好日山荘登山学校 滝子山~地図読みで道迷いを回避しよう!~
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2014年05月31日 (土)~2014年05月31日 (土)
- メンバー
- 天候
- 晴れ一時雷雨
- コースタイム
- 滝子山南稜(寂照尾根)登山口(240分)滝子山(20分)浜立山(140分)道証地蔵(30分)寂照尾根登山口
- コース状況
- 寂照尾根は中間部から上は岩場が多く、注意が必要です。地形図には道は記載されていません。
下山路に使った浜立山からすみ沢へのルートもバリエーションルートなので、読図はもとよりいろいろな判断力が求められます。
- 難易度
-
感想コメント
好日山荘登山学校実技講座 滝子山「地図を読む」に同行させていただきました。
滝子山南稜、通称「寂照尾根」は地形図には道が記載されておらず、山と高原地図にも破線での表記となっており、今回のテーマ「地図を読んで、道迷いを回避しよう」にはもってこいのルートです。
あらかじめ磁北線を記入した地形図と、コンパスを使いまずは「今どこにいるのか?」、「これからどちらに進むのか」の作業を何度も反復し、下山するころには皆さん他の誰にも聞かず、自分でこの作業ができるようになっていました。
寂照尾根は踏み跡は思ったよりありましたが、岩場も多く、雨天時などはかなり手強くなりそうでした。今回は核心の岩場部分を越えた後に雷が鳴りだし、そのまま進むと頂上に出て危険なので、ガイドさんの的確な判断により30分ほど安全な場所で停滞し、雷雨&雹をやり過ごしました。
雨が止んだあと、ザックをデポして滝子山山頂をピストン。富士山もうっすら見えました。
停滞したこともあり、時間が押して来ているのでガイドさんの判断により当初の下山コースを変更し、隣の浜立山(1482mピーク)経由ですみ沢へ降りるバリエーションルートを下降しました。最後まで読図の要素がたっぷりです。
地図にないルートを降りて来て、最後は地図にあるすみ沢沿いのルートに合流したときの安堵感、達成感は普段の山行ではなかなか味わえないものでした。
自分の目で現在地や進行方向を確認しながら歩いて、岩場では両手両足をめいっぱい使い登って、雷雨で少し不安な思いもして、下山も真剣に確認しながら進み、帰ってくる。全身で山を感じられた、「これこそ登山」という充実した、濃密な一日でした。
みなさんの心に長く刻まれる山行になったのではと思います。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。