足元に注意。
・坂本登山道 中間辺りまで雪渓でルート不明瞭。下部は崩落で登山道が絶たれている。大岩から林道に逃げられる。

上落合橋には通行止めで行けない。大分手前から林道歩きになる。
アカヤシオが見頃。
ルート上ではニリンソウ、ネコノメソウなどが咲いていた。
1000mくらいで谷は雪渓になっていた。尾之内沢道はまだ危ないかもしれない。
難易度
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感想コメント

いつものパートナーと久々に休みがあったのでまだ未踏破の両神山西岳新道へ行ってきました!
西上州がホームのTさんも話に乗ってきて珍しく3人パーティ!

さて。先ず言わなければならないのは
『西岳新道は廃道になっていて今は登山者も稀なバリエーションルート』
となっていると言うこと!

早い話が自立した登山者以外は来てはならないルートであると言うこと。
今回のようなコースに他人任せ、他人頼りの登山客はお断り!ということです!

ふれあい館の駐車場から橋詰の集落へ移動し、鉄塔巡視路から入山。
少し急な尾根を登っていくと停車場の廃屋に辺り そこらからは東と南側が開けている。
さらに一登りで鉄塔にでるが休憩に適した広さは確保出来ない。
アカヤシオが咲くなだらかな両神らしからぬ尾根を進みピークを巻くように踏み跡が伸びる。
その部分が夢見台となるのだろう。ピークに上がると稜線が間近に迫ってきていた。

屏風状に削られた鉄塔跡からは両神らしい岩と薮の道となる。

急な岩混じりを進んでいくと地図上の岩崖にあった。切り立った崖の横にスラブ状の岩場がのびている。
( ̄▽ ̄;)さすがにこれは登れやしない…。
踏み跡はスラブ状のさらに右にあり樹間を縫うようにピークへ上がっていく。
ピークの西に唯一の鎖場があるのだが支点がなんと!20cmくらいの立木なのだ。
巻かれた頃はもっと細かったのだろう。鎖が幹に食い込んでいる。鎖は北の沢方向へ伸びている。
トラバース5mから下方へ15mくらい下るようなのだが着地点が見えない。さて、どうしたものか。

先行していたMさんがザイルを出すと言うので私も状況を確認してみる。
あかん。中段まで降りても着地点が見えない。
こらぁクライムダウンはリスクがあるなぁ。ミスったらば沢を転げ落ちていってしまう。
コルへ直接降りられるラインで下る。

舟ガババからは急登を登ることになる。尾ノ内沢のキンササゲのような両手を使って登る斜度だった。
70度 部分的には80度くらいにはなっているのだろうか?ぐんぐんと高度を稼ぐ。

八丁尾根を登る登山者の声が聞こえてくると西岳の山頂へと飛び出した。

快晴。青空が広がり穂高や槍、鹿島、白馬などもよく見えた

八丁尾根からは一般路となる。
とはいえ、鎖場で有名な八丁尾根。鎖が連続し慎重にクライムダウンしていく。
坂本コースを下っていくと沢が近づいてきた。
沢は雪で埋め尽くされ雪渓となっていてルートが不明瞭となっていて道を迷わないように注意が必要である。
大岩までは道が不明瞭な部分が度々出てくるので注意して歩いていきたい。

大岩にはベンチがあり、すぐそばに林道が通っており林道へ逃げることもできる。
大岩からは道がはっきりとしてくるのだが2か所ほど崩落がひどい場所がある。
そこは通れるところから巻くように躱して進むしかない。1時間ほどで浄水施設に出る。
浄水施設からは国道を両神神社まで延々と歩くことになる。通行量が多いので注意して帰りたい。

両神のバリエーションの中では優しい方の西岳新道。
それでも読図や備えのザイルを使える技術はもっていなければ入山するべきではない。
また、八丁尾根は遭難が多い場所ですので三点確保を基本とし鎖に頼らない登山ができる方のみの入山が好ましいです


坂本コースでアナグマにあったが写真は撮り損ねてしまった(-_-;)

フォトギャラリー

夢見台より両神山

入山地点の橋詰にある巡視路入口

停車場の廃屋。今年の大雪も耐え抜いた。すごい日本家屋

夢見台。場所を示すものはない。

屏風岩のある鉄塔跡。ここから八丁尾根の鉄塔後へとつながる。

ツツジ岩。岩からツツジが生える。

急。

時々、こんな感じに。一般道なら確実に鎖が設置されているだろう。

ツツジがキレイ。

核心部が近づいてくる

舟ガババへの鎖。トラバースして

懸垂下降する。鎖ではホールドが薄くリスクが高い。

そして、また急登。息が上がってつらい

薮っぽい中の急登。

西岳山頂西寄りの広場。ここが西岳新道の出入口

西岳新道の全容。ほとんどハイキングの様な道だが後半が大分急で危うい。

坂本コース。雪渓が大きく残る。どこぞの雪山のようだ。

大岩。本当にデカかった

沢登りの様だ。

砂礫の崩落地。強行突破か対岸から避ける。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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