裏銀座縦走後編~三俣蓮華、鷲羽、水晶、雲ノ平
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2014年08月13日 (水)~2014年08月14日 (木)
- メンバー
- 天候
- 晴/曇
- コースタイム
- 黒部五郎キャンプ場(140分)三俣蓮華岳(175分)鷲羽岳(150分)水晶岳(155分)雲ノ平キャンプ場(180分)薬師沢小屋(165分)太郎平小屋(190分)折立ヒュッテ
- コース状況
- 難易度
感想コメント
北アルプス裏銀座縦走後編、3日目の朝も御来光を狙いに2時にテントを撤収して出発。
寝起きなのでゆっくり登ります。
昨日はスーパームーン、今日はなんとペルセウス座流星群★テン場からよいしょよいしょと登り、自分の影に月の明るさを感じて空を見上げると沢山の星!
きれ~♡しばらくライトを消してうっとり眺めていました。
「グゥェーッ」なになに?カエル?ときょろきょろしていると、雪渓の上を雷鳥が4羽歩いていました。本当に変な声なのですね(笑)
4時半頃、空が明るくなってくるのを見て、間に合わない!と山頂へ急ぎました。今日の天気は驚くほど良い!
(2週間悪天候が続き、この日やっとヘリが飛べるようになったそう。小屋への荷上げも2週間ぶりだったとか。)
三俣蓮華の山頂はぐるりと山々に囲まれていて、鷲羽、水晶、槍、笠ヶ岳がしっかり見られます。
最高の景色と最高の御来光をいただきました。ごちそうさまです★
ここから少し下り、水晶岳、雲ノ平の分岐であるワリモ分岐に向かいます。ここに重い荷物を置き、身を軽くして登ります。雲ノ平からの登山者は身軽に水晶と鷲羽をとれます。私たちも水と行動食を持って水晶へ。途中水晶小屋で休憩。ここからの景色も抜群です!目下にはブナ立尾根~野口五郎稜線が見えます。ここの急登も魅力的。テラスで他の登山客とおしゃべりして、山頂に向けてまた歩き始めます。
ここから先は梯子や鎖など両手を使って登るので、トレッキングポールはワリモ分岐に置いてきてもいいかもしれません。よじよじ登って到着。水晶と聞くとかわいらしい穏やかな山かと思いますが、今回登った中で一番ゴリッと男性的なかっこいい山でした(笑)山頂は狭く、写真を撮っても他の登山者が写りこんでしまう感じです。座って休むスペースもないので、皆ワリモ分岐に戻ってから休憩を取るようです。
今回の最終目的地、雲ノ平。
ワリモ分岐から祖父岳を通り向かいます。黒部五郎からも水晶からも雲ノ平山荘、テン場が確認できるので、近いように感じますが、最後のひと踏ん張りが長かったです。テン場が見えてから、直下に降りることができずぐるりと迂回します。受付は山荘で行うのですが、テン場と山荘が25分も離れているのも大変。何よりテン場がありのままに~といった感じに木道がある以外は整備されておらず、テントがとても張りずらいのです!やっとたどり着いたのが14時過ぎ、すでに30張ほど立っていて、空いているのは石がゴロゴロした所か、湧水でびしゃびしゃな所(笑)私たちは石を選びました…妥協してもスペースも狭いので2人用テントだとうまく張れない…その後も続々とテン泊登山者が到着しますが、彼らはいったいどこに張るの?といった感じ。
小屋で受付をする前にスペースを確認した方がいいかもしれません。
雲ノ平山荘はこの日は1人1つの布団では寝れないほど混んでいました。2009年に建て替えられたこちらはとても綺麗。水は雨水(テント場は湧水♪)。空いている時期にゆっくりしたい。
夕方雨が降り出し、テントにバタバタと当たる音を聞きながら就寝。食料は減っても最後までテントは濡れて重いままでした。
翌朝3時出発。あとは折立まで戻るだけですが、帰りの運転も考えて早めのスタート。しかし暗い中木道を歩き、薬師沢までの急な下りを行くのはとても怖かったです。1人でなくてよかった…薬師沢から太郎平までのほとんどは木道。天気が悪かったり、早朝は濡れていて滑ります。ザックが重くバランスを崩すと転びます。太郎平から折立は初日に登って来たところと同じですが、来たときより有峰湖がくっきり見えます。
4日間の縦走、計画通りに行けたこと、みんな怪我なく戻ってこれたことが良かったです。天候が悪い中で気をつけなければいけないのは、装備は勿論、自分の力量を理解して判断すること。すれ違った登山者で、ザックを友人に持ってもらい、よたよたと歩いている女性がいましたし、テン場に18時過ぎに到着する人もいました。天気予報では4日間晴れ/曇りだったはずが、3日間雨。なにが起こるかわからない中で、自分の体力、知識、経験をよく理解して行動できればと思いました。
折立に着くと、道がバッタだらけ!異常発生です。これを夢中で食べているクマに3度出会い、キツネなんてバッタばかり見て私たちの車の下に入り込んでいました。
…なにが起こるかわからない(笑)
お疲れさまでした★
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