前日光 かまど倉と川化山~薮岩魂17 遠部尾根と裏ルンゼルートと南東尾根~
- 投稿者
-
大島
横浜西口店
- 日程
- 2015年12月16日 (水)~2015年12月16日 (水)
- メンバー
- 単独
- 天候
- 雲
- コースタイム
- 東武板荷駅(25分)遠部神社(30分)P370(35分)P400(30分)裏ルンゼルート取付(100分)かまど倉山(45分)川化山(20分)430m懸垂岩(40分)遠部集落(25分)東武板荷駅
- コース状況
- 遠部尾根:遠部神社から入山。神社裏から登りやすいところを尾根トップを目指して行く。枝道にもマーキングがあるので引き込まれないように注意。要読図。
岩壁裏ルンゼ:斜度は緩い。ホールド核心部小さ目で滑るので注意。支点は立木だが少ない。30m以上のザイルで。ルート長で7-80mくらい。確保なしでも登れそうだがハイリスク。
かまど倉~川化:かまど倉からの下りだし注意。川化直下は南東尾根から巻いていく。要読図。
川化山南東尾根:下りだして直ぐの二股を左に入ると岩混じりになるので慎重にクライムダウン。430m付近に20mの垂直に近い岩場で懸垂下降必要。300m辺りにも急峻な岩場。今回は下りやすい北東向きの枝尾根を使用。要読図。ルーファイ。ザイル必携。
全体的に踏み跡は薄い。
- 難易度
-
感想コメント
涼しくなったので低山薮岩の時期ですよ!
どこへ行こうかと地図を見ていると前日光 かまど倉南尾根から
派生する尾根の末端に神社があるじゃないか。と、言うことは道がある?
調べてみると歩かれた記録もあり抜けられそうだ。と言うことで 出掛けてきました。
カマドクラへは通常 引田から仕事道を使うか、川化林道を利用したコースが一般的。
バリエーションとして羽賀場山からの縦走コース(要読図能力)が知られている。
東武板荷駅で下車して駅前の道を南下し遠部神社へ向かう。
神社からは少し薮っぽい枝尾根を行き尾根トップを目指して
尾根に乗ったら方向を確認しながら南尾根を目指して行く。
赤スプレーのマーキングが多いので枝尾根に引き込まれないように注意が必要。
南尾根に乗り430m付近で6mくらいの岩が尾根を塞ぐ。階段状で難しくはない。
岩混じりの尾根を少しで大岩壁の端に当たる。
通常は右手側から巻き山頂へと至るのだが 今回はその直ぐ右裏のルンゼに登路をとる。
岩壁の高さは50mほど。その裏にあるので長さは山頂部まで7-80mになる。
支点は立木を利用するのだが少ないのでハーケンを2枚使用した。
脆い岩場なので決まる場所は限られてくるので 余裕をもって使いたい。
30mいっぱいで2ピッチ登り、最後はフリーで上がることが出来る。
最近は岩壁上に回る人がいるようでトラロープが張られていたが
容易ではないので安易に入ってくることはオススメできない。
カマドクラ山頂からは眺望は期待できないが前後で眺めのいい場所があるので
そこで休憩を取るのが良いだろう。
東の岩壁展望地からの川化山への進路は下り出しが急斜面なので気を付けたい。
すぐに薮が遮るが数mで鉄塔に出る。巡視路を数メートル下ったら左の尾根に移る。
最低コルを過ぎると川化山まで最後の登りとなる。
段々と岩混じりになり、山頂直下で直登は難しくなり南東尾根へトラバースし
痩せ尾根を越えると川化山へと至る。木々に囲まれた静かな山頂となっている。
下山は南東尾根から下山。かまど倉からの道を分けると道は岩混じりになり
慎重にクライムダウンを繰り返していき 標高430mで高さ20m程の岩の上に出る。
ここを降るのには登り返し大きく北斜面や沢を迂回してくるか懸垂下降を15mする必要がある。
今回は懸垂下降をすることにしたが 迂回路は確立されていないので無理に下ることはしない方が良いだろう。
その後も300m付近でも大きめの岩場があり 直ぐ横の北東向きの枝尾根へ降下路を移した。
比較的楽に下山していくことが出来た。林道へ降り立つと遠部の集落の裏手に出る。
遠部からは朝来た道を戻り、駅を目指す。
いやー。なかなか楽しめました。やはり低山薮岩は短い時間で盛りだくさん!!
と言う感じで夏山や雪山とは違った面白さがありいいです!楽しい!
川化山東南尾根は地形図上ではなだらかで下り易そうに見えますが
実際の地形は岩が多く急な部分が上部では多いです。地形も違言う感じがします。
薮岩を歩きなれた方以外は入らない方が良いかと思います。
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