丹沢主脈から丹沢三峰縦走~静かな丹沢を満喫する~

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2014年12月31日 (水)~
メンバー
天候
快晴
コースタイム
焼山登山口(60分)焼山(30分)黍殻山(40分)姫次(50分)蛭ヶ岳(60分)丹沢山(120分)丹沢三峰登山口 計6時間
※ランを含んでいます。通常は1泊2日で行くことをお勧めします。
コース状況
焼山登山口~姫次(ひめつぎ)
標高1059mの焼山まで登り一辺倒です。その後はアップダウンが少なく快適に歩けます(走れます)。前日以前の天候にもよりますが、この時期は雪は付きにくそうです。

姫次~丹沢山
標高が1400mを越えるので雪や凍結がありますが、登りはアイゼンなしまたはスパイク程度で問題ないです。雪よりも雪や霜が融けることによる土のスリップが怖いです(特に蛭ヶ岳~丹沢山)。

丹沢山~宮ヶ瀬
登山客が少ない丹沢三峰。一番雪と凍結が多く、スパイクかアイゼンがあるといいです。雪道に慣れている人や安全なルートを見極めれば、装備しなくてもなんとか転ばずに済みます。

道標やテープ、登山道の管理がしっかりされているので、全体的に道迷いの心配はないです。
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

今回は、 大倉尾根や表尾根で丹沢山や蛭ヶ岳を登ったことのある方にお勧めのルートです。時間に余裕を持って蛭ヶ岳山荘や、みやま山荘に泊まれば初心者の方でも十分に楽しめるルートだと思います。

今回の縦走は、焼山登山口(標高250m)から入山し、焼山(1059m)⇒黍殻山(きびがらやま 1272m)⇒蛭ヶ岳(1673m)⇒丹沢山(1567m)の丹沢主脈ルートから、登山客の少ない丹沢三峰(本間ノ頭、円山木ノ頭、太礼ノ頭)を辿り、宮ヶ瀬に下りるルートを選びました。

まずバスを使わないとこの行程は厳しいです。土日であれば橋本駅北口を6時20分に三ヶ木行きに乗り、三ヶ木で6時55分月夜野行きに接続すれば、7時15分頃焼山登山口に着きます(平日は7時40分発しかない)。

焼山へは登り一辺倒で、約3キロで標高差750mを登ります。山頂には展望台があり、宮ヶ瀬湖や八王子方面の絶景です!焼山を過ぎると東海自然歩道最高地点がある姫次まで約5キロは緩やかな登りが続きます。途中に黍殻山山頂に向かう分岐がありますが、無人の雨量計があるだけで、展望はないのであまり面白くないです。なので無理に行く必要はないと思います。
黍殻山を下り終えたころに、広い草地と黍殻山避難小屋があります。この避難小屋は今年建て替えられたばかりなので、中は避難小屋とは思えないほどきれいです。
蛭ヶ岳やこれから行く丹沢三峰が見えるようになり、姫次に着くと、富士山と大室山がどーんとお出ましします。ずーっと見えてなかっただけあって結構感動します。

姫次から蛭ヶ岳へは約3キロ。一旦下り、下りきった辺りから薄く雪が出てきます。斜度がきつくないのでそんなに影響ははないです。蛭ヶ岳への登り返しは、階段がメインでそんなにキツく感じません。富士山と大室山に加えて目の前に檜洞丸が見えます。富士山もいいですが、目の前の檜洞丸と大室山もかなりカッコ良いですよね?
蛭ヶ岳を過ぎると登山客が増えてきます。今回は快晴なので、360度、遠くは南アルプスまでよく見渡せました!最高のお昼ご飯が味わえます(笑)

蛭ヶ岳から丹沢山に向かう稜線はコースコンディションの通り、ぐちょぐちょで雪の上を歩くより難しくなります。鬼ヶ岩から振り返る蛭ヶ岳や富士山は何度見ても飽きない!

1時間で丹沢山に着くと、30人ぐらいの登山客で賑わっていました。丹沢山頂上にある、みやま山荘のご飯はとてもおいしく、本当にお勧めの山小屋です。ここで年を越す方も多いと思います。

そして、いよいよ人の少ない丹沢三峰のコースに入ります。大倉に降りれば文字通り“縦走”になりますが、登山客が多く、他の店舗の方のレポートも多くあるので、今回はパスしました。

バス停のある宮ヶ瀬まで11キロ。その間に文字通り3つの峰を超えますが、この登り返しは今回の山行で一番キツかったです。また雪も融けずに残っているので、慎重に行く必要があります。
景色は木々の間から蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳などの主脈が見える程度ですが、ブナ林を歩くので、植林地と違って明るく気持ちよく歩けます。
最後の登り返しの本間ノ頭を超えると、宮ヶ瀬までほぼ下りです。狭い場所が多く、崩壊している場所もあるので、よそ見をしていると滑落する危険性があります。

さすがに丹沢山から11キロあるので長いですが、本当に静かな丹沢を満喫できます。下り終えたら三又路か宮の平のバス停が近いです。本厚木行きが1時間毎に1本(毎時51分)出ているので、本数はそこそこあります。余裕があれば宮ヶ瀬湖畔で一休みするのもいいでしょう。

~余談~
①今回特にトレランをする予定ではなく、ライトスタイルで登りましたが、あまりにも調子よく、ほぼ走ってしまいました。このルートはそれほどアップダウンが激しいわけではないし、登山客も少ないので、トレランの練習には結構使えます。

②気象条件にもよりますが、今回のトレイルの状態は全てではありません。この時期は雪の有無というのは知りたい情報。私のレポートが直近に丹沢の主脈を登る方の参考になれば幸いです。

レポートに上がっていない山や浜松周辺の山を紹介するように心がけてきました。2015年ももっとマニアックな山やルートを紹介しようと思いますので、よろしくお願い致します!

フォトギャラリー

蛭ヶ岳山頂と富士山。最高の画。

焼山登山口からの焼山。いい形をしている。

焼山山頂と展望台。

宮ヶ瀬湖とこれから向かう丹沢三峰が良く見えている。本当は四峰だろ!

黍殻山山頂。無人の雨量計がドンと・・・

黍殻山避難小屋。とてもきれいで無料なのが申し訳ないくらい。

東海自然歩道の最高地点(1433m)これを過ぎると・・・

いきなり富士山と大室山が現れる!絶景!!

蛭ヶ岳山頂直下。雪は浅く、階段メインなのでそれほど怖くない。

檜洞丸と大室山の山容はかっこいい!

丹沢三峰の3つの峰がよくわかる図。

蛭ヶ岳から丹沢山へ。笹原がこの区間らしい。

鬼ヶ岩から富士山と蛭ヶ岳のコラボ。蛭ヶ岳の山頂は広いけど、南側の斜面はかなり急峻。

丹沢山と富士山。だいぶ富士山に雲がかかってきた。

いよいよ丹沢三峰へ!いきなり今回一番の積雪。

太礼ノ頭辺りから大山が見えてきた。

今回縦走してきた尾根と焼山や蛭ヶ岳がよくわかる。

宮ヶ瀬湖から丹沢山への登山口。かなりひっそりとある。

宮ヶ瀬湖から今回縦走した尾根を見渡す。

実家から眺める丹沢山塊。2014年最後の夕が落ちる。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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