好日山荘登山学校 実技講座 「滝子山」

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2014年06月03日 (火)~2014年06月03日 (火)
メンバー
天候
晴れ
コースタイム
桜森林公園出発(9:10)→滝子山山頂到着(12:40)→滝子山山頂出発(13:10)→道証地蔵(15:35)→桜森林公園到着(16:00)
コース状況
寂ショウ尾根は標高1,200m位から1,550m位まで岩場やヤセ尾根、急登が続くので滑落や落石等に注意が必要です。
滝子山・大谷ヶ丸分岐から道証地蔵方面へと下るルートはなだらかで気持ちの良いトレイルが続きます。
すみ沢の右岸側標高約1,050m地点で崖崩れが発生しており本来の登山道は分断されています。上部を高まきすれば通行する事は出来ますが注意が必要です。
難易度
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感想コメント

6月5日、関東甲信地方が梅雨入りしたとの発表がありましたが、お客様16名と滝子山
に登ったこの日は一日中最高の天気でした。

バスの車内で軽く机上講習の復習をし、登山開始前には実際に地図とコンパスを使用して
現在地の確認やこの日の目的地である滝子山の方向などを確認しました。

午前9時10分、桜森林公園を出発、寂ショウ尾根を登って滝子山の山頂を目指します。
寂ショウ尾根は標高約1,200m位から岩場やヤセ尾根、急登が連続するようになり、
皆で声を掛け合いながら慎重に通過しました。

読図や道迷い回避の講習は要所要所で休憩をはさみながら行われ、手塚友惠ガイドから現
在地確認のヒントとなる対象物の説明や休憩中にやるべき事のレクチャーも行われました。

滝子山の山頂には予定よりも早く12:40に到着、朝と変わらず天気は晴れでしたが残
念ながら霞がかっていて周りの景色は見えませんでした。
しかし景色が見えなくても山頂は山頂、皆さんの顔は満足感で満ちていました。

30分の休憩の後下山開始。
山頂から大谷ヶ丸方面に少し下り、分岐をすみ沢の方向に下ります。
この分岐からすみ沢方向へと下る登山道が非常に歩き易い道で、往路の寂ショウ尾根の岩
場が苦しかっただけに、その厳しさとのギャップに「天国のようだ」と仰るお客様もいら
っしゃいました。

休憩、講習をはさみつつ順調にすみ沢沿いを下っていると、標高約1,050mあたりで
斜面が崩れ登山道が分断されている場所に遭遇しました。
斜面の土砂とともに上部から崩れて来たのであろう木々と雪の塊が沢の下の方まで落ちて
いました。
上部を高まきすれば何とか通過する事は出来たので問題ありませんでしたが、あのような
光景を目にすると自然の前では人間は無力だなと改めて思うと同時に、この季節にこの標
高で残雪を見れた事に少し驚き、少し感動しました。

15:35に道証地蔵のある分岐に到着。
林道を歩いてバスの待つ桜森林公園へと向かいました。
そして16:00ちょうどに予定よりも30分早く全員無事に下山する事が出来ました。

今回の実技講座では読図や道迷い回避の方法を学ぶだけでなく、休憩中に何をすべきなの
かという事も学びました。
私は手塚友惠ガイドのお話の中で「登山での休憩のありかた」というお話が最も印象に残
っています。
山をもっと楽しむ為に、小さなリスクを一つ一つ潰して、より安全により快適に、そして
“次に登る日を、もっと好い日に”していければと思います。

今回、実技講座にご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
また皆様とお店で、講座で、そして山でお会いできる事を楽しみしております。

フォトギャラリー

出発前にもう一度復習

準備体操は念入りに

要所要所で現在地を確認します

ツツジが綺麗に咲いていました

寂ショウ尾根の注意喚起看板

山頂手前最後の休憩

山頂での記念撮影

残念ながら遠くまでは見渡せませんでした

往路と打って変わって平和な登山道

お互いに現在地の確認

こんな倒木へっちゃら

と思っていたらその先で土砂崩れの跡が

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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