谷川岳(巌剛新道~オキの耳~西黒尾根)

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2011年06月29日 (水)~2011年06月29日 (水)
メンバー
天候
コースタイム
5:40巌剛新道登山口→7:32ラクダのコル→9:16トマの耳→9:31オキの耳(谷川岳山頂)→9:50トマの耳→11:30ラクダのコル→(西黒尾根)→13:24西黒尾根登山口
コース状況
朝から午前中までずっと降り続く雨。巌剛新道の登り始めは登山道の半分が小さな沢になっていました。
ラクダのコルまでは一時的に雨が止んだりしていましたが、稜線に出てからはほぼガスと雨。
今年の大雪の影響か沢や谷にまだ多くの雪が残っていて、肩の広場の手前で夏道が雪渓の下に。
東側の岩場を巻きましたが、胸くらいまでの大きな岩を越えるのに一苦労。最後に少しだけ雪渓を歩くとガスの中に肩の小屋と山頂を示す道標が。トマの耳、オキの耳の稜線上には雪は無し。
下りはラクダのコルから西黒尾根へ。濡れた岩場の鎖場が続き、樹林帯へ入る頃にやっと雨が止み気温が上がってきました。日が射してきたのはだいぶ下りてきてから。
下界におりると真っ青の空にびっくり。どうやら山の上だけ雲が引っかかっていたみたいです。
難易度
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感想コメント

前日に白毛門・朝日岳から下山後、そのまま土合駅で一泊して今度は谷川岳へ。
朝から雨が降る中をカッパを着てゆっくり登る。

大好きな巌剛新道の登りは雨のせいで水量が増えて小さな沢登りをしているみたい。ガスで周りの景色はおぼろげだったけれど、咲き始めた夏の高山植物がとても綺麗で写真撮りに夢中に。
「こんにちはー!」
振り向くと、元気な学生さんらしい男の子3人組が登ってきた。
「おおお。」
3人のうち一人が雨にも負けず、ジーパンにTシャツで濡れるに任せて登っていたので、思わず唸ってしまった。この日は気温も割りと高く、風もなかったからよかったけれどかなり無謀な格好では?
この後、猛スピードで駆け上がっていく彼らの後から、妻藤はあれこれと余計な心配をしつつ頂上まで登ることに。
「あの濡れたザックの中にはきっと予備の着替えは入って無いだろうし…」
「もし上で動けなくなっていたらどうしよう」
ガスに消えた人影を思ってなんとなく不安になってしまうけど、でも大好きな稜線の岩場を歩いていると、そっちに気が飛んでしまう。ガスの中で咲いていた花は本当に綺麗で、谷川岳が花の山なのはこの雨の恵みなんだなと思った。濡れたカメラを拭きつつ写真撮りに没頭する。

肩の広場の手前で夏道が途切れた。ガスの中に雪渓が浮かんでる。
滑ったら二度と戻れない底なしの不気味な滑り台みたい。
かすかに人の声がして、さっきの3人組かなと思うけど、トマの耳にもオキの耳にも人影が無い。
「まさかまさか雪渓で滑っちゃったのでは!?」
おかしいな、すれ違ってないしなと思いつつ、肩の広場に出るとあの3人が!
「あ、小屋の方にいたのか」
元気な3人を見て一安心。さっきのジーパンの男の子は濡れたTシャツに我慢ができなくなったのか、なんとランニングシャツになっていたけれど。
下りで西黒尾根の鎖場をやり過ごすと雨が止み、樹林帯に入ると木漏れ日が射してきた。
「ちょーっと遅かったな」
その後は気持ちの良い森の下山道をのんびり歩く。登山口に着いた時には眩しいくらいの晴れ。
下山の℡から、どうやら街ではずっと良い天気だったみたい。
でもそんなところが谷川岳らしいと思う。帰りは再び月夜野の風和の湯に行って、体をほぐして帰った。

フォトギャラリー

前日に白毛門から見た谷川岳

巌剛新道は小さな沢になってた

朝日岳はガスの彼方

雨が似合う

マチガ沢

ラクダのコル

心の目で見ましょう

夏道は雪の下

ガスガスの山頂

西黒尾根の鎖場

やっと日が射してきた

絶妙な冷たさの超おいしい水

ロープウェイ駅すぐ先の登山センター

下界は快晴

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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