好日山荘登山学校 入笠山 スノーシューハイキング

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年02月08日 (日)~2015年02月08日 (日)
メンバー
天候
☃→☁
コースタイム
富士見パノラマリゾート山頂駅(20分)入笠湿原(60分)入笠山山頂(70分)富士見パノラマリゾート山頂駅
コース状況
・ゴンドラ山頂駅からトレースはついています。
・マナスル山荘~山頂の道中、徐々に傾斜が増していきます。
・雪山は夏道が埋没しています。トレース有無に関わらず地形図を持参しましょう。
難易度
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感想コメント

好日山荘登山学校 実技講座
「入笠山(1,995m)スノーシューハイキング ~スノーシューハイキングをしながら雪山の歩き方の基本を学びましょう~」
にご参加頂きました皆様、誠にありがとうございました!そしてお疲れ様でした。

展望は望めませんでしたが、終始雪がパラついており雪山気分を存分に味わえる一日となりました。
次回入笠山にお出かけの機会がございましたら、360度の絶景を楽しみつつ国内標高第1位~3位の山々を探してみて下さいね!


今回の山行では加藤幸光ガイドより雪山の様々な基本を教えて頂きました。
歩行に関しては前半はスノーシューを付けずにツボ足で、入笠湿原からは待望のスノーシューを着用して歩行し、ツボ足の大変さとスノーシューの浮力による快適さをご実感頂けたのではないでしょうか?
特にトレースの無い深雪の上ではワカンよりもスノーシューの威力が発揮されます。今後雪山ハイキング以上の登山に挑戦される際は、アイゼン以外にもワカンやスノーシューの使用を意識して頂ければと思います。


下記は本講座の主要部分の簡単な備忘録です。付け加えもありますが、復習としてお読みください。

1)冬山での諸注意点
・寒さの感じ方や血行の良し悪しは個人差がありますが、凍傷にならない様に十二分な防寒対策が必要です。特に停滞中などは手先足先を動かし続けましょう。行動中は汗をかかない様にレイヤリングや運動量に注意しましょう。
・雪山では手袋は基本的に外さず、手袋をした状態で作業できる様に慣れが必要です。行動中にどうしても手袋を外す場合は、強風でとばされたり雪で埋もれてしまわない様に、体やザックへの接続か収納などの対策を施しましょう。今回停滞時にはストックの持ち手側を雪面に差し込むと教わりましたが、試用前にはグリップ部分の雪をしっかり落として手が冷えない様に注意しましょう。
・アッパー部分が柔らかい夏靴などは保温材が入っていない上に、アイゼンやスノーシューのベルト部分の締め付けが強いと更に血行を阻害します。厳冬期対応の靴をお持ちでなければご検討下さい。
・樹林帯歩行時、樹木の近辺は足が沈み易くなるので注意が必要です。

2)雪上歩行
・フラットフッティングは夏山でも雪山でも基本中の基本です。アイゼンやスノーシュー着用時も斜面にハンコを押すつもりで着実に足裏全体を置きましょう。
・アイゼン未着用時にもキックステップは有効です。登りは靴のつま先/下りは靴のカカト/トラバースは靴の両側を意識する。
・ラッセルの説明もありました。ラッセル時は両膝でしっかりと押し固めて圧雪し道を作りましょう。

3)スノーシューあれこれ
・MSRなどのスノーシューでは着用の際にスノーシュー上の足の位置に注意が必要です。足を置く位置が前側すぎるとカカト部分のベルトがかなり余り、しっかり取り付け出来ない場合があります。
・スノーシュー着用時は両足の内側が接触しない様に半円を描く要領で歩行しましょう。
・ヒールリフターは足首、スネ、ふくらはぎに負担がかかる斜度のある斜面を歩行する時に立ち上げて使用ましょう。下りでは使いません。
・初めての方はスノーシューのクランポン部分を上手く使えなかったかも知れませんが、路面状況次第ではフラットフッティングで効かせられます。やや凍結ぎみ程度の路面でもアイゼンに履き替えずに歩行出来ます。


《番外編》
 加藤ガイドのお話にもありましたが、山岳遭難の原因の4割は【道迷い】です。
道迷いによる緊急事態に陥るリスクを低減させる為にも、コンパスや地形図をお持ちでない方は次回の登山までに必ず用意しましょう! 
地図読み関連の書籍や講座等を活用し、地図読みに不慣れな場合は低山でも毎回地形図を持って地図読みの練習を普段から行いましょう。


☆★☆ 山頂にて撮影した集合写真を店舗にてお渡し致します。ご希望のお客様は各店舗のカウンターまでお申し付け下さい。 ☆★☆

フォトギャラリー

恒例の登頂記念写真!

本日お世話になる加藤ガイドです

山頂ゴンドラ駅からツボ足歩行で進みます

電波塔付近から南東方向に曲がって樹林帯に入り…

入笠湿原が見えました!一面が雪原です

ツボ足で歩くとやや沈みますね

加藤ガイドによるラッセル

お待ちかねのスノーシュー装着です♪

さっそく歩いてみます!最初は思ったより歩きづらい…?

斜度があると慣れない間はおそるおそるでした

マナスル山荘 夏は天体観測に行ってみられては?

再び山頂目指して樹林帯へ

山頂に近づくにつれて斜度が上がって行きます

山頂直前では渋滞しましたが、好日軍団はスマートに登り詰めます!

山頂到着 加藤ガイドと全員でハイタッチ♪

天候は曇っていても皆様の笑顔は晴れやかでした!

失念したサルオガセ 夏も見かけますね

ノートレースの雪面でフリータイム♪

今回一番の斜度 シリセードで思いっきり遊ん(転ん?)でみます

短い時間でしたが山頂駅へ帰還 お疲れ様でした

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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