「高度感抜群のフリーマルチクライミング・瑞牆山・大面岩」

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年06月02日 (火)~2015年06月02日 (火)
メンバー
天候
コースタイム
駐車場(40分)『ニューモンタージュ』取付(280分)『ニューモンタージュ』トップ(80分)取付(30分)駐車場
コース状況
■駐車スペースから、ルート取付きまでは歩きやすく、テープもあります。最新のトポでコースを確認すれば迷うことはありません。
■登攀ルートのコンディションは、天候にもよります。1、及び2ピッチ目は比較的濡れていることが多いです。登り始めなので、スリップに注意しましょう。
■コース中、クラックに生えた立木を利用するときは、十分に確認を取って下さい。かなり動くものもあります。
■各ピッチの終了点は、ボルトがありますが(一部立木)、ボルトの緩みはチェックしましょう。
■下降時、残置スリングは不安に思ったら、各自準備しましょう。
難易度
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感想コメント

梅雨前の晴れ間をついて、フリーのマルチピッチに出かけました。
瑞牆・大面岩の『ニュー・モンタージュ』6ピッチ5.11dです。
今回は、パートナーのロングマルチトレーニングの付き合いもあり、軽量化とスピードを重点において、終了点に抜けることを念頭に出かけました。
ロープはシングル60mで、カム類も少なく調整。別パーティがいないであろう予想のもと、不要なものはルートの途中に残置して、懸垂時に回収する作戦でした。

一応、私は過去に2回上部に抜けているので、ラインは凡そ分かります。
今回は、パートナーがトップ、私はフォローで上がります。

駐車スペースでギアをセレクトしたら、最低限の個人装備を持って、いつもの植樹祭の道を歩きます。
近年、ボルダーをする方が増えたので、踏み後も含め大変わかりやすく、歩きやすいです。
10分程度で最初の分岐に到着。ここから急な登りを20分で、カンマンボロンとの分岐です。
さらに10分程度で、大面岩基部に到着。早速支度をして、スタートします。

少し濡れた、1ピッチ目と2ピッチ目は、続けて登り、ロープを一杯まで伸ばします。
2ピッチ目終了点手前の安定した立木でピッチを切り、そこから3ピッチ目を登ります。
次第に高度が上がり、南アルプスも見えてきます。

クラック、フェイス、そしてクラックを攻略し、3ピッチ目の終了点に到着します。
ここからが核心のピッチ、そして巨大な花崗岩の登りをフリーで越えていきます。
隣を見れば、カンマンボロンの頂上を越え、緑の立木が玩具のような高度感です。
こんな場所で、不安定なボルトや1cm程度のロープ一本にぶら下がり、楽しんでいられる自分たちはなんなんだろう(笑)

結論から言うと、個人としてもチームとしてもノーテンションで越えることができず、でした。
お互い、ボルダリング力を付けないといけない、と再認識。トホホです。
しかし、終了点まで短時間で抜ける、という目標は達成。

逸る気持ちを抑え、最後に事故を起こさないように細心の注意を払い、懸垂下降を開始します。
支点のボルトは緩んでいるものもあります。また、残置スリングも古いものが大半です。必ず確認してから命を預けましょう。
今回は、時間短縮の為、60mロープ一本で全て切りぬけます。
余裕があれば、ダブルロープで行かれることをお勧めします。

植樹祭後地に戻って、平坦な道を歩くと、さっきまで地上100m以上の壁の中にいてぶら下がっていたのが夢のようです。

フォトギャラリー

ギアはシンプルにセレクト。

準備ができたら、ここから入山します。

歩きやすいアプローチ。

分岐からは急な登りになります。

この看板まで来ればもうすぐ。

取付きで最終準備。忘れ物しない様に!

いつも濡れたチムニ―からスタート。

3ピッチ目手前。

振り返れば南アルプスが見え始めます。

4ピッチ目。核心のピッチに向かって行きます。

ダイクをトラバースして、一端ピッチを切ります。

この辺りの高度感は最高です!

足下スッパリ(笑)

相方もこの高度感にご満悦!

最終ピッチに向かって進みましょう。もう少し!

トップにて。とりあえず着きました。

この位置から見る富士山は、来た人だけの御褒美。

懸垂下降でどんどん下りましょう!

お疲れさまでした!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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